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転生して1/10プラモになったら村の守り神に間違われた話。  作者: 海人藤カロ
第三章「転生したら敵役のロボットだった話」
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三章・第三十六箱「刑事ものを模したロボットは何故か事情聴取のスタイルが古い」

おはこんばんにちは海人藤カロでーす。

アイドル業って実力社会っぽいけど『運が7割』とも言われているそうですねー。

俺もそんな運がほしいです。

では三章・第三十六箱をお楽しみください!

 アークと未希、レッドと濃美さんたちの食事会は充実したもので終わった。

 そして未希は芸能界で自分の居場所を作ることへの更なる意気込みをアークへと語った。アークもアークで未希とのこれからのことを考えていた。

 手を取り合って帰路へとつく二人。そんな二人の姿を『あの女』見ていたことが一番の問題であった。



 ここは縁沢第二中学校の生徒会室。使っていないときはピュアリィナイツたちの作戦会議室と化しているのだが。

 現在は尋問部屋と化していた。

 

 部屋の中心に机が向かい合わせで置かれており、電気スタンドが置いてある。

 片方には未希が気まずそうな顔でうつむいて座っており、もう片方にはグラサンをかけてココアシガレットを加えている円香の姿があった。

 そして壁際にその様子を静観するように円香に言われた朝美が立っていた。


(多分円香は警察の事情聴取のスタイルで行きたいんだろうけど。いつの時代のドラマを見てきたんだろう?)


 バリボリとココアシガレットをかみ砕いて飲み込むと机に前のめりになってうつむく未希の肩にポンと手を置いた。


「どうや?話す気になったか?」


 何で関西弁?


「えっと、なんのことでしょうか?」


「しらばっくれてもアカン。アンタがアークと一緒に楽しそうに夜の街を歩いとったのはこの両目がちゃんとみとったんや。興奮してスマホ握りつぶしてもうたから決定的な証拠はとりそこねたけど」


「じゃ、じゃあ本当に私かわかりませんよねぇ~・・・」


「せやな。けどこっちにはまだこれがあんねん」


 円香(一昔前の刑事風)が取り出したのは未希から押収したスマートフォンだった。


「アタシの推測通りやったらこの中にアークの連絡先が入っとるはずや。さぁ、ロックを解除してもろて電話帳を見せてもらいましょか」


「え、えっとぉ…」


「拒否するぅいうことはアークとのことを認めるんやな!?」


「そのぉ、認めはしないけど、否定する材料もあまりないというか…」


「はっきりせんかい!」


「ううううううぅ」


 もう未希は涙目になってしまっている。


「はいそこまで!」


 見ていられなかった朝美が割って入った。


「朝美!何故止めるのですか!未希は敵の内通者になってしまったのかもしれないのですよ!?」


 グラサンを外すと元の口調に戻った。

 朝美はもう隠しきれないと思って円香に未希の現状を説明した。


「な、なんですって」


「そうだよ。未希の家はそんな状況で。アタシたちに心配かけまいと未希は…」


「アークと一緒に暮らしながらアイドル業ですってえええええ!」


「はぁ、まぁそこに食いつくだろうと思ったけどさ」


 アーク第一の円香にとっては未希のお家事情など些事であった。


「そんなうらや・・ではなく。敵の所に住まわせてもらうなんて!もうどっぷりではないですか!」


「どこで覚えたのそんな言葉?」


「いけません!いけません!未希、アイドル業の方はここまで来た以上目を瞑りましょう。しかし、仮にも女子中学生が一人暮らしの男の部屋に入るなど!言語道断です!」


「じゃ、じゃあどうすれば?」


「簡単です。住む場所を変えればいいのです。今後の打ち合わせだってメールや通話でもできるでしょう?」


「それはそうだけど…。でも他に行く当てもないし」


「私の家に来ればよいのです。部屋ならいくつも余っていますし丁度いい!」


「で、でも…」


「でももヘチマもありません!とっとと引っ越しの準備をしておいてください!明日には迎えに行きますから!さあ、アークの部屋の場所を教えてください」


 最後の言葉が一番の目的のような気がしないでもない。

 嫌そうにする未希から無理やりアークの情報を聞き出そうとする円香。

 見ていられないと朝美はワイヤレスイヤホンを起動させてアークに通信を試みた。


『おう、全部聞いてたぜ』


『で、どうするのアーク?』


『うーん、このまま放っといたら絶対ギャラハットがウチに突撃してくるよなぁ』


『だね』


『よし、だったらこうしよう』


 アークは一旦朝美との通信を切ると未希の電話にかけなおした。 

 いきなりなった電話に驚いたのは円香だった。画面表示にアークという文字列を発見して反射的に円香が出てしまう。


「はい!円香です!」


『あー・・・。お前か。丁度良かった。実は…』


 円香はアークから何やら話をされて目を白黒させて驚いていた。その後、満面の笑みになって通話を切った。


「あ、アーク、なんて言ってました?」


「未希さん、いえ、THE・蘭姫さん。ようこそ伊達家へ!アークともども歓迎いたします!!」


「「ええっ!?」」


 そう。アークが伝えたこととは未希と一緒に自分も円香の家に住まわせてもらえないかという提案だったのだ!

 そしてアークは初めて円香の家族たちと対面することとなった。波乱・・あり!


つづく



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