第3章 3話
めぐみが「これがきっかけでメールのやり取りが始まった」と懐かしさを感じながらもはっきりと言い、昴はとうとう弥生に明かす時はもっとちゃんと明かしかったなと心の中で思っていた。だが、ここまで言ったから嫌われてもいいって思って何もかも弥生に話そうと決意した。昴は溜め息を吐いたら弥生が「溜め息何でつくの?」と優しく言いながらも怒り満ちていた。
「あの当時の僕ってなんて馬鹿だなと思えたから溜め息をついちゃった」と答えたら、「何で昴はいつもそんなに悲観的になるの。それも昴の悪い癖だよ」
めぐみは弥生の言葉を聞いて昴君と別れていても昴君の事を見守って支えていたから、本心はすごく怒っていると思うが昴の性格も分かっているから怒りはせずに真剣な表情だけをして優しく言っていると思う。昴君もそれに気付いているからこそ、それが弥生の罰だな素直に受け入れているからこそ昴君も精神的にかなりダメージを受けているなと表情から分かった。
昴はこう続けた。「先に言っとくわ。これって言い訳になるから」と言い、弥生の顔を見ていられなくなって昴は窓の方へ顔を向けたら、弥生がすかさず「私の顔をちゃんと見て話して。今回ばかりは隠し事はなしだから」とさすがに怒鳴った。昴はすぐにしゃきっとして弥生の顔を見た。
「二十歳の時、仕事も失敗だらけでいつも弥生に励ましてくれてたの覚えている? 弥生」と聞いたら「覚えている。関係あるの?」と険しい表情で言うと「自分自身見失っていた。そこにめぐみちゃんという特別な存在が出来た」と言いさすがに弥生に対する気持ち冷めたって言い出せなかった。
「めぐみちゃんに対する気持ちが日々大きくなってきた」の昴の言葉を聞くと弥生は私の事をどう思っていただろうと聞きたかったが弥生も聞けなかった。
「しばらくめぐみちゃんとやり取りしていると、とうとう弥生の事を卒業出来る時がきたな思った」と正直に言ったら急に弥生が「それってどういう事?」と驚きつつ自然と怒った表情から優しい笑みになって聞いた。
昴は顔を赤めながら「高校の時も弥生に告白しても、弥生の答えが『付き合えないよ』と答えだったから、なかなか諦めがつかなかった。思い切って卒業をしようと思ってめぐみちゃんに告白した」
めぐみは昴の言葉を黙って聞いていた。昴君は弥生ちゃんの事を言葉では出していないが半分諦めていて、踏ん切りの最後の一歩が出なくて、ちょうど私が助けたから弥生ちゃんの卒業の為に私に告白された事が少し悔しくてたまらなかった。それを聞いた弥生は急に「昴、ごめん。昴の気持ちは分からずめぐみちゃんに告白した事を責めちゃって本当にごめん。もっと早くに昴の気持ちを受け取ったらこんなことならなかったのに」と弥生自身責めた。
「そんな事無い。僕が寄り道しちゃったから。弥生は全然悪くない。悪いのは僕」と繰り返し言い弥生を慰めていた。めぐみは二人の姿を見るの辛くなって、反対方向へ顔を向けた。