表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔剣使いの転生者  作者: aaaa
13/19

第10話「理性という名のロケット」

セーフ!

トーチは疲れていた。とても疲れていた。

さかのぼる事数時間前…何だかんだで3日間お世話になった宿『金狼』を出て、どうお金を稼ぐか考えている時の事だった。トーチとハクはまだ契約前だし力を使うのはやめて、ハクにできる事を聞くと少しの魔法と剣に変身したり、精霊の不思議な力で剣を作る事位だった。それでも、そこら辺の魔物や、魔獣に負ける事は無いと言っていたので相当の自信を持っているらしい。しかし、扱える属性が土と水だけらしく特に得意なのは水属性らしい。まずはハクがどれほどの魔法が使えるのか確かめるために軽くクエストを受けることにする。赤髪のオールカに掛けられていた賞金を受け取るためにギルドに行く予定だったのでいい機会だった。


「じゃあ準備もできてるし出発しようか。」


「おー…」


トーチは3日間旅館に泊まっていて、宿泊客や従業員の間では有名人だった。なんでも、レインのお母さんのルインさんがトーチの事を言いふらしているようだ。部屋に直接来る人は少ないが朝食を食べに、大広間に行くとおじいちゃんおばあちゃんに囲まれたり、冒険者の人にどうやってオールカを捕まえたかを聞かれたりと大変だった。トーチの体はとても危険な状態だったが、レインの神精霊の力で治ってしまったらしく、なぜかレインが残念がっていた。

今は朝食を食べ終わって、ハクと金狼を出ようとしているが、それを止める人物が一人。


「ト、トーチ君!わ、私も連れて行ってください!」


レインだった。どうやらトーチ達と一緒に冒険したいらしいが…


「レイン?魔獣とか魔物見たことある?」


「遺跡で見たのが初めてです。」


「なにか自分役に立つよ!って事言える?」


「生きていればどんな怪我でも治せます!」


「回復魔法は俺も使えるし、無理はしないつもりだよ。」


「でもでも!」


「ダメです。これ以上レインを危険な場所に連れていけません!」


「レイン…」


おっ!ハク説得してくれ!


()()()()のお土産期待してて…」


「むむっ!ハクちゃんばっかりずるい!」


「妻の特権…」


ハクとレインが言い争い、最終的には猫のじゃれあいのように取っ組み合う。3日間でよく見た光景なので

身体強化を乗っけたデコピンを二人に撃つ。


「はいそこまで」


バチン


「「あいだっ」」


乾いた音が廊下に響く。二人は涙目になりながらおでこをさすっている。今度は「ハクちゃんのせいで怒られたじゃん!」「レインがしつこいから…」と、言い争いを始める。しかし、もう一度デコピンをしようと魔力を込めると二人は顔を蒼くしながら言い争いをやめてくれた。物分かりがいいじゃないか。


「レイン?さっきも言った通り危険な場所に君を連れていけないんだ。わかった?」


「で、でも…うぅ~、ト、トーチ君!」


「は、はい」


「必ず無事に帰ってくる事!落ちている物は食べてはいけませんよ?わかりましたか?」


「お、おう」


「それじゃあトーチ君…と、ついでにハクちゃんいってらっしゃい」


「「いってきます」」


笑顔でレインがお見送りし、旅館の手伝いをするためか軽くステップを踏みながら従業員専用の扉に入っていった。


「じゃ、いこっか」


「…ん」


ハクが短く返事をし、玄関へ向かう。玄関に着くと、レインを筆頭にスタッフが集まっていた。


「「「いってらっしゃいませ。トーチ様」」」


「い、いってきま~す…」


正直恥ずかしいので、そそくさと収納魔法で靴を取り出し外に出て、レインに手を振る。ハクは、靴も創り出せるので一々靴を取り出さなくてもいいらしい。

まずはギルドかな。


「ハク?フードか、帽子被ってね。面倒事起きるかもしれないし」


「…りょ」


そういうと、上着のフードを被った。猫耳が窮屈にならないようにとフードにも猫耳がついている。しかし、当たりは明るく、余計に愛らしさが上がってしまったので、トーチが作ったサングラスを渡す。これで顔は隠せたはずだ。


「トーチ…屋根を飛んで行けば誰にも絡まれない…よ?」


ハッ…うっかりしていた。

ハクはサングラスをトーチに渡し、フードだけ被っている。どうやら屋根まではトーチに連れて行ってもらうらしい。一応ハクは軽々と屋根まで飛べるはずなのだが、本人曰く「疲れるから…あとトーチの背中落ち着く…」と言っているので、トーチは半ばあきらめている。トーチは少し屈み、ハクを背中に乗せる。柔らかい物が背中に当たっているが、トーチはクールに何も気にしない風を装って身体強化魔法を足腰に魔力を集中させる。飛ぶ寸前にハクが衝撃に備えるように、首に回していた腕をキュッと絞めて、体を密着させたので、トーチは理性と体をロケットのように飛ばしかけてしまう。理性はぎりぎり保てたが、完ぺきに飛び過ぎてしまった。空はもう慣れっこなので、浮遊魔法を掛ける。浮遊魔法は風魔法を応用した上位魔法らしい。せっかく飛んだので、飛んでギルドまで行くことにした。


(あ、危なかった…理性まで飛んで行く所だった…)


未だに体を密着させている上機嫌なハクに、トーチは計画的な何かを感じる…

短いです。2000文字程度です。すみません…サボっちゃいました…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ