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婚約者を寝取られた姉が真の聖女だった!? ~祖国の人たちが戻ってきてと言ってももう遅い!~  作者: mimiaizu


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IF第62話 新たな戦い

「……んん。ここは? ……はっ!」



シシラは現実世界に目覚めた。すると目に映るのはよく知らない天井――王宮の医務室だった。



「シシラ! 目を覚ましたんだな!」


「「「「「シシラ様!」」」」」



シシラが目を覚ますと見知った顔ぶれから声を掛けられた。一緒に悪魔と戦った仲間たち――ガミオとバッファロード王国の戦士たちだ。



「ガミオ殿下! 皆さん!」



彼らは喜びながらもシシラの体調を心配して質問攻めしたり、涙ながらに感謝と喜びの言葉を繰り返すのだった。



ただ、シシラは喜んでばかりではいられなかった。さっき見た夢をはっきり覚えていたため、胸騒ぎがしてならないでいた。



「皆さん、アビスとユーム殿下が行方知らずになっていたりしませんか?」


「何? 何故シシラがそれを知っているんだ? あいつらがいなくなったことなんて」


「さっきまで眠っていたはずですよね?」


「!」



アビスとユームが行方不明。それを聞いてシシラは胸騒ぎが確信に変わった。



「やっぱり! 夢の通りなんですね……!」


「どういうことだ? 夢?」



シシラはガミオ達に夢のことを話した。夢で天使の使いからアビスとユームが天使像を倒し大悪霊を復活させてしまったと聞かされたこと。



「何だと!? 奴らが……もしそんなことが本当だとすれば……!?」


「しかし、夢の中の話なのでしょう? 気にすることは……」


「いや、聖女伝説でも天使が聖女の夢を通して危機を知らせてくるという話もある。先日悪魔が実在したと分かった以上、シシラの話は信憑性がある!」


「殿下、だとすれば直ちに我が国の諜報部隊『血眼』に大森林の偵察に向かってもらいましょう。通信用の魔道具から我が国に報告して、」



その直後だった。ギューキの声を遮って、医務室にジュンメウキ王国の兵士が血相を変えて入ってきた。



「ご報告します! ショーツカ大森林から魔物が出てきて暴れまわっているとのこと! ガミオ殿下、バッファロード王国の方々とも……シシラ様!? お目覚めになられたのですか!?」


「はい。ちょうど、国王陛下とも話を交えたいと思っていたところでした。これから起こる新たな戦いに向けて」



シシラは眠りから覚めたばかりの少女とは思えない真剣な顔つきでベッドから立ち上がった。





「何だと!? ユームの馬鹿と聖女アビスがそんなことを!?」



ジュンメウキ王国の会議室で、シシラの夢の話を聞いた国王ジョケアは絶望した。一緒に聞いていたジュンメウキ王国の上層部も言葉を失って絶句する。嘘だと批判する者もいたが、先日の悪魔の出現、大森林の魔物たちの暴走から信憑性は高いとされた。


後になってバッファロード王国側から魔道具を通して大森林の魔物の暴走を把握したとの報告も受けた。もはやシシラの夢は現実の出来事だと信じるしかなかった。



「どうすればいいのだ! 我が息子がなんという……大悪霊の復活など……!」


「陛下! 今は嘆いている場合ではありません! 貴方は国王としての勤めを優先してください!」


「今は大悪霊との戦いの準備をするべきです! こうしている間にも魔物たちが迫ってきているのですぞ!」



息子のしでかしたことに絶望するジョケアだが、宰相と騎士団長は厳しい言葉を掛けながら奮い立たせようとする。それにシシラとガミオも加わる。



「陛下、あの二人への感情は後にして今の現状に目を向けてください。このままでは両国はおろか世界の危機なのです」


「その通りです、ジョケア国王陛下。今こそジュンメウキ王国とバッファロード王国の総力をあげて大悪霊と立ち向かうべきです。かつての聖女伝説のように」


「シシラ嬢、ガミオ殿……」



シシラとガミオに促されてもジョケアは絶望から立ち上がれそうになかった。だが、そんな様子に呆れてか通信魔道具から声がかかってきた。



『見苦しいなジョケア』


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