表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無償の想い……  作者: GTマニア
第二章 運命
19/50

第2章 8話

「めぐみちゃん、海翔、ちょっと急いで帰るわ」とホテルへ走り出して道路に飛び出した。その時、めぐみが「弥生ちゃん、危ない」と叫んだが、もう遅かった。弥生の方へ振り向くと、もうトレーラーが弥生に向かってきた。トレーラーは急ブレーキを踏んだがもうすでに遅しで弥生に思い切りぶつかった。

 すぐにめぐみが弥生のところに駆け寄り、「弥生ちゃん、弥生ちゃん」弥生を抱きかかえて言ったら、弥生が力を振り絞るように「めぐみちゃん………」と言って来たからめぐみは「話さなくて良い」と言ったが弥生が言葉を詰まりながらも「すば……るの事を……」と言おうと瞬間意識が無くなった。

 弥生は私に何を伝えようと考える事も無く、弥生の意識を取り戻そうと「弥生、弥生、戻ってきて。昴君置いて逝ってしまったら悲しむよ」と叫んでいた。

 海翔は救急車を呼んで、昴にいち早く知らせようと思って昴に何回も電話したが昴は出なかった。

 昴はスマホが鳴っている事に気付いた。スマホの画面を見ると海翔だったが、どうせしょうもない事だろうと思い、弥生の事で頭がいっぱいで、海翔のしょうもない話に今は付き合いたくは無いと思ったから、それが弥生の件だとは思わずスマホの電源を消した。何回も昴に電話してたが、とうとう「ただいま、電源が切られているか、電波の届かない地域に居ます」とアナウンスが流れてきたので、海翔はあいつ電源を切ったかと、弥生の事なのに海翔もいち早くに昴に連絡を取りたいがパニックていて頭が回らなかった。

「織田さん、昴君に連絡は取れましたか?」と弥生を抱えながら星口さんが聞いてきた。海翔は星口さんが昴の事を自然と昴君と言った事に引っかかったが、そんな事よりも焦っていたので、首を横に振って「昴、とうとう電源切ってしまって連絡が取れないです……」と言った。

 星口さんの方が落ち着いていて「もしかしてもう一人の友人にかけてみはってはどうですか? 多分岡さんと一緒におられると思うので電話してみてください」と言われ、海翔はその手があったか思いとすぐに彩月に電話をかけた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ