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無償の想い……  作者: GTマニア
第三章 愛情
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第3章 2話

 病室が重たい沈黙な空気が流れていた。弥生が「昴」と言われ、昴はふと一呼吸して気持ちを落ち着かせ「分かったよ。話す」と言葉を句切ってもう一回深呼吸をした。意を決して「星口さんいや、めぐみちゃんと初めて会ったのは箱根温泉旅行違って二十歳の時、沖縄で行われるダイビングツアーで初めて」と正直に話すと、やはりと表情になり「昴、私がバスでめぐみちゃんを紹介する時緊張というか動揺していたんだね」と優しく言いながらも弥生はあの昴が下の名前で呼ぶ人はよほど親しい人しか呼ばないから、昴が正直にめぐみちゃんと言い直した時はショックが隠しきれなくて動揺していた。

「ごめんなさい、正直に言うとこれから話す事、弥生に知られたくは無かったから、だからあの時『初めまして』って言ってしま……った」と言葉を詰まらせながら言い、めぐみの事を弥生に明かそうとしたが沈黙な空気が流れた。

 昴は弥生の目を見て「これだけ言わせて」と昴が言ってきたから「言い訳はしないで」と弥生は悲しそうな声で言うと「分かっている」と言葉を一旦区切り昴は再び口を開いた。「めぐみちゃんは僕の命の恩人だよ」

 弥生が「昴、めぐみちゃんが命の恩人ってどういう事なの? 教えて」と聞いてきた。昴が海の事故を言おうと思った矢先めぐみが「これは私から言わせて」と言い目で昴を制止、それを見た昴は「分かった」と声を出さずアイコンタクトした。

 めぐみはあの海の事件の事を弥生に話し始めた。事件の事を聞く事で弥生はこれで昴はめぐみに惹かれて行ったのかなと思った。弥生は私もそれだけめぐみちゃんがしっかり状況判断して、私がもし昴の立場だったら私でもめぐみちゃんに惹かれたと思う。

「めぐみちゃんを助けようと昴は残る判断したけど『めぐみちゃんは基本を忘れている』って昴に言ってくれただね。昴らしいけどある意味めぐみちゃんが昴を助けてくれただね」と一瞬笑顔を見せたがすぐに険しい顔になって「昴、この事故がきっかけとなってめぐみちゃんの事好きになったの?」とズバリと聞いてきた。昴は素直に頷くしか無かった。あの昴がめぐみちゃんに浮気するなんて予想もしなかった事にショックを隠しきれない。

 弥生がめぐみちゃんに「やっぱりあの写真は昴との写真だっただね」と聞いてきた。その言葉にめぐみはびっくりしなかった。「封筒を落とした時やっぱりこの写真を見られちゃったのか」と言いながら、ずっと持ち歩いている封筒を出して、写真も出した。

「見るつもりが無かったけど、拾う時に見てしまった。はじめは昴だと信じたくは無かったけど、昴のホテルの態度であの写真は昴だと確信して何故隠すだろうと思ったが、昴の事を信じよう思ったから聞かなかった」と弥生の言葉が昴には重かった。その写真を初めて昴が見た。「この写真って一回目のダイビングが終わって船で休憩しているところの写真じゃない。その写真どうしたの?」と驚きつつめぐみに聞いた。「船長さんからもらった。思い出だから大切に持っている」とめぐみの気持ちは弥生にも大切な人との思い出はずっと持ち歩いていたいたいだねと理解出来た。


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