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魔剣使いの転生者  作者: aaaa
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第15話「宴」

「うい〜…おつかれぇ〜」


今は、討伐隊のみんなで、無事任務完了を祝って宴をしている。支払いは1体のドラゴンを独占したトーチ。みんな遠慮無しに飲みまくっている。


「いや〜!トーチ君は凄い!とにかく凄い!!」


「ちょっ、酒くさ!?一体何杯飲んでるんだ!」


「うぷっ…吐きそう」


「い、今解毒魔法で楽にさせますから我慢してください」


「頼むから俺に向かって吐かないでくれよ…」


「だけどハクちゃんも凄かったよなぁ〜」


「……当然」


「うわ…またなんか増えた」


「うわ、とはなんだ!うわとは!」


竜種は、王都シャメロの初代王様と竜王との間で交わされた盟約で、不干渉条約が結ばれている。それは王都シャメロだけでなく、王都周辺の村や町にも適用される。稀に人里に降りて来て家畜を食い荒らしたり、一つの村を破壊し尽くしたりする若い竜がいるらしいが、エルダー級の竜が人里まで降りて来て被害を起こす事は前例が無かったらしい。


「だけどよぉ…ちとやり過ぎだったんじゃないか?周りの奴らすっかりハクちゃんに怯えてるぞ?」


「……ま、まぁハクは面倒な奴が減って良かったんじゃないか?移動中も言い寄られたりして鬱陶しそうにしてたし」


「トーチに嫌われなければいい…」


周りの連中が、ヒューヒューと口笛を吹いて冷やかしてくる。

口笛を吹いた奴は自腹だな。


「トーチはこの後どうするんだ?当然奢ってくれるんだろ?余った大金で家を買って二人で暮らすのか?」


「いや…借金を返す」


「はぁ!?お前その歳で借金してるのか!ハクちゃんが可哀想だろ!で?いくらなんだ」


「四千万エル…」


「はぁ!?何やらかしたらそんな借金負うんだよ!」


「ハクと精霊契約しようとしたら指輪ぶっ壊した」


「あー…あれは契約して体に馴染むか、別の依り代を見つけるまで貸すだけだからな…でも指輪壊すだけでそこまで行くか?多少壊れても大丈夫なように、自動修復がついていたとおもうんだが」


「出せる物で一番良い奴だったみたい…粉々にしたしな」


ハクの力が指輪に付いた効果を消してしまったのかもしれない


「フーン…二人で竜を二匹独占したんだし返せるだろ」


「売る相手は決まってるし、早く返せると思う」


「どこに売るんだ?まさかギルドじゃないよな」


「シャーロット商会とノーム商会」


「なんかもうお前さんが恐ろしくなってきた」


武器と宿と言ったらシャーロット、食料と生活用品と言ったらノーム、と言われるほど有名らしい。


(いっそのこと王都に家を建ててハクとのんびり暮らすってのも良いな…)


「それも良いけど…世界中を旅したい。森から出たこと無いから…」


(そうだよなぁ…俺もずっと森にいたしドラゴン以外にもっとファンタジーしたい!)


「って、人の心を読むんじゃありません」


「なぁトーチよぉ。ハクちゃんと契約する為の最高品質の依り代になる物を探してるんだろ?」


「あぁ…いつお前に話たっけ?」


「大体お前らを見ていれば状況は分かる。それでよ、これは噂なんだけどな?最近戦争をおっ始めようとした国があったんだけどな、戦争に使う為に精霊を乱獲する為に精霊契約用の石を大量に集めてたらしいんだ、その中にとんでもない品質の石があったらしい。まぁその国は周りの国が戦力が集まる前に潰したらしいぜ。でよ、精霊契約用の石の大半は戦利品になったみたいだけどよ、とんでもない品質の石だけは、行方が分からないみたいなんだ。まぁ捕虜が言っていた事だから信じるか信じないかはお前さん次第だな」


「なげぇ…」「…ながい」


「すごい失礼だなお前ら…」


「酒に酔ったおっさんの無駄に長い重要な話が終わったところで今日はおひらきにするか〜」


「本当に失礼だな!」


実はこのお店のお代はギルド長が払ってくれる事になっている。今後困ったことがあったら手を貸す事を条件に。

剥ぎ取ってある素材はもうすでに商会に預けてあり、明日の朝にはお金が貰えるらしい。


「俺らは明日早くにお金を受け取りに行くからもう帰るな」


「えぇ〜これから二軒目なのに〜」


「二軒目から自分達で払えよ」


「おう!ハクちゃんも帰り道は人の多い所行かないとトーチに変な所に連れて行かれるぞぉ〜」


「疲れたから一直線に帰るわ!」


「はっはっは!()()()()()()()するなよ〜」


ガハハハ、と酔った集団が笑いながら二軒目に向けて肩を組んで歩いて行く。

心配なので見ていると、二軒目のお店を決めたようだ。店の名前が『夜の蝶のたまり場』たが、きっと健全な店だろう。だからそのゴミを見るような目はやめてあげてハクさん!


「あ、あぁそうだハク、俺は明後日帰るけどハクはどうするんだ?」


「…トーチに付いて行く…する事がないから」


「例えば、森に帰って仲間たちにお別れの挨拶しにいく〜とかないのか?」


「いつも…突然居なくなるなって皆んなに言われてる…」


おいおい大丈夫か。

レイン達に帰った事を伝えないとな、素材を売りに行った時に帰った事は伝わっていると思うけど心配してたし会いに行かないとな。


「ト、トーチ…」


「なんだハク」


「なんかぼーっとする…あぁ」


「ハ、ハクー!」


こっそりお酒を飲んでいたらしく、先程からフラフラだ。今にも倒れそうなハクを抱え、宿に走るトーチ。


「ゆ…揺らさな、げえええ」


「ぎゃああああ」



翌朝、身体強化魔法をかけた拳骨がハクの頭に降りかかったという。

すいません…多分2ヶ月?ぶりですね…すいません…失踪しません

風邪をひいて、頭がぼーっとしながら書いたので、セリフがとても多くなりました。

次は、旅から帰る所から始まります。

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