第3章 4話
弥生が落ち着いたところで「昴一つ、聞いていい? 何であの別れの手紙を書いたの? もしかしたらめぐみちゃんの事と関係あるの?」と聞いた。昴は結構鋭いなと思いながらも「あの手紙の事このタイミングで聞く?」と聞き返した。
「このタイミングしか無いと思うけど、昴からは絶対に話してくれないでしょ。めぐみちゃんも聞きたいでしょ」と答えた。
弥生の言う事が信じられなくてめぐみは一瞬自分の耳を疑った。「弥生ちゃんへの別れの手紙を受け取ったの本当なの?」と聞き返した。「本当だよ。五年前の事だよ」と言うとめぐみは昴が私に告白した時期と重なるなと思ったから弥生ちゃんが聞くのが分かった気がした。
「はぁ。弥生、参ったよ。お手あげだよ」と言いながら諦めた表情をしながら両手を挙げて、「弥生、手紙に書いていたのは、本心だよ。だけど……」と言い「正直に言うとめぐみちゃんに告白したから弥生に合わす顔が無いなと思ったから」と正直に答えた。
「やっぱり」と言うと昴は情けない表情して「でも、弥生の言葉に救われたよ」弥生は何か決意して「今まで散々心配していたと思うの? 昴君らしくないよ。私は、昴君の明るい元気な声とか聞いたらまた頑張ろうと思うから、これからも心配かけさせてよ。そして私が知っている明るくそして辛い時はいつでも電話かけてくる昴君に居てほしいよ」の言葉と弥生の明るい笑顔を見ていたら」と言いながら昴はこれ以上弥生を泣かせたくないと思って、何か決心をした。
「昴、めぐみちゃんに女同士の話があるから、ちょっと席を外してくれる?」とお願いした。
「僕一旦、帰るわ」と言い昴は決意満ちた表情で病室を出た。
「めぐみちゃん、めぐみちゃんの気持ちを知りながらこんな姿見せてごめん」と誤った。「本当にもう。話って何よ」と聞いた。
弥生の病室を出て病棟の廊下を歩きながら、弥生が事故に遭ったのやはり僕の責任弥生の近くで支えたいと思ったら、一瞬の迷いが無く今の会社を辞めて弥生の側で弥生を支えようと思って決意した表情をして周りの声が聞こえていなかった。
「昴ってば昴」と肩を叩かれ、ようやく彩月に呼ばれている事を気付き、彩月の方へ向いて、「あっ彩月、弥生、結構無理している感じ」と弥生の様子を伝えたら、彩月が「昴の表情の方がおかしいよ」とズバリと言われて昴は勘弁して「分かったよ。話すから、コンビニでコーヒーを買ってきてもいい?」と聞いてきた。「仕方ないな、いいよ」と答え、彩月はコンビニのイートインスペースに行った。
昴は彩月の分のコーヒーも買ってきて彩月に渡した。彩月は昴に「ありがとう」と言いながらも彩月は真剣な目刺しで昴の目を見ていた。昴はコーヒーを一口、口に含み気持ちを落ち着かせて話し始めた。
「彩月、弥生の側で支えたいから今の会社を辞めようと思っている。弥生が車椅子になってしまったから、京都市に戻って弥生の側に居て支えたいと思っている。もう遅いかもしれないけど」と真剣な目刺しで言いながらコーヒーを口に含んだ。
彩月は昴の話を聞いて、「この事弥生に話したの?」と聞いた。「話したら弥生は止めてくると思うから話していないよ。今まで散々弥生に助けられてばっかり、今回は僕が弥生の事支えたいよ」とはっきりと答えた。
彩月は昴の答えに今まで以上に相当な覚悟している事に感じたから「やっぱりな。止めても無駄みたいだから私から何も言わないよ」と言い、コーヒーを飲んだ。
「理解してくれてありがとう」と昴は感謝の言葉を言いコンビニを出た。その姿が昴ではないぐらい大人びいて、瞬きをして改めて昴の事を見ると昴の背中が大きく見えていた。