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転生して1/10プラモになったら村の守り神に間違われた話。  作者: 海人藤カロ
第三章「転生したら敵役のロボットだった話」
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三章・第二十七箱「ロボットがするダンスは可動域が広すぎて気持ち悪かったりする」

おはこんばんにちは海人藤カロでーす。

ギリギリなのはいつものこと。ちょっとすぎちゃったけどどうぞお楽しみください!

 ピュアリィナイツのピュアリィガレスこと、オリベリ所属アイドル『THE・蘭姫ザラキ』こと、私、御手洗未希は現在アークのプロデュースの下でアイドル特訓の真っ最中!

 自分の新たな居場所を手に入れるために精一杯頑張ってるんだけど・・・。所属している場所が場所なだけに朝美と円香には内緒にしなきゃいけないの。それが罪悪感。

 アークに至っては私を内通者として使う気満々だし。そんなこと絶対しないってのに。まぁ、今のところ情報提供を強要されてはいないけど。

 これは何もないアタシが何かを手に入れるためのチャンスなんだ!敵でも何でも利用してやるわよ!!




「いだあああああ!?」


「ほんっとに固いわねあーた!!」


 四十三さんの柔軟最終レッスンである関節技からの脱出に手間取っている未希を見かねたアークは少しフォローを入れた。


「いや、もう足の先が脳天につくほど柔らかくなってるだろ。四十三さんはこいつを軟体動物にでもしたいのか?」


「オリハルコンの様に強く!ダイヤの様に美しく!!イカのようにしなやかに!!この子はまだよくてナマコレベルだわ!!」


 なぜ柔軟性のたとえが海産物なのだろうか。


「が、がんばりますううう!!」


 こっちはこっちでスゲェやる気だ。


「終わったらボイストレーニングやるからほどほどにな」


 それだけ言い残してレッスンスタジオを出たアークは新たなバックパック・No7「バグ・コロニー」を装着していた。

 No.7バグ・コロニー。中には小型ドローンの群れが収容されており様々な用途に活用できる優れものだ。

 そこから5体ほどドローンを出すと彼らに一つずつカクメイダーカプセルを持たせた。


「後よろしくな。コンピュータくん」


<了解。足止メ、可能デアレバ撃退シテキマス>


 カクメイダーカプセルを乗せたドローンたち(中身は一人)は朝美たちが向かってくる方へ飛んで行った。

 その時ドローンを見送ったアークの所へリボルトがやってきた。


「アーク!!」


「あ、リボルト先輩」


「いきなり僕の補佐を降りてこんなアイドル部署を立ち上げるなんて!」


「いや、企画書出したら通っちゃったんで。出した以上最後までやらないと」


「せ、せっかく有能で面白そうな後輩ができたと思ったのに…。才色兼備、眉目秀麗、社内のおねぇさんたちに大人気の僕を捨ててどこの馬の骨とも知れないアイドルを選ぶなんてっ!!ちょっとそのアイドル呼んできて!僕が立場というものをわからせてあげる!」


 まーた面倒なことを言い始めた。カントロといいリボルトといい、なぜこうも自分を気に入っているのかがよくわからない。

 同じ立場の同僚と呼べるのがレジーみたいなのしかいなかったからだろうか?


「はぁ、後でパーツ一つ上げますから。今日はお引き取りを」


「え!?本当!」


「後でご自宅に送りますから」


「こ、こんな事で丸め込まれる僕じゃないけど!かわいい後輩のために今日は退いてやるよ」


 どうやらリボルトはロボットが好きなだけのようだ。こんなところだけは年相応というか。

 リボルトを追い返した後、内部コンピュータから連絡がきた。


<カクメイダー5体作成完了。現在戦闘中>


「よし」



 ボイストレーニング中の未希の下へやってきたアークはカクメイダー出現の報を彼女に伝えた。


「しかも5体!?いったい誰がこんなに」


「さぁ?俺もカクメイダー全部を管理してるわけじゃないからな。幹部以外が持ち出してばらまいたのかもな」


「早くいかなきゃ!」


「待ちなさい未希ちゃん!!」


「な、なんですか先生?」


 未希を引き留めたのはボイストレーナーの宇田方(うたかた) 亞里亞(ありあ)先生だった。


「貴方が何をしに行くのかはわからないけど。体は動かすのかしら?」


「はい!」


「だったら、アークさん彼女にあれを!」


「・・・あれって何ですか?」


 何も言われてないのでわからないアークだが亞里亞がスタジオ内のマイクに視線を送っているのを見て『ボイスレコーダー』だとわかった。

 アークは手持ちのアイテムの中からボイスレコーダー内蔵のチョーカーを未希に渡す。


「これって?」


「ボイスレコーダー。チョーカー型だからダイレクトにお前の声を拾ってくれる。嫌なら他のもあるが」


「いえっ、これでいいです」


「それを付けて歌いながら動き続けなさい!そしてその録音を私に渡すまでが宿題よ!!」


 デカい響く声で未希に課題を課してきた。


「は、はずかしい」


「アイドルになったらもっと大勢に聞かれるんだぞ。今から慣れとけよ」


 アークに促されてチョーカーを取り付ける。

 そして足早にスタジオを飛び出していった。


(歌いながら戦うアイドルか。格闘技の先生も呼んどくかな)


 レッスンがどんどん過酷になっていく未希であった。



「見つけた!二人とも!!」


「未希!」


「私もすぐ戦うから!!」


「え!?う、うん!!」


 いつも怯えてばかりだった未希が短期間でここまで勇猛果敢になっていることに二人は驚いていた。


(ピュアリィガレス!オンステージ!!)


 変身したガレスの頭の中で音楽が流れ始める。ガレスの口から流れ出す歌と共に彼女の体は自然と闘いの形へシフトしていく。

 朝美、円香という観客をまじえてある意味彼女の初舞台が始まった。


つづく。



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