三章・第三十箱「ロボットにおける家族とはなにか?」
おはこんばんにちは海人藤カロでーす。
またぎりぎりになっちゃったやー。ではどうぞ!
未希の異常なパワーアップの原因がアークであることに気づいた朝美は前回の戦闘を近くで見ていたアークを発見して彼に詰め寄った。
そしてアークから未希の現状とアーマーブレスの鍵について聞かされる。
朝美は未希、ガレスの力の解放には『慈愛』と『自己愛』の二つが必要だとアークに告げるのだった。
〇
朝美と別れて未希と共にレッスンスタジオに戻ってきた。
時間ももう遅いしそろそろ未希を休ませねばならない。
アークは未希の歌の音声データを亞里亞に渡して未希を連れて自宅に戻った。
そして夕飯を作りながら朝美に未希の現状がバレてしまったことを告げた。そして彼女が未希を応援しているという事も。
「そっか・・・」
「お前もわかってたんじゃないのか?俺とつるんでたぐらいじゃあいつは怒らないって」
「…うん」
未希を悪事に利用しようとしたら殺すと釘は刺されたが。
「それにしても俺の部屋で同居でよかったんか?お前の部屋くらい用意できるのに。それにアイドルになるならマネージャー兼プロデューサーと同棲とか有り得んだろ」
「一人ぼっち・・やだ」
「家事とかできないならお手伝いさんくらい手配するぞ?」
「そういう意味じゃない!!このポンコツロボット!!」
「わけわからん」
アークは麻婆豆腐を完成させて未希の前に置いた。そして自分も麻婆豆腐を持ってその向かいに座る。
「「いただきます」」
未希はこうやって二人で『いただきます』するとその後でとても嬉しそうに笑う。
二人は夕飯を食べながら今後の予定について話し合っていた。
「んで、オーディションまであと二日となったわけだが」
「あと二日・・!」
「化粧品メーカーのCMだから多少なりメイクはできるようにしたろ?」
「うん、メイクアップトレーナーの鴉揚羽 漆先生に色々教えてもらったけど」
「ああ、あのなんかダンディーなオッサンか」
「うん、教えてもらったのは殆どナチュラルメイクのテクニックだけなんだ」
「まぁお前中学生だもんな。素材を生かす方向にしたんだろ?」
「多分」
「オーディションで何をするかは当日までわからんが多少予想立てて行動しておくに越したことはねぇ」
うんうんと未希も同意した。
「後はぶっつけ本番でってことだな」
「それしかないかー…」
ごくん。
「「ごちそうさまでした」」
ここ数週間の生活で料理はアークがご飯の後の洗い物は未希がするのが決まりになっていた。
洗い物をしている未希を眺めながら朝美に教えてもらったガレス覚醒の鍵について考える。
(慈愛とは他者への愛、自己愛とはそのまま己を愛すること。未希は他者への愛は十二分に持ってる。でも自分のことはそれほど好きじゃないみたいだしなぁ)
出来損ないと呼ばれ、父の期待に応えられなかったトラウマ。自分を認められないから誰から認めてもらうことにこだわる。
(他人が気にするなっていうのは簡単だ。だが所詮他人事、心に響くわけもねぇ。やっぱあいつ自身が乗り越えないとだめだってことだな)
そう考えたら内部コンピュータが打ち出したアイドルという道は正解だった。
何故ならアイドルとは『何よりも自分を肯定しなければならない存在』だからだ。
(アイツがどれほどやる気になってても最後の最後で自分を認められねぇんなら意味ないけどな)
彼女が本当の意味で自分を認められるようにアークも最善を尽くそうと心に決めるのだった。
〇
そしてオーディション当日。
「行ってきます!!」
「いってらっしゃい!」
会場前で元気に彼女を送り出す。
周りの人たちに見られていても気にしない。
果たして未希は最初の試練を乗り越えられるのか!?
つづく!
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