愛を写した鏡
2163年── 東京、
香花
「今日はもう帰るの?」
幸春
「仕事だ...」
今よりも性文化が発展した時代、
殺伐とした人生に皆、何かしらの夢をみる
凍った心には愛が必要だった俺には
この時代は。俺にはバブルが来たような感覚だ
「じゃあ... 明日はどう?」
「今日は露骨に誘ってくるな? 嫌いじゃないが
どうしたんだ? 旦那に浮気でもされたか?」
「違うわ、来週の火曜日が子供の入学式なの..
でね。ランドセルを買ってあげたいの....」
「それで・・・ ちゃんと母親してるんだな。
わかった、来週の火曜日だな? 毎日来るよ」
「仕事の方は大丈夫なの? 大変な時期でしょ?
無理に来てとは言ってないけど・・・?」
「仕事って言っても、少し指示して終わりだ
後、少し話を聞いたり 話をしたり。これ位だ」
「なら、問題はないのね?」
「じゃ、帰るよ...」
最近は日本というよりも違った国に見えてしまう
確かに。街並みは綺麗になった
今や、ゴミひとつないだろう。けど違うな
人がそう思わせるのだろう。
と、いうのも日本人が圧倒的に少ない
ハーフや中国人、韓国人など様々だが
日本人というのは今や殆ど絶えている。
「メールか...」
(幸春さん!! 私は怒ってますよ)
(悪かった、今から行くよ)
(反省してますか? 特別な日に遅れるなんて!!)
(心から反省してるよ)
(なんか、嘘っぽいから許してあげません)
「ハハ、やっぱり友達は持つものだな」
あぁ!! 幸春さん。電源切りましたね・・・
「このままちょっと見てようか・・・」
本当に... やっぱりあの人は最低です!!
でも.. とっても・・・
「とっても素敵な人・・・・ か?」
「幸春さん、聞いてましたね?」
「聞いてたよ、面白いこと言うと思って
実際、俺が近くに居るのに 居ないみたいに
喋るから笑っちゃったよ。それとごめんね遅れて」
「本当に全てが最低です。でも、許してあげます
貴方は最低な人だけど。私のたった一人の友達です」
変わる時代に淋しさを覚えるのは
歳のせいか、それとも・・・・ 意味があるのか
最近、心が病んでしまい
その末に書いた作品ですから
途中から面白くなくなる前提で
見て下さると。とても助かります
今回は・・ アスロットでした




