三章・第三十四箱「主人公機が強化されたら敵の強化機体も来るのは長編だと何回かある」
おはこんばんにちは海人藤カロでーす。
今日は帰りが早かったのでちょっと早めに投稿できました!
ではお楽しみください!
命から明かされたリベリオンズ誕生秘話。アークとしてははっきり言って聞いたからどうという事もなかったが疑問が晴れてすっきりした。
そしてCMオーディションの方はレッドとTHE・蘭姫の両名がCM出演を勝ち取った。
未希のことを落としてやろうと入り込んだタッツーは一体どうしたというのか?
〇
(なぜこうなったでチュー!?)
オーディション後、GAO重役でありオーディションの審査員の男に寄生したタッツーは絶望していた。
自分はちゃんと男の知識を使って審査員として評価を出しつつ未希の評価は落としていたはずだ。
なのになぜ彼女は通っている!?オーディションの通過人数は一人で間違いないはずなのに。
〇
数時間前。
一通り参加者たちのメイクを確認していったのち、別室で審査員たちの批評が始まった。
「大半の参加者はメイクがうまい。相当練習してきたんだろうな」
「ええ、そうね。でも上手すぎる。今回の商品を売るのは中高生、そしてユーザーは芸能とは関係のない人間が大半でしょう。そんな彼女らに再現不可能のメイクを見せつけてなんになるというの?」
それを聞いてタッツーは未希のことを貶めようと言葉を挟んだ。
「確かに上手すぎてもダメですが地味なのもどうかと思いますがねぇ。中高生ぐらいは少し大人っぽい派手なメイクに憧れるものでしょう。それで言ったら『THE・蘭姫』さんのメイクはちょっとねぇ。再現可能すぎるというか・・・」
「わかります。彼女、元がいいからナチュラルメイクでOKだっただけで一般人向けではないですね。社長はどう思われますか?」
「ふむ」
上座に座っていた女性がGAOの社長。彼女はTHE・蘭姫のプロフィールに目を通していた。
そしてある項目に注目していた。
「ふふっ・・・」
「社長?」
「私は『レッド』が一番いいと思ったんだけど」
「私もです!ゴスロリが悪目立ちしてましたが彼女のメイクはリップ、アイラインに重点を置いたものでしかもそれほど技術を要しない使い方をしていましたね。それでいて大人っぽく見える!」
「ええ、目元、口元はメイクを始めてやる女性にとっては一番興味をそそられる場所。彼女はそこもちゃんとわかっていたわ」
「俺も彼女がいいと思います」
「私も!」
「もちろん私もでち・・・私もです!」
満場一致でレッドが合格に決まった。
しかしそこでGAO社長が・・・。
「ねぇ、ちょっといいかしら?もう一人CMに出してあげたい娘がいるんだけど」
「ええ!?でも通過者は一人だって」
「そこは主催者権限でどうとでもなるわ」
「では一体だれを?」
社長はTHE・蘭姫のプロフィールをみんなの前にだした。
「この娘」
「「「えええ!?」」」
さっきまでサゲていたのにいきなり合格である。
皆、驚きを隠せなかった。
〇
(くそっ!だがチャンスはまだあるはずだ。次はCMの撮影現場に行って大失敗させてやるでチューーー!!)
そう、廊下で悔しがっていると前を社長が通り過ぎていく。
「しゃ、社長!」
咄嗟に呼び止めてしまった。
「何かしら?」
「な、何故THE・蘭姫を合格させたのですか!?それに今までどこに?」
「今までどこにいたのかって質問だけど。ちょっとTHE・蘭姫ちゃんとお話ししてただけよ。それと彼女を選んだ理由は彼女がメイクをする時に選んだ化粧品が理由よ」
「選んだ化粧品?」
「ああ、他の審査員には言ってなかったけど。参加者たちに与えた化粧品の中には大人用と高校生以下用が混ざってたの。そしてメイクで高校生以下用のみを使ったのはレッドとTHE・蘭姫だけだった。化粧品の容器はラベルが全部剥がされてたのによ?すごいわよね」
「で、ですが大人が大人用を使うのは当然では?」
「何故?大人でも高校生以下用の商品でこんなに綺麗になれますってアピールできたはずよ。それに何よりほかの中高生の参加者もたーくさんいたのに殆どが大人用かも中高生用かもわからず使ってた。はっきり言って幻滅だったわ」
「な、なるほど」
「自分の出るCMの趣旨をちゃんと理解し、全力でこのオーディションに臨む姿勢があの二人にはあったの。ただの化粧品のCMとしか思ってない連中なんか願い下げよ」
「ほ、ほお~~」
タッツーも納得してしまうほどの弁論だった。
しかし、今はそんなことは関係ない。こうなったらこの女を乗っ取って今からでも未希を落としてしまおうとタッツーは審査員の体から飛び出して背後から襲おうとした時だった。
「おや?社長さん。今回はうちのTHE・蘭姫をお目にとめていただいてどうもありがとうございます。ほれ、お前も」
社長の前方にアークが現れた。隣に未希もいる。
「こ、この度は!ど、どうもありがとうございます!先ほども話させていただいてうれしかったです!粉骨砕身、誠心誠意、森羅万象でがんばらせていただきますううう!」
「・・・森羅万象?」
「え!?あ、いや、その!?」
「ふふっ、森羅万象を全部使い切るぐらい頑張ってくれるってことかしら?」
「そうです!」
「なら期待しておくわ。アークマネージャー、次の打ち合わせについてはメールでいいかしら?」
「はい、問題ありません」
「それと。その恰好、どうにかなりませんの?」
「どうにもなりません。すみません」
「はぁ、命代表の部下というから信頼はしていますが。できればもう少しきちっとした格好をお願いいたしますね?」
アークにそう釘を刺して社長は立ち去った。
(うーん、人型アンドロイドボディでも作ろうかなぁ)
いい加減にこの仕事ではこの姿も限界のような気がした。
「お。他の審査員の方もいらっしゃる。ちょっとお話良いですか?THE・蘭姫、お前はどうする?」
「この後、レッドちゃんが食事しないかって・・・」
「そうか。じゃあ先に行っててくれ。俺、この人と話したいことがあるんだ」
「じゃ、じゃあ。失礼します」
未希がいなくなったのを見計らってアークは臨戦態勢に移行する。
「お前よぉ。気付かれねぇとでも思ったのか?」
「チックチョー、やっぱ気づいてやがったでチュね」
「まぁ、今お前とヤルつもりはねぇからとっとと失せろ。そして二度と俺たちのアイドル活動にかかわるな」
「ヤなこったでチュ」
「ま、お前としちゃこれ以上ガレスに力を開放されちゃ困るもんなぁ。どうやらあのブレスに込められてる力はお前の細胞まで浄化しちまうみたいだし」
アークは既に円香との戦いの中で彼女が外獣の浸食から解放されていたのを確認していた。
「チッ・・・」
「そのオッサン、ちゃんと解放してやれよ。じゃあな」
「おい!このオッサンがどうなってもいいのでチュか!?」
「別に」
アークは審査員のおっさんのことは意にも介さずに立ち去った。
(や、やばいでチュ・・・。あいつに脅しは効かない。ボクチンを消す力を得たら人質なんてとってももろとも消しに来る。ガレスを邪魔するだけではだめだ。ボクチンの力を更に進化させる何かを奴を倒せる何かを探さなければ!)
つづく
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