表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元プロゲーマー、VRで銃が当たらないので投げナイフだけで無双します。  作者: 那須 儒一
三章 NF杯編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/79

47話 スクリム③

――第2ラウンド。


チームB:ミツルLOVEズ♡

二宮にのみや詩音しおん(シガー)

羽袖はねそでキララ(ブレイカー)

犬柴いぬしばアカリ(セラ)

♡コマゾウ(グリント)

鳴神なるかみリュウガ(ストーカー)


「みんな、よかったよ〜!

相手の連携、かなりグダってたわね」


「詩音さんの指示のおかげっすよ!」

キララがの声が跳ねる。


「レイちゃん……他の人に殺されるぐらいなら……私がこの手で……」


「アカリ先輩……怖いっすよ……」


「ははは、キララちゃん。冗談だってば!」


「ルミナスイリアって、仲いいんだ?」


リュウガの爽やかな声に舞が返す。


「仲いいですよ!」


「良すぎて距離を置きたいっす!」


「キララちゃん。後で家に来てね。

ゆっくり話しましょうか……」


「アカリ先輩、冗談ですよ!」

キララが慌てて訂正する。


「アカリちゃんって、裏では怖そう……」


「詩音ちゃんも負けてないでしょ」


「ちょっとリュウガさん、どういう意味ですか?

撃ち殺しますよ?」


詩音の言葉に、コマゾウのマスコットのような高い声が響く。


「リュウガのガチ恋勢の方が、やばいよ〜」


「リュウガさんのとこ、曲がりなりにもアイドルユニットだから」


「詩音さん……ふっ、曲がりなりにもって……」


アカリの軽い笑いが響く。


「正直、アイドル売りはしてないんだけどねぇ、

僕って罪な男だ……」


「ネオンフラグのお二人さん……リュウガはナルシスト設定だから、引かないで大丈夫だよ」


コマゾウがフォローを入れる。


「別に引いてませんよ!」

「引いてないっす!」

アカリとキララの声が重なる。


「ちょっと、コマゾウくん。

営業妨害はやめてくんない?」


「みんな、第2ラウンドが始まるよ!

私は負けられない――充先輩を振り向かせるためにも勝ち続けないと!」


詩音の声とともに第2ラウンドの幕が上がる。


「相手のヒーロー構成はだいたい分かったよ。

由里先輩が指示出してるなら、このラウンドはBラッシュで来ると思う。

由里先輩――押し負けた方のサイトは続けて挑まないから」


「身内読みか――なかなかメタいね」

リュウガを含めた全員が、Bサイトへ駆ける。


「相手、けっこう機動力の高いヒーローが多いから気をつけてちょ」


「コマゾウさん、了解っす!」

 

五人全員でBサイトに入る。


針葉樹がまばらに立ち並び、中央の拓けた広場に小さな小屋が建てられていた。


小屋にかかるように黒い幕が横に伸びる。


「やさぐれニキのカーテン!

次はミリアちゃんが突っ込んでくるよ!」


詩音の予想通り、雷をまとったミリアがカーテンを抜け、東側の針葉樹の裏に隠れる。


「スキャンだ!

こっちもスキャンを返すね!」

リュウガの逼迫した声が響く。


ストーカー同士のスキャンの応酬により、互いに3秒間、全位置がハイライトされる。


「相手の人数、多くないっすか?」


キララの視界に7人の人影が赤くハイライトされる。


「泉先輩……いや、レイちゃんの分身でしょ!」

詩音の言葉通り、カーテンから更に二人の霧雨レイが二体抜けてくる。


「分身うっとしいから討つよ〜」

コマゾウの指示で、アカリとコマゾウが分身を処理する。


「東から、ショックグレネードっす!」


針葉樹の裏に隠れた、東雲ミリアからショックグレネードとショットガンの横撃が飛ぶ。


ボム設置――作動まで残り30秒。


「どさくさに紛れて強引に設置されたわね!

東側にいる、ミリアちゃんがうっとしい」


「ウチが行くっす!」


アビリティ︰ショルダータックル

からの――

ウルト︰アースクエイク


羽袖キララは、針葉樹の裏に隠れる東雲ミリアに、無敵のショルダータックルで詰める。


1秒間の硬直後、続けざまに地面に両手を打ちつけ、衝撃波を起こす。


東雲ミリアが赤い光となって落ちる。


5VS4


直後、黒い幕から白雪ユキノが飛び出す!


「げっ、ユキノちゃんっす!」


羽袖キララがアサルトライフルを構えるが、それよりも速く、レイピアの連撃が羽袖キララを貫く。


4VS4


「任せて!」

すかさず、詩音とリュウガが、ユキノ目掛けて十字射撃クロスファイアを浴びせる。


4VS3


カーテンの効果時間が終了――戦場にかかる黒い幕が降りた。


「キララちゃん、起こすよ!」


ウルト︰リインカーネーション


「ナイス、アカリちゃん!」

詩音の声が響くとともに、

キララは、セラのウルトで蘇生された。


5VS3


――残り20秒。


「くっ、やるね――」

銃撃とともに、リュウガが青い光に包まれる、


4VS3


「西側に由里先輩っ!」

詩音の声で、残りの全員が由里目掛けて集中砲火を撃ち込む。


由里が赤い光に包まれた。


4VS2


「あと、泉先輩とやさぐれニキはどっかに潜んでいるわ!

とにかく、設置されたボムを探して!」


詩音の声に4人が散開する。


小屋の中で赤い光が爆ぜる。


「やさぐれニキが小屋に隠れてたっす!」


「ナイス、キララちゃん!

誰か解除して!

そうすれば、泉先輩も手でくるでしょ!」


「詩音さん、ボムないです〜」


アカリの報告に詩音が焦る。


「そんなわけないじゃない!」


「あっ、ありました〜」

コマゾウの声が響く――。


残り10秒。


小屋の屋根の上にボムが設置されていた。


「まさか、ユキノちゃん――グレイシャルのアビリティで登ったの!

コマゾウ、かがんで!」


「ほいきた!」


コマゾウが詩音の指示で前屈姿勢を取る。


詩音が駆け、コマゾウの背中を踏み台に飛んだ。


詩音は急いでボムの解除に取り掛かる。


「解除までの5秒間、泉先輩に邪魔させないで――」


詩音が解除に取り掛かると、遠くに赤い影が揺れる。

Bサイトの隣――中央の草原に立つ、霧雨レイと詩音の目が合う。


「くそっ!」


銀閃光が弧を描き、屋上にいる詩音目掛けて飛んでくる。


詩音はとっさに解除をやめ、飛び退く――

しかし、飛び退いた先に二本目の投げナイフが閃いた。


「充先輩……すみません……」


詩音は謝罪を残し――青い光に包まれた。


3VS1


――残り5秒。


「3秒は解除を入れたわ!

――誰か残り2秒解除して!

それと、泉先輩は中央にいる。

投げナイフはもう無いから何もできないわよ!」


観戦から詩音のボイスチャットが飛ぶ。


「キララちゃん! 私を投げて!」


「了解っす!」


アカリの指示が飛ぶ。

キララは、アカリを担ぎ小屋の屋根に投げ飛ばした。


アカリは体勢を立て直し、ボムの解除に取り掛かる。


「ナイス〜これなら間に合ったね……」

コマゾウの安堵のため息が漏れる。


全員が勝利を確信したその時――空に赤い影が舞う。


解除するアカリの隣に、レイが降り立つ。


「アカリちゃん……さっきのお返しだよ」


レイは、アカリの耳元で囁き――彼女を優しく押し倒した。


「まさか、フロッグのウルトで跳んできたの……」

詩音の声が響くが、アカリの耳には届いていなかった。


「レイちゃん……」


アカリがボムから引き離されたことによって解除が中断された。


――残り0秒。


眩い光とともに、チーム“俺たち”がラウンドを取り返した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ