第39話
目的も終えたので町へ帰ってきた。
門でジンさんと遭遇したので会話を交わす。
『あの、王様に連絡行くのなら今回はお為しなので量がないので、こられても提供出来ませんとお伝えください』
『はい、そのように報告を上げておきます』
これで今日はゆっくりたべれるなと一安心。
家へ帰るとタエさんがいたのでワタツミの相手をお願いする。
俺はお湯を沸かし貝がいるバケツに注いで生ぬるい温度へ調整していく。
温度にかんしてはアサリが一番活発になる20度が良いって人もいるし、45~50度ぐらいで速く泥吐きするってのもあるみたいだが、高温だと弱る気がして俺は手をつっこんで生ぬるい30度あたりでやっている。
後は暗くした方が良いそうなのでバケツにタオルを被せておく。
これで夕食に使えるだろう。
おっと、写真を撮っておかないとなとデジカメを取ってきて数枚写真を撮る。
部屋へ戻りノートへアサリの事を書いておく。
さてどうしよう、何もやる事がないぞ。
んー街中を散歩しつつ店巡りでもしてくるかなー。
リビングでタエさんが嬉しそうにワタツミの相手をしているので一人で行ってこよう。
何か面白いものでもないかとフラフラと街を歩く。
良い匂いに誘われて屋台の方へ行くとお腹がグーとなる。
色んな肉を串焼きしてる屋台のようだったので、牛、豚、鳥串を一本ずつ購入。
『うん、ウマいね』
いい具合に焼けておりほんの少し焦げがあるのも良いアクセントになっている。
おいしかったのですぐに食べ終わり、さて次はどこへ行こうかなと思ってると
『おや、そこにいるのははじめ殿ではないですか?』
俺は呼ばれた方へ向くと、そこにはマイクロカーのような物に乗っているブラウンさんだった。
『やはりはじめ殿でしたか』
『ええ、時間が出来たものですから色々見て回ってたんです』
会話はしてるが俺の目線はマイクロカーに一直線だった為
『こちらが気になりますか?これはマナをエネルギーとして走る魔道車という乗り物ですよ』
『マナですか?』
と俺が良くわかってないのを察してくれて
『ふむ、どうやらマナの事を聞いてないようですな、それでは私がご説明いたしましょう、マナというのは・・・』
ああ、どうやら科学者魂のスイッチが入ってしまったぽい。
長々と聞いた結果、要約するとマナは大気に溢れていてそれを取り込んでエネルギーにしてるとの事。
もらったデジカメも魔道カメラというそうでマナで動いてるそうだ。
冷蔵庫やコンロなどもマナを使ってるとの事。
すげーな、無料でエネルギーが使いたい放題って事か・・・日本なんかジャパンプレミアムって言われるぐらいアホみたいな高い値段で原油買ってるのになー。
しかしこれ欲しいな~。
日本では近隣では軽バンを長旅にはミニバンを釣り仕様にしてたんだよな~。
ダメ元で聞いてみることにした。
『あのーその魔道車って俺でも手に入れることは出来るんですか?』
『ええ、これはすべて受注生産になるのでご要望を言えば自分の欲しい魔道車を作ることが出来ます、もしなんでしたら私がお作りしましょうか?』
と何故か目を輝かせて聞いてくる。
『それはすごくありがたいのですが良いんでしょうか?』
『ええ、お任せください!予算は王のお小遣いからせびればいいのですよ、うーむ久しぶりの魔道車作製、気合がはいりますなー良い魔道車を作りましょうな!!』
あ、これブラウンさんが作りたいんだ。
しかし王様のお小遣いを分捕ろうとは・・・ブラウンさんの制作魂に火をつけちゃったぽいです・・・王様すいません。
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さて、週末出張決まりました‥‥毎日投稿は途切れるかもです。




