4話 ヒーロー
アーシャームエルは、仕事が終わり、そして、麻薬関係の仕事を殲滅する如く、善行を積むのだった。
それは、麻薬関係の仕事を見つけ、それを警察に提出する事だった。つまり、彼は金を貰わない公務員であって、それが善行の1つだったのである。
仕事では、全く生かされない力が彼にはあった。善行を始めたのは、15歳の時であった。つまり、彼は15歳の頃からヒーローだったのである。
しかし、彼は、他にも善行をしていた。彼も又、素性を隠し、ヒーロー又は善行をしていたのである。
両方善行であるが、まあ、区別されるのだろう。
しかしながら、ヘディーの受け持つ青少年の1人に会った。
彼は、神経症に犯され、つまり、神経の病気だが、会った時には、未来ある青少年として致命的なものであった。
その1人を彼の自宅に呼び、話を聞いていた。
「私は被害者です。彼らは、巧みに恩を売り、孤立した所で、麻薬をキメる事をあえて強要し、そして、その麻薬に染まった私達を金儲けで、恩を返す様に偽善を行わせるのです。つまり・・・・」
彼は偽善者であった。つまり、この青少年である。しかし、身体がボロボロに成り、ヘディーに頼れなく成った所で、アーシャームエルに救われたのである。彼は動けない程だったが、しかし、アーシャームエルが訪ねてきて、そこで、病院にいって神経症と診断されたのである。治療の最中、アーシャームエルが特別に自宅に呼んで、話を聞いているのである。
「分かった。警察の世話に成ると思うが、しかし、刑は軽く成るだろう。話した内容は、警察に話しておこう」
と言っても話した内容は、全員偽名を使っていると云う事、麻薬を取り扱っていると云う事、ぐらいである。
ちなみに、偽善者とは、悪であり、ヘディーも又、悪である。なぜなら、自己弁護を自分の中でしているからである。
ヘディーは、家族がいるから、自分は、名前が悪いから、と言って、毎日不安を取り除いているのである。
必ず、ヘディーの様な自己弁護をする悪と青少年その1人の様に偽善をする悪と本当の悪とは、繋がっているのである。
これは『天使』滝口心一朗著に書いてある事である。この3つの悪がすなわち、悪なので、悪は3つなのである。
その3つの悪がある麻薬の仕事は、かなり、スラング的な仕事である。つまり、不良とか、ではなく、本当のその道のヤクザが出てくるのである。何と言うのかは分からないが。
つまり、最後の本当の悪は、ヤクザであり、すなわち、摘発するのが難しい悪なのである。
だからこそ、アーシャームエルは、慎重に事を進めていた。
この相談と言われるかも知れない事についても(青少年の1人との相談であるが、)、警察以外には一切口外していない。
しかし、それに加えて、警察の方でこの青少年にピッタリと警察官が付いているのだから。今ここにもいる警察官である。
彼は、正義を体現した警察官である。最も信用がある者を警察の方でも付けてくれているのである。つまり、その“正義”ツァドクと云う警察官もアーシャームエルと同じく、正義の人なのだ。
すなわち、善人である。
「ご苦労さま。ツァドク」
「お疲れ様です。カミエル」
天使の名前を借りてアーシャームエルは偽名を名乗っている。
これは、偽名を使わなければ、善は行えないと云う事である。
善と言えば、ゴミ拾いとかをイメージするだろう。しかし、それ以上の善をするなら、偽名が必要と成るのだ。




