表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕とあの娘  作者: 原武 康則
2/2

自己紹介(裏)

これは、第二視点からのお話

あぁ、何だか詰まらなそうだな

彼は、なんでこんなにも楽しそうなんだ

私には関係の無いことだ。


茶色のリュックを背負わされ、私は『祐介』と共に入学式に向かうのだ。

私は、物心つく前から両親は離婚し父は実家である東京へと帰ったのだ。

女手一つで私を育ててきた母は現在、癌との闘病中だ。

そんな中、私は母の友人である『武弘』さんの家庭に預けられている。

今日もこの一家と一緒だ。


「ゆうすけ、さとみちゃんとおんなじクラスだって」

「うん、またおんなじだね」

「そうね」

これには少し安心した。

流石にこんな一年生が生きていくのに知人無しでは厳しいだろう。

此方の様子を伺う様にしているこの少年は、私が唯一気を許している相手と言っても過言ではない。

子供っぽいが、他と比べるとまぁ大人な方だ。

時刻は8時前

この一家と共に始業式を受けに行く時間だ。


---------------------------------------------------------------


始業式が終わり、各教室へと移動した。

隣が祐介のようだ。

「さとみちゃんは怖くないの?」

はぃ?意味不明だ、『比較的大人』と言うさっきの言葉は取り消しだ。

怖いものか、面倒なのだ

「えぇ・・・何が怖いの?」

「え、え・・・お父さんも・・・お母さんも居ないし」

これは聞き返したつもりが質問の根拠が出てきたではないか。

「慣れよ慣れ」

こいつは幼いくせして何てえげつない質問をするのだろう。

「あ、うん、そうだもんね」

このぎこちなく、的はずれな返答で察した。

彼の根拠だったのだ。


-----------------------------------------------------------------


担任は若い女性だ。

奴は自己紹介を迫ってきたのだ。

面倒な女はモテないぞと、言うわけにはいかない。

どうやら自己紹介では『氏名』『好みの物』『目標』を確定しているようだ。

この3つを確定しているのが更にモテない理由だ。

他人の自己紹介の時は『数学』でもしておこうか。

[直角三角形ABCにおいて、角A=30° 角B=60° 角C=90°のときの、辺AB、BC、CAの対比を求めよ。]

舐めているのか?[AB:BC:CA=2:1:/3(ルート3)]

「次、さとみちゃんだよ。」

彼だ。

私は教壇前へと移動した。

「『奈々野 智美』です、私は『数学を解くこと』と『読書』が好きです。なので、勉強に力を入れたいです。以上です。」

「読書が好きなんだ、どんな本を読んでるのかな?」

人を馬鹿にするな。だからモテないんだ。

そうだな『老人と海』はもう読んだしな、『重松 清』さんの『卒業』かな

「『重松 清』さんの『卒業』です。」

目の前の『売れ残り』は唖然としている。

私は教師が嫌いなんだ。

彼は私を認めているようだ、微笑んでこちらを見ている。

やはりいつもの祐介だ。

初めまして。

原武 康則 です。

こんな感じで一話毎に二人の視点から書いて行きます。

応援宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ