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3話 悪

そこで、彼は、裏の働き口を探して、犯罪に手を染めた。青少年を犯罪に巻き込む仕事であった。それは、麻薬の仕事だった。しかし、彼に選択肢はなかった。名前のせいで、雇ってくれる所がなかったのである。

すなわち、彼は犯罪者だった。

しかし、青少年と共に働く環境は、中々良かった。良くなったと感じてしまったのである。

しかし、一緒に働いている青少年は、「身体が思う様に動かなくなってきた。」

と口々に言うのだった。

皆、麻薬のせいで、身体の神経が病気に成っていたのである。

しかし、辞める者はいなかった。麻薬のせいである。麻薬を買うには、金がいる。つまり、麻薬を運ぶ仕事をしなければ、金が手に入らず、つまり、麻薬を買えないのである。

入った時点で、薬漬けに成り、犯罪を益々進んで行うのだった。

つまり、それらを助長する仕事を彼は行っていたのである。

勧誘である。

青少年はまだまだ、若い。つまり、判断力がないのもそうだが、未来があるのである。その未来の若者を引きずり込む仕事を彼、ヘディーは行っていたのである。

その内容は、若者を勧誘して、裏の仕事を紹介する。

紹介した後、面倒を見て、その後、麻薬を勧めるのである。恩を売ってから、麻薬を勧める事で、これは犯罪ではないのだ。この善人の様なおじさんが勧めている仕事なのだから、と云う錯覚を与えるのである。つまり、恩を返す意味で、善行に務めている様な雰囲気にするのである。さすがに、少年でも麻薬が発覚すれば、逮捕される。そう云う法律があるのである。麻薬のみにおいて、少年を逮捕して良いと云う法律がイスラエルにあるのである。

つまり、彼らは、悪であった。

対して、アーシャームエルは、紛う事なき善人であった。

アーシャームエルは、この仕事について、失くしたいと思っていた。

彼は、殺してでも、この仕事を失くそうと務めていたのである。

しかし、彼、ヘディーは、亡くなっては困るものであった。なぜなら、彼には、妻と4人の子供がいたから。

そう、ヘディーは頭が悪い。

もしかしたら、彼の子供さえもその道に引きずり込んでしまうかもしれないのに。

無論、彼は偽名を使って、隠れて事に及んでいた。

つまり、悪としての彼を家族もアーシャームエルも知らなかったのである。

すなわち、彼は頭が悪かったが、偽善者でも悪人でもなかった。しかし、犯罪に手を染めて、そして、その犯罪に青少年を引きずり込む様な事をしていたのである。

つまり、悪であった。悪とは、悪人と云う条件すらないのである。

悪い人ではなかったが、悪だったのである。

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