表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約者を寝取られた姉が真の聖女だった!? ~祖国の人たちが戻ってきてと言ってももう遅い!~  作者: mimiaizu


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/49

第38話 怪しい男

シシラ達はジュンメウキ王国に向かう準備が整った。シシラと一緒にガミオと側近のギューキ、そして十数人の護衛がついてくる。王子であるガミオも一緒なのは彼自身が強く希望したからだ。国王バリスタは流石にもう一度息子を他国に行かせることを渋ったが、ガミオがどうしてもというので渋々許可したのだ。



「私なんかのためにガミオ殿下まで無理をなさらずとも」


「無理などしていない。それに君をよく知るものがそばにいたほうがいいだろう。君を我が国につれてきたのは俺だ。俺には君の安全を守る義務がある」


「そうですね。それに、ジュンメウキ王国に我が国の聖女が誰になったのか見せつける必要があります。その経緯を説明する役目を殿下は担っているのです」


「見せつける……ですか」



ギューキの言う事はここにいる皆が理解できる。シシラがジュンメウキ王国に行けば、必ずシシラを引き止める者が出てくるだろう。そんなシシラをあらゆる意味で守るためにもガミオのような立場の人は必要なのだ。



「分かりました。それではガミオ殿下、いざという時は助けていただきますね」


「ああ、任せろ!」


「では、そろそろ行きましょう」



シシラ達は出発した。しかし、ショーツカ大森林の眼の前まで来ると不審な男が立ちふさがった。外套をまといフードで顔を隠した男だった。



「……!」


「何者だ、そこをどいてもらっ……シシラ?」


「な、なんですか、この恐ろしい気配は……!?」


「なんだって?」



不審な男を見たシシラは顔を強張らせる。彼女は男から感じたこともないような魔力を感じ取ったのだ。殺気にも悪意にも似たような魔力はまるで人間のものであるかすら怪しく感じる。それでいて、どこかで感じた気配が混ざっている気もする。


シシラの警戒する様子をみたガミオたちはいつでも戦えるように構えた。



「何者かは知らんがすぐに立ち去れ。我々には果たすべき任務があるのだ」


「シシラ……」


「何?」


「シシラはどこだぁぁぁぁ……」


「この声は、まさか……!」



シシラが気づいた直後、男はフードを外した。その顔を見てシシラとガミオは驚いた。



「「が、ガニバケ学園長」」



男の正体はガニバケだった。ジュンメウキ王国の学園で学園長の身でありながらアビスを優遇するために不正を働いてしまい、シシラの知らないうちに学園長を辞めさせられた男だ。ただ、その顔は学園にいた頃よりもやつれて老けて見える。そして何よりも、シシラが感じていたような恐ろしい魔力を身に宿していた。



「し、シシラぁぁぁぁぁぁ!」


「が、学園長……どうして貴方が?」


「止まれ! 怪しい奴め……って、うわあああああ!」


「「「「「っっ!!??」」」」」



ガニバケを警戒した兵士の一人が剣を持って近づくと、ガニバケの背中から大きな蟹のハサミが出てきて攻撃してきた。兵士は剣を持っていた方の腕を切り落とされてしまった。



「ぐあああああ!! 腕が、腕がぁぁぁぁぁ!!」


「ぜ、全員攻撃態勢! 負傷者を助けろ!」


「ダイパス! しっかりしろ!」


「学園長! 貴方はなんてこと……え?」



シシラがガニバケを非難しようとした直後、ガニバケの姿が大きく変わり始めていた。



「シシラぁぁぁぁ、ぐおおおおぉぁぁぁ!!」



ガニバケの体は大きく膨れ上がり、姿形を変えてしまった。先程の兵士の腕を切り落としたハサミは四本に増えて、全身が硬い甲羅に覆われた。その姿は異形の巨大な蟹の魔物だった。



「が、学園長が魔物に……っ!」


「全員下がれ! 絶対にシシラを守るんだ!」


「キシャアアアアアアア!!」



ガニバケだった蟹の魔物が襲いかかってくる。シシラとガミオ達は蟹の魔物と戦うことになった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ