⸻第十七章 黄金の使徒、覚醒
ついにレオンが覚醒!
これから物語の展開が少しずつ変わっていきます。お楽しみくださいませ
激戦が続く中、レオンは徐々に劣勢に追い込まれていった。呪血兵となったガルシアの力は、通常の魔物や人間の限界を遥かに超えていたのだ。
「レオン様!」
「くっ……!」
肩に深い傷を負いながらも、レオンは剣を握り続けた。
(このままじゃ、みんなも危険だ……。何か、突破口が必要だ……!)
その時、レオンの首元のゴールドのネックレスが、これまでにないほど強く輝きを放ち始めた。
「これは……!」
紅い宝石から、金色の光が溢れ出し、レオンの全身を包み込んでいく。同時に、脳裏に、あの神との会話が鮮明に蘇った。
(――君には全属性への適性を与えよう。そして、これは追い追い分かるさ)
(そうだ……この首飾りは、単なる証じゃない。俺自身の力の、更なる可能性を秘めた鍵なんだ……!)
金色の光が収まると、レオンの姿は明らかに変化していた。金髪が更に輝きを増し、瞳の奥に、七色の光が渦巻いている。そして、背中には、微かに透明な光の翼のようなものが浮かび上がっていた。
「これが……『黄金の使徒』の、真の姿……」
ノクターナ家の当主アルベルトが伝えた伝承――千年に一度現れ、人と人ならざる者の橋渡しとなる存在。その力が、今、ようやく本当の形で目覚めたのだ。
「な、なんだと……!」
ガルシアが動揺の色を見せる。レオンの纏う魔力は、先程までとは質的に異なる、圧倒的な力に変貌していた。
「もう終わらせよう、ガルシア。お前のやり方は、間違ってる」
「く……このような、力を……!」
レオンはレインボウフェイトを構え直した。剣もまた、レオンの新たな力に呼応し、これまで以上の輝きを放っている。
(レオン、今なら――僕の本当の力も、解放できる)
「教えてくれ」
(心を空にして、僕に全てを委ねてくれればいい)
レオンは深く呼吸をし、剣に全てを託した。刀身が七色の光を纏いながら、一つの純白の輝きへと収束していく。
「――極致複合魔法、『黄金天翔断』」
放たれた一撃は、まるで太陽そのものが降臨したかのような、圧倒的な光の斬撃だった。ガルシアはそれを防ぐことも、避けることもできず、その身に直撃を受けて、体を包んでいた呪いの力が完全に霧散していく。
「ぐああああああ……!」
絶叫を上げながら、ガルシアは意識を失い、その場に崩れ落ちた。呪血兵の変貌も解け、元の人間の姿に戻っている。
「終わった……のか……?」
レオンは肩で息をしながら、剣を鞘に収めた。金色の光も徐々に収まり、翼のようなものも消えていく。
「レオン様……! すごい、すごいです!」
ミアが涙を浮かべながら駆け寄ってくる。
「本当に……。あれが『黄金の使徒』の力、ですのね」
アリシアも、驚きと感動の入り混じった表情でレオンを見つめていた。
「みんなの支えがあったから、乗り越えられたんだ。ありがとう」
レオンは仲間たちに向かって、心からの感謝を伝えた。
よろしくお願いします。




