第38話
さて今日はまだ大量に余ってるアオリイカの料理準備をして行こう。
まずは水約1Lに塩を約100gを投入し塩分濃度10%の塩水を作る。
これにゲソと身を切り分けた1ブロックを1時間ほど漬け込む。
あとは水洗いをして風通しが良い所で干せばイカの干物の完成だ。
次にイカの天ぷら同様に短冊切りにしてパン粉を纏わせていく。
これでイカフライの準備も完了。
最後に色んな料理に使えるよう隠し包丁を入れて切り分けているのだが・・・・
ウマそうだな・・・・・刺身で食いたい・・・・。
魚にも肉同様の熟成させると旨味は増す。
高い寿司屋とかのような超熟成は家庭では無理だが1日冷蔵庫に置いておくだけでもかなり変化するのだ。
イカの場合釣ってすぐ食べるとコリコリ感が楽しめ、一日置くとネットリした食感で甘味がグンと増す。
キョロキョロ・・・・誰もいないな・・・。
俺は小皿へ醤油をサササっとすばやく入れてくる。
切リ分けてたアオリイカを摘まみ、醤油へチョンチョンして口へ放り込む。
うわ、何これ、めっちゃ甘くてウマい。
あー、これ寿司にして食いたいなー。
今の所安全策ですべて火を通した料理を提供してるがいつか寿司をたべてもらいたいなー。
この俺の願望はひょんな事から安全に提供できるようになるがそれはもう少し先の話。
さて昨日の海水の潮位を見た感じ、今からいけばちょうどいい時間かな?
『ワタツミー、お出かけするよー』
部屋へ戻りベッドでマッタリしてたワタツミへお出かけを提案するとピョンとベッドから飛び出してきた。
バケツに小さい入れ物とクマデと鍬を入れワタツミとお出かけする。
『あっ、この靴だとまずいな、しまったな昨日長靴を探しておくんだった・・・、まあ農業が盛んなんだから売ってるだろう』
昨日クマデなどを買った店へまずは行くことにした。
店員さんに聞くと何種類もあったのでスタンダードなのを選び購入する。
『よし、これで大丈夫だ』
ワタツミと共に俺が流れ着いた砂浜へ行く。
少し早かったがいい具合に潮が引いて来ている。
これなら潮干狩り出来るだろう。
と言っても今日は本番ではない、アサリがいるかの調査で来たのだ。
『じゃあワタツミはここらで遊んでてくれ、あまり遠くへはいくなよ』
『ヒャン』
ワタツミは砂浜を駆け回り始めた。
俺は砂浜から石や泥が混じる境界線の所まで歩いてきた。
ヘドロ質じゃなくフカフカな良い具合なのでこれは期待できそうだ。
クマデを入れ3回ほど掘ったところでかなり大きめの貝が出てくる。
『よし、貝もいるな、しかし大きいなー手のひらサイズだぞ、ホンビノス貝かな?』
と凝視してみると
【名:アサリ 毒なし 食用可】
これでアサリなのか。
もしホンビノス貝とかいたらどれぐらいの大きさになるんだろ?とちょっとアホっぽい事考えてたら
『ヒャン、ヒャン、ヒャン』
ワタツミが吠えて、地面にジャップアアタックしている。
何事かと見に行くと、ワタツミはじっと地面を見て構えている。
すこしするとニョキっと出てくるものがある。
ワタツミが再度ジャンプアタックしたのでそいつは引っ込んでしまったがあれはマテ貝だ。
廻りを見ればいくつもの穴があるので潮干狩り本番の時には塩を持ってこなければな。
その後20分ほど貝掘りをして巨大アサリを30匹ほど採って終わりとした。
海水を汲みアサリを入れドロ吐きさせるようにする。
『さて、ワタツミー、ちょっと移動するよー』
次は砂虫と呼ばれる釣り餌探しに行く。
先ほどの所より若干岩が多い所に到着。
軽く掘ってみると砂虫がすぐに出てきた。
『これなら釣り餌確保できそうだな、んーあれもいるかなー』
さらに移動して岸壁までやってきた。
岸壁根本を掘って行くと
『おーこいつもいるじゃん』
発見したのは高級餌の本虫だ。
これで投げ込み釣りで使う餌も確保できるなと俺は喜ぶのだった。




