第66話
なんとか昼の部を終えたが皆疲労困憊だ。
将来的にはお客の人数も落ち着くと思われるが、噂がさらに広まり他都市からお客が来るようになると考え、しばらくは人材を今の2~3倍にしておいた方がいいだろうな。
おちついて余裕が出来れば2店舗目などの目途もたち人材分散などしていけばいいのだし。
『昼の部お疲れ様でした!これを食べて一息いれましょう』
おかかおにぎりと今日はアジアラの味噌汁だ。
多めに使っておいたので追加で来た兵士さん達用も十分あるので皆で昼食となった。
おにぎりは普通においしいと食べていたが味噌汁は皆驚いたようだ。
味の奥深さがまったく違うとの事、まあサバ節でちゃんと出汁をとった結果だな。
ここに昆布出汁が合わさればもっとおいしくなるんだがなー。
いつか昆布も探し出したいもんだ。
昼食を終え各々休憩に入って行く。
俺は外の空気を吸いにワタツミと散歩へ出かける。
公園へ出向き俺は芝生に寝っ転がりワタツミは自由に駆け回っている。
『あ、にーちゃんとワタツミだ、おーい』
声がする方へ振りむけばいつもの子供達がいた。
この子達は前回の海産店にきたそうでとてもおいしかったと感想をくれる。
今回は夕方の方に行くそうでそれで夕ご飯にするそうだ。
『なあーにーちゃん、また釣りに連れてってよー』
『おーいいぞー、今はちょと忙しいからすこししたら予定組んで行くかー』
『やったー!』
俺たちの声にワタツミが寄って来たので子供達に一緒に遊んでもらっている。
簡単に釣れるアジかサバ釣りあたりがいいかな?ビャクはアジ釣りやったしサバ釣りの方がいいか。
今日の結果報告行った時にブラウンさんに頼んで竿を数本貰ってこよう。
いつまでものんびりしておく訳にはいかず子供達と別れ戻ってきた。
まだ1時間ぐらい開店時間まであるというのにすでに数人が並んでいる。
家へ入り調理場へ行くと油替えなど準備を済ませておりゆったりとしている。
『はじめさん、おかえりまさい』
『まだ余裕があるとおもって戻って来たんだがもう準備はいいみたいだね、外にはもう並んでいる人がいたよ・・・夜の部も忙しくなりそうだな』
『一休憩した後みんな調理場で揃いまして色々談笑してたんですが、夜の部に向けての準備を先にしておきますかってなりまして・・・・もう並んでるんですか・・・・また忙しくなりそうですね』
ルカと話しをしてたら良い時間になったので夜の部を開店する。
昼よりも全注文の割合が多いく感じる。
子供たちが言ってたように仕事を終え家族で食べるのに買っていく人が多いのだろう。
全員休みなく稼働して注文を捌いていく。
大量に準備してたので食材が無くなるという事はなさそうだが、思ってた以上に消費していってる。
漁師隊の活躍によって食材はかなり溜まりやすくなっているが前準備などの時間もかかるし、次回はまた当分先の事になるだろう。
忙しくはあったが何事もなく20時近くになったので、昼同様列に並んでる20名までと決めそこで打ち切る。
昼とは違いこれで終わりなので打ち切られた人達はとても残念そうだが了承してもらうしかない。
注文を捌き終えたので、解凍してあった食材は全部揚げて、アサリご飯にサバ節をかけお茶づけにし皆で夕食を取ることにした。
『お疲れ様でしたー、それではいただきます』
皆疲れ切っていたが、無言で食べ進めるうちに笑顔になっていく。
うむ、やはりウマいもの食べてると幸せな気分になるよね。
片付けはそんなにする事おおくないので夕食を終えたところで援軍組は帰って行ってもらった。
片付けしつつルカとサージャとで今回の事を話し合う。
『いやー予想以上だったな』
『そうですね、料理人に関しては今の倍ぐらいいないと揚げ物を延々と揚げることになるので厳しいですね』
『メイドさんたちももう少しいると受け渡しがスムーズにいくと思います』
確かにそれぐらいは欲しいよなー。
兵士さんも追加で来てもらったぐらいは最初からいてほしいなー。
また意見まとめて要望出さないとなと考えていると
『はじめーすごいよ、すごいよ!』
なにやら興奮したキショウがやってきた。
興奮しすぎて何かいいたいのだろうが声に出せてない。
後ろにいたタエさんを見ると
『さきほどキショウ様と集計していたのですが今回の売り上げが合計8799品で2,639,700円です』
それを聞いて俺、ルカ、サージャは固まってしまう。
え・・・・一日の売り上げ260万て相当すごいんじゃ?
『内訳を言いますと、アサリご飯:1548杯、アジフライ:1520皿、イカフライ:1487皿、イカ天皿:1486皿、エビフライ:1377皿、エビ店:1381皿でした』
忙しかったけどまさかそこまでだったとは・・・。
やっと10万字超えです。
年末の忙しい時期になるのでしばらく不定期になりそうです。
それでも週に3~4話は何とか書いていこうと思ってます。




