三章・第三十三箱「主要人物の味方が裏切ったらそのまま敵側で死ぬか戻ってきてもどっちみち死ぬことが多い」
おはこんばんにちは海人藤カロでーす。
10月というのにくそ暑い日が続いてますね。みんなも体調を崩さないように注意しましょう!
では三章・第三十三箱目お楽しみください!
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化粧品会社GAOのCMオーディションの真っ最中にアークは付き添いの控室にやってきた命代表に呼び出されてビルの屋上へ。
そこで今回のオーディションに通らなければアイドル部門をつぶすと告げられる。
アークはそれに関しては特に驚きはしなかった。そしてアークはこの機会にずっと気になっていたことを命代表に尋ねた。
『貴方は元々ピュアフィリアの仲間だったのではないのか』と
命代表はあっさりとそれを認めてアークに何故リベリオンズができたのかを話してくれるというのだ。
〇
「リベリオンズはね。もともとピュアフィリアの妖精たちが作った組織なんだ」
「ピュアフィリアってのは平和な妖精の国はずですよね?なんでそんなものを」
「それについては妖精たちの成り立ちから話してあげよう」
妖精。
その始まりは人類が知性を得て、人を人として自覚し始めた古代から始まった。
妖精とは人間の感情エネルギーを糧として生まれてくる不思議な生物だ。そしてその知能も人間の知能の発達とともに成長していった。村を作り、町を作り、国を作り上げていった。
そして人々の考えが多様化していくにつれて妖精たちも多様化していった。中には人間に干渉してさらなる感情を開放させてその膨大な力を手に入れようとする妖精の集団も現れた。
「それがリベリオンズの前身だねぇ。それでそっからピュアフィリアは二分した。更なる力を求める『リベリオンズ』と平穏を求めるそれ以外の妖精たち」
そっからはリベリオンズが自分たちの意に沿わない妖精たちへの攻撃が始まった。
リベリオンズの連中は人間から特に負の感情や攻撃的な感情を中心に吸収していったせいでその能力も攻撃特化、姿形も醜い化け物に変わっていった。
昔からある日本の妖怪伝説や海外の悪魔や怪物なんかは異形と化した妖精たちが正体らしい。
「そんでピュアフィリアの妖精たちは困ったわけだ。こっちには守る力はあれど奴らを滅する力はないと。自分たちの癒しの力では異形と化した彼らを浄化するには足りない。そこで彼らは正しい心を持った人間たちの力を借りることにした。西洋の騎士たちの力をね」
「アーサー、ガレス、ギャラハット・・・」
「自分たちの力を与えて騎士たちの正しき心を増幅させ、異形と化した妖精たちを浄化する。それがピュアリィナイツ」
円卓の騎士。アークの世界では男性だったがこの世界では女性のようだ。
「それでリベリオンズたちは一気に戦力を削られて大慌て。だったらこちらもと残ったリベリオンズたちは人間の世界へ逃げ延びて人間たちの負の感情を開放させて怪物に変えて暴れさせ始めた」
「それがカクメイダーか」
「その時、わるーい人間たちと手を組んで作り上げたのが今あるリベリオンズの母体なのさ」
しかし、それでもピュアリィナイツたちの力は強大で有象無象をカクメイダーにしたところで敵わなかった。
「でもね、そんな彼らの下に悪の救世主が現れた。円卓の騎士からリベリオンズへと寝返った奴らがいたのさ。浄化の力を持ったままね。そいつらがモードレッドとランスロット。名付けるなら『イービルナイツ』ってところかな?彼らの参入で形勢は一気に五分になった」
そして最後の大戦でピュアリィナイツたちとイービルナイツたちは相打ち。リベリオンズは戦力の大半を失って霧散してしまった。結果『妖精大戦』はピュアフィリア側の勝ちとなった。
だが、彼らは諦めていなかった。リベリオンズたちは協力してくれた人間たちの生き残りとと融合して自分たちの使命を刻んだ子孫を残し続けた。いつの日か負の感情を極限までため込んでリベリオンズの掲げる『本能解放』を実現させるために。
「そしてリベリオンズのリーダーは来るべき時のために人間の体を借りて永い眠りについた。そう、リベリオンズの創設者にして眠りながらも今尚カクメイダーを作り続けている。現在までエネルギーを蓄え続けて今は巨人みたいになってるけど」
「それがレボリー」
「そ。まぁ、そんな感じかな。リベリオンズの来歴は」
「組織が壊滅したふりをして世界の闇の中で力を蓄えてたってことか。そして現在の裏と表、どちらにも力を持つ一大企業になったと」
「そゆこと」
「力を求めて本能解放か。結構単純な理由だったな」
「まぁ今目指してるのはもう少しマシな目的だから」
命は笑いながらそう言った。
「君の目指す『本能解放』、僕は応援してるよ。ピュアリィナイツたちも僕たちが『本能解放』をしてあげなきゃいけない対象に入ってるからね。さ、もうオーディションの結果がわかるころだ。いってみよう」
命に連れられて控室へと戻る。
〇
そしてオーディション会場では。
「では発表いたします。今回のCMに出ていただくのは『レッド』さん」
「え!?やったあああああ!!」
自分の名前が呼ばれて歓喜するレッド。他の参加者たちは項垂れてしまう。
その中で未希だけが残念そうにしながらもレッドに拍手を送っていた。
「そしてもう一人、THE・蘭姫さん。お二人でCMに出ていただきます」
「「は?」」
二人が顔を見合わせて同時に固まった。
だがこれでなんとか命代表からの課題はクリアすることができた。
つづく。




