✒ 迷子探し 5
◎ 読者の皆さん、御早う御座います。
毎朝、覗きに来てくださり、有り難う御座います。
予約投稿は今作で最後となり、3月27日からの投稿は未定です。
早くて6月、遅くても7月には予約投稿が出来るように5月末までストック作りに励みたいと思います。
予約投稿を再開する際には【 活動報告 】にて、お知らせさせて頂きたいと思います。
スタッフ
「 ──お待たせ致しました。
子供達を連れて来ました 」
貴族令息
「 結構な人数だな。
コイツ等は1人、幾らで貴族に買われる予定だった? 」
スタッフ
「 銀貨50枚です 」
貴族令息
「 銀貨か。
ケチ臭い貴族だな。
なら、金貨50枚を出す貴族に売る方が賢明だろ? 」
スタッフ
「 …………依頼された御客様には何と伝えれば── 」
貴族令息
「 オレを悪者にすれば良いさ 」
スタッフ
「 は?
悪者……ですか? 」
貴族令息
「 『 子供1人に付き、金貨50枚で連れて行かれました 』とでも言っとけ。
このリストも見せてやれば良い。
家紋入りだからな、口から泡吹いて失禁するかもなぁ!
今後は、こんな非道徳的,非人道的な依頼は受けるな。
しつこい貴族には、この家紋を見せて断れば良い。
そうするなら此処を潰すのは勘弁してやる 」
スタッフ
「 …………上と相談させて頂きます…… 」
貴族令息
「 そうだな。
後日、遣いを寄越すから話し合いの結論を伝えるように! 」
精霊皇シス
「 ──うむ。
全員、揃っておる。
他の子供は残って居らんようだ 」
貴族令息
「 シス様、では御願い致します 」
精霊皇シス
「 うむ、任せよ 」
シスは無詠唱で精霊魔法を発動させる。
子供達の足元に魔法陣が出現する。
子供達は突如、現れた魔法陣に驚くが、悲鳴を上げる前に姿が忽然と消えてしまった。
これにはスタッフも目を丸くし、口もあんぐりと開けている。
“ 開いた口が塞がらない ” とでも言うべきか──。
一時的に思考が停止していたスタッフが正気に戻る。
スタッフ
「 今の魔法は一体……。
何をされたんですか!? 」
精霊皇シス
「 うむ!
子供達をコイツの屋敷に転移させた。
転移魔法だぞ、凄いであろう! 」
スタッフ
「 転移…魔法……??
そんな魔法は聞いた事が有りませんが…… 」
精霊皇シス
「 うむ!
元素魔法での実現は難しいからな!
転送魔法の実現も出来んのだから、魔法師にも酷な魔法だ 」
貴族令息
「 約束通り子供達は貰った。
金貨袋と交換だ。
心配なら枚数を数えても構わない 」
スタッフ
「 あ…有り難う御座います…… 」
貴族令息
「 子供達を買えたからな、これでオレの役目は済んだ。
今後は両親と暮らしてる子供を誘拐なんてするなよ!
監視を付けるからな。
性悪貴族の悪事に荷担した奴には──、〈 大陸神ノクターム 〉から天罰が下るだろう!!
そうさな……、〈 大陸神ノクターム 〉の信頼を裏切り、許されざる悪事を犯した事で “ 犯罪者の烙印 ” を押された神職者,聖職者と同様に “ 全身の毛が抜け落ち、ツルッパゲになる ” なんて天罰を受けたら、皆にも解り易いし、見せしめにもなるんじゃないか? 」
精霊皇シス
「 それは良いと思うぞ!
{ 精霊達が嬉しそうに舞っておるぞ }
流石に四肢を奪い、死ぬ迄ベッド生活させるのは、やり過ぎかも知れんのう 」
執事
「 明らかに駄目でしょう!
それは諸悪の根源たる貴族で良いんじゃないですか?
ベッドに張り付けられた状態で悪さなんてしないと思いますし? 」
貴族令息
「 だが、喋れたら指示を出す事は出来るぞ。
ベッド生活になっても裏で組織を牛耳る事は可能だ。
舌を壊死させ、歯も抜け落ち話せなくするのが良いかもな 」
精霊皇シス
「 よし!
ならば、貴族に対しては四肢を奪い、歯も奪い、舌を壊死させよう。
〈 大陸神ノクターム 〉の信頼を裏切る非道徳的,非人道的な行為は万死に値する事を貴族を筆頭に王族,平民へ知らしめるのだ!! 」
執事
「( うわぁ……精霊皇様ってばノリノリじゃないですかぁ!!
こっわぁ~~~~。
マルチナも調子に乗っちゃってぇ……。
ワタシは知りませんよぉ~~ )」
貴族令息
「 おい。
そういう事だから、ちゃんと共有しとけよ 」
スタッフ
「 わ…解りました!! 」
貴族令息
「 よし、オレ達は失礼するぞ。
シス様、お願いします 」
精霊皇シス
「 うむ、屋敷へ転移するぞ 」
シスが無詠唱で精霊魔法を発動させると、魔法陣が貴族令息と執事の足元に転移陣が現れる。
《 男娼館 》から貴族令息,執事の姿が消えた。
《 男娼館 》に残るのはシスだけとなった。
スタッフ
「 あの…… 」
精霊皇シス
「 僕も戻るとする!
呉々も〈 大陸神ノクターム 〉の信頼を裏切るような事はするでないぞ!
ツルッパゲの刑に処される事を肝に銘じて生きるのだ! 」
言いたい事だけ言ったシスの姿がスタッフの目の前から忽然と消える。
スタッフは腰を抜かし、その場に尻餅を付いた。
──*──*──*── 商店街
──*──*──*── 魔術具店
《 男娼館 》に訪れた貴族令息の前に集められた子供達は、一瞬で錬金術師の《 魔術具店 》に転移した。
其処には子供達の知った顔が有った。
迷子や行方不明となっていた我が子を懸命に必死に探していた両親達の姿だった。
当初の予定では翌日、子供達を親元へ連れて行く事にしていたが、セフィの計らいによりシスが転移魔法を使い《 魔術具店 》に集めていたのだ。
両親達は忽然と現れた子供達に驚いたが、直ぐに我が子を見付け出す。
子供達は会いたかった両親へ駆け寄り抱き付く。
離れ離れとなっていた親子達は再会を喜び涙を流す。
暫くすると貴族令息と執事が現れる。
再会を果たした親子達は貴族令息と執事に頭を下げて御礼を言う。
執事
「 無事に御両親と再会が出来たんですねぇ。
これで一件落着ですね! 」
貴族令息
「 そうだな。
クリムツも両親と会えたみたいだからな。
依頼達成だな 」
親子は貴族令息と執事に御礼を言うと《 魔術具店 》から次々と去って行く。
貴族令息
「 オレ達も《 宿泊施設 》へ戻ろう 」
執事
「 そうですね。
着替えてから戻りましょう 」
──*──*──*── 宿泊街
──*──*──*── 宿泊施設
《 魔術具店 》で着替え終えたアイベルファイラとマルチェントティスナは、戻って来たシスの転移魔法で《 宿泊施設 》へ戻った。
アイベルファイラはマルチェントティスナと別れると自分が宿泊している《 宿泊室 》へ戻る。
マルチェントティスナはレミィンダティナが寝ているだろう《 宿泊室 》へ戻った。
──*──*──*── 宿泊室
《 宿泊室 》へ入るとセフィが待っていた。
ベッドの上にはレミィンダティナが寝息を立ててスヤスヤと眠らされている。
白狼神皇
〔 お帰りなさい、マルチェントティスナ。
依頼は無事に達成する事が出来たみたいですね 〕
マルチェントティスナ
「 セフィ様── 」
白狼神皇
〔 疲れているでしょうが、エイミヘLVの譲渡をしてください 〕
マルチェントティスナ
「 勿論です!
お任せくださいっ!! 」
マルチェントティスナの疲れは完全に何処かへ吹っ飛んだ。
セフィの精霊魔法により性別反転したマルチェントティスナは、豪快に衣類を脱ぎ捨てる。
真っ裸になったマルチェントティスナはベッドの上に移動する。
19歳の容姿で眠っているレミィンダティナのバスローブを脱がせたマルチェントティスナは、LVの譲渡を始めた。
白狼神皇
〔( マルチェントティスナが朝まで励んでくれれば、エイミのLVは300に達する。
漸くですね、エイミ── )〕
一心不乱にLVの譲渡に励むマルチェントティスナの背中を眺めつつ──、微笑みながらセフィはそっと姿を消した。




