表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/461

ニーナ、涙の別れを経験する

予告なく修正することがあります。

Sep-20-2020、ヴァンゼルト侯爵を子爵に格下げ。

 野盗の襲撃から数日後、日課の朝練に参加する子ども達も徐々に増えていき、ヴァンゼルト侯爵も騎士達も参加していた。

 練習が終わると手分けして子ども達の仕事を手伝った。料理を手伝う子ども達は、一人で鰻を捌く様になり、焼き加減も安定してきた。料理人をしていた老人達が試行錯誤を繰り返し、味見したゼンが笑顔を浮かべ数人の子どもが悲鳴を上げた。

 家も順調に増え職業別に住み、地区ごとに寄合所も出来上がった。自分達で考えて話し合い、改良を加えて工夫し始めた。


 ニーナ達はヴァンゼルト子爵に別れを告げた。ニーナの顔には満面の笑みが浮かんでいた。

 

「行くのかね。本当に世話になった。」

「クエストを完遂しただけなのじゃ。ヴァン殿はこれからも大変なのじゃ。」

「老人達から知恵を借りて、子ども達に伝えよう。鍛冶職人もいるし、元商人に元冒険者もいる。狩りに漁業、農業、畜産と職業も選べる。成人すればここを出る者もいるだろう。独り立ち出来るように仕事を覚えさせたい。ゼン殿が言っていた、幼い子達の面倒を見る保育園や、読み書きや算術を教える学校も必要だ。幸い、元教師もいる。思いつくだけでもやる事が一杯だ。」


 数日、ヴァンゼルト子爵はゼンやキキに話を聴き、老人達とも話し合って今後の方針を検討していった。何度か、住人達を屋敷へ招き入れ、食事会を開いたりもしていた。

 道を歩く子爵に子ども達が駆け寄って、今日の成果を話したり見せたりするようになった。


「変わった貴族だ。」

「一生懸命なのよ。またいつか、来たい街ね、」


 ニーナ達は町で出来たバターとチーズ、獲れた鰻を貰い、金貨一枚を渡した。


「私も騎獣が必要になって来たな。エルノワールにグリフィンかガルーダの生け捕りを依頼しよう。」

「見つけたら受けるのじゃ。」

「のじゃ姫、報酬と危険度が先よ。」

「うにゅにゅにゅ。また、やったのじゃ。」


 馬車に乗り込み南門へと向かうと、子ども達が牧場から、畑から手を振って見送る。


「また、必ず戻ってくるのじゃ。」


 潤んだ目でニーナは叫びながら、一生懸命に手を振って子ども達に応えた。


「必ず戻ってくるのじゃ。」

「お嬢様、もう見えませんよ。一月以上いましたから、情が移ったのですね。」

「おいらも戻ってくる。」

「あたいも。」


 年少組は固く決意したようだった。

 海沿いに進み昼に休憩をしていると、ゼンが何処かへ出かけて行った。一時間ほど待っても戻って来ないゼンの代わりに、ティムがニーナ達に合流した。


「ゼン殿がダンジョンを発見しました。恐らく、未発見のダンジョンか、出来立てのどちらかです。」

「それで、ゼンはどうしたのじゃ。」

「入って行ったのね。偵察のつもりでしょうけど。」

「待っていたのですが、まったく戻って来ないのです。心配になって皆様にお知らせしました。念のため、ティアが入り口で待機しています。」


 ニーナ達はティムの案内でダンジョンの入り口に到着した。


「入って二時間ぐらいかな。そろそろ、戻ってくるわ。」


 キキの言葉通り、ゼンがダンジョンから出て来た。


「丁度いいかも知れん。キキ、解析を頼む。」

「もう終わったわ。階層数、全三十階層。十階層毎に階層主が存在。転移の魔法陣、無し。未発見のダンジョンのため、名付けが可能。名付けますか?」

「勿論なのじゃ!ゼン、中はどんな様子じゃ。」


 無表情で解析結果を語るキキの最後の言葉に、ニーナは激しく反応した。


「兎と熊、海の魔物も多いようね。巨大蟹もいたみたいね。」

「灰になった。」

「魔石はあったみたいね。」

「まさか、攻略したのか。」


 キキの言葉にゼンが短く答え、数個の小さな魔石を見せた。覗き込んだギルスが驚いた様に聞いた。


「階層主は倒さなくても進めるのね。ダンジョンマスターは?」

「見た。」

「それは聞かないでおきましょう。楽しみが減るわ。」


 ゼンはニーナ達とティム達を見て、キキに頷いた。


「丁度いい感じね。少し人数オーバーだけど。」

「俺達六人とティム達四人で攻略しろってことか。」

「ギルスは理解が早くて助かるわ。ゼンとサポートはするから。」


 ニーナ達とティム達はダンジョンに潜ることになった。馬車と馬はゼンが世話用ゴーレムを出して、餌と水、マッサージまで一年間の期間を設定し任せた。


「一年って、そこまでかからないだろう。」

「年単位のみだ。」


 ティアがティガとティナに連絡し、ニーナ達に合流した。


「明日は夜明けとともに、ダンジョンアタックなのじゃ。今日は鰻重で英気を養うのじゃ。」

「お嬢、まだ早いと思うが。」

「良いのじゃ。ゼンは既に海老を獲りに行ったのじゃ。キキは蟹の巨大種を誘き出すそうじゃ。妾達も貝を採りに行くのじゃ。」


 暫くして、ゼンが海老を大量に獲って来た。キキが巨大蟹を持ち帰り、ニーナ達の採った貝を焼き始めた。エレンの釣って来た烏賊も醤油を塗って焼いた。


「相変わらず、エルノワールの皆さんは、野営でも美味しい食事を食べますな。」

「この任務の役得ですな。」

「ん、美味。」


 トロンもティム達も暖かい食事を楽しんだ。

 翌朝、装備を点検しダンジョンへ入る準備を始めた。


「ほぼ、灯りがないわ。松明を多目に用意して。通路は思いのほか狭いそうよ。ギルスとララは武器を変更ね。」


 キキの言葉にギルスとララはロングソードをグラディウスに変えた。ロロも小太刀に変え、ティム達も武器を変え準備が整った。


「魔物は角を持った兎、爪の長い小型の熊が多い。アンデッドも何種類かいるわ。厄介なのは蛇と巨大なムカデね。音と気配を消して近づいて来るから気を付けて。十階層を超えると海の魔物みたいね。」

「お嬢、ティム達に斥候を頼もう。後ろはララとロロ。」

「後ろはギルスの方が良いのじゃ。」

「いや、トロンさんが着いて来るし、ゼンさんとキキさんもいる。逆に安全だろう。俺とエレンで前衛、お嬢はミリアンと中衛。前後への遠距離攻撃を頼む。」


 ニーナがゼンを見ると首を横に振った。ニーナは暫く考えてぽんと手の平を打った。


「索敵をティム達にお願いするのじゃ。前衛はギルスとエレン。中衛に妾とララ、後衛にミリアンじゃ。ロロはミリアンの護衛じゃ。ゼンとキキがいるとはいえ後ろも警戒するのじゃ。」


 ギルスは感心した様にニーナを見詰めた。隊列が決まりダンジョンの入り口に立った。


「冒険の時間なのじゃ。」

キ♀:また、サボったのね。

空♂:今回は言われても仕方が無い。一から修正していて忘れていた。

キ♀:修正は出来たの?

空♂:もう少し。今日中には終了する。

キ♀:毎日更新をほぼ毎日更新にすれば。?

空♂:やや毎日更新?出来るだけ毎日?

ゼ♂: (-_-メ)ピッキィィィィィィン!

空♂:ε=ε=ε=(ノ^∇^)ノ

キ♀:そうなると思ったけど・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ