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転生して1/10プラモになったら村の守り神に間違われた話。  作者: 海人藤カロ
第三章「転生したら敵役のロボットだった話」
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三章・第四十三箱「土壇場で送り込まれてくる新兵器は使い勝手がわるいやつが多い」

おはこんばんにちは海人藤カロでーす。

大型バイクの免許は持っててもバイクは持ってない。よくあるよくある。

ではお楽しみください。

 未希の新たなる目標と新たなる外獣の襲来。

 アークが未希とのアイドル活動にかかりきりになっている中で外獣シャコの魔の手が朝美へと伸びる。



 朝美へ背後から襲い掛かる黒い影。しかし彼女はその奇襲を難なくかわして背後の敵の正体を確認する。


「誰!?」


 そこにいたのは人間のような足を生やしたシャコの化け物だった。


「ちっ」


「シャコさん!しっかりしてくださいでチュー!!」


「わかってるよ」


「なに、こいつ!?」


「一々名乗ってやる必要はねぇ!!」


 シャコの前腕から凄まじい連打が放たれる。

 

「朝美!変身だ!!」


「わかってる!ピュアリィナイツ、出陣!!」


 朝美がピュアリィアーサーへと変身するがその瞬間に全身が金縛りに襲われる。


「デュフフフ!」


「か、体が・・・!?」


「悪いでチュけど。朝美の体の中には僕の細胞がまだあるのでチュ。動きを奪うくらいできまちゅよ?」


「おらぁっ!!」


 ズドン!!


 シャコパンチがアーサーの腹部を捉えた。

 アーサーは吐しゃ物をまき散らしながら吹き飛ばされて後ろの街灯へ激突した。


「がふっ・・・」


「アーサー!?」


 意識はまだあるが体はまだ動かない。


「ほら、早く食えよ」


「分かってるデチュ」


 タッツーが朝美に近づこうとした時、


ガブリ!!


 マニアンがタッツーの尻尾にかじりついた。


「やらせるかよ!!」


「ああん?鬱陶しいんでチュ!!」


 バチンッ!!


 マニアンはタッツーの尻尾の一撃で弾き飛ばされてアーサーの横に転がった。


「タッツー、お前は一体何なんだ!?ピュアフィリアの生き残りの一人じゃないのか!?」


「あーそうでチュよ。ボクチンはピュアリィナイツの力を取り込むためにお前たちに近づいたのでチュ。ピュアフィリアとか全く知らないでチュ、知りたくもないでチュ」


「じゃあ何でお前がアーマーブレスを持ってたんだ?」


「ああ、そりゃ生き残りたちを襲撃して奪ったからでチュよ」


「なんだって!?」


 マニアンの顔から血の気が引く。


「じゃあ俺の仲間たちは・・・!?」


「あぁ、あいつ等なら」


 タッツーは尻尾を伸ばして自分の腹をポンポンと叩いた。


「ここにいまチュよ」


 その答えにマニアンが絶望する。

 その表情を見てタッツーはゲラゲラと笑い始めた。


「イヤー面白かったデチュよあいつら!口を頭にぶっ指して脳みそすすってやると壊れたロボットみたいにびくびく動いてwww。あ、骨も皮もちゃーんと砕いてすすったから死体も残ってないでチュ。ボクチンお残しなんて行儀の悪いマネしないでチュから」


「そんな・・・そんな事って…」


「悲しまなくてもいいでチュよ。お前もアーサーを食った後で脳みそすすってやるでチュ。ボクチンの腹の中でみんなに会うといいでチュwww」


 そう言ってタッツーは巨大化して醜いタツノオトシゴの化け物へと変貌する。

 そして管のような口の中からいくつもの触手が伸びてきた。


「いっただっきまーす」


 触手はアーサーを取り込もうと彼女へ向かう。


「逃げて!アーサー!!」


 マニアンの叫びも虚しく、アーサーはピクリとも動けなかった。だが。


ザンッ!!


 触手がアーサーに届く前に空中でかき消えた。


「チュ!?」


 カツン、カツン。


 公園の夜の闇の中から革靴の足音が響き渡る。

 そして街灯に照らし出されて姿を現したのは。


「おや、おや。夜の散歩をしていたら女の子が怪物に襲われるところに出くわすなんて。まるでライトノベルの主人公のようだなぁ」


 スーツ姿の男がそこに立っていた。朝美は、ピュアリィナイツは彼を知っている。何故なら彼は『宿敵』なのだから。


「大革命!?」


 アーサーはつい彼の名を声に出してしまった。


「久しぶりだねピュアリィアーサー。こうして顔を合わせるのはいつぶりかな?」


「あ‼後ろ!」


 アーサーと話す命の背後に既にシャコが回り込んでいた。


ボボボボボッ!!


 シャコパンチの連打!だがそれは全て空を切った。


「何ッ!?」


 気づいた時には彼はシャコの背後に背を向けて立っていた。


「ふむ、固いな」


「は?」


 命がそう呟いた瞬間。


 ベコベコベコベコベコォ!!


 シャコの背中の甲羅に大量の拳の跡が刻まれる。


「ごばぁっ!?」


 すさまじい衝撃に内臓をやられたのかシャコが体液を吹き出した。


「全力で殴って穴すら開かないなんて。デスクワークばかりでなまったかな?」


「な、なんだテメェは!?」


「一々、名乗ってやる必要はないなぁ」


「て、テメェ!」


 さっきの言葉をそのまま返されて怒り心頭のシャコ。

 また命に殴りかかるが命は余裕の笑顔でそれをかわす。


「オトシゴォ!!早くそいつを食って加勢しねぇか!!」


「わ、わかってまチュ!」


 シャコに急かされ、すぐにアーサーを喰おうとするたっつーだったが。


「タッツーくん、それはやめておいた方がいいよー。もう()()()()()()()()()


 キィイイイイイン!


 音がする。甲高い音が真上から近づいてくる。


 ダアンッ!!


 その音の出所がタッツーとアーサーの間に落ちてきた。


「CM撮影の邪魔しに来ないと思ったら案の定か」


「あ、アーク!?」


 空から降ってきたのはアークだった。


「やっほー、アーク。ちょっと遅かったね」


「あ!?なんで代表がここに!?」


「それは後で話そう。まずはこいつらを…」


「そうですね。こいつらを…」


「「ぶっ飛ばしてからだ」」


つづく

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