蛍の一分 ~関ヶ原逸聞伝・壱~
血筋と閨閥のお蔭で身の丈に合わない厚遇を受けている事から『蛍』と嘲笑される“羽柴大津宰相”こと京極高次。忸怩たる思いを抱える中、正室・初の手筈で嘗て浅井長政を武略の面で支えた寿至斎(通称“翁”)を懐刀として迎え入れ、失われた誇りを取り戻す事を決意する。
慶長五年〈一六〇〇年〉七月、「上杉家に謀叛の兆しあり」として会津へ征伐に向かった家康を追討する『内府ちがひの条々』が発布。当初西軍に加わるも、西軍の主力が通過した九月に高次は突如反旗を翻す。しかし、敵方は秀吉より『天下無双』と絶賛された勇将・立花“左近侍従”親成(後の宗茂)を筆頭に、朝鮮の役で厳しい戦いを生き抜いてきた精鋭部隊を送り込んできた!
京極勢三千に対し、敵勢一万五千。大津城を舞台に、武士の矜持を賭けた大戦の火蓋が切って落とされた――!!
<第14回ポプラ社小説新人賞 落選作品 ※『蛍の一分』より改題>
慶長五年〈一六〇〇年〉七月、「上杉家に謀叛の兆しあり」として会津へ征伐に向かった家康を追討する『内府ちがひの条々』が発布。当初西軍に加わるも、西軍の主力が通過した九月に高次は突如反旗を翻す。しかし、敵方は秀吉より『天下無双』と絶賛された勇将・立花“左近侍従”親成(後の宗茂)を筆頭に、朝鮮の役で厳しい戦いを生き抜いてきた精鋭部隊を送り込んできた!
京極勢三千に対し、敵勢一万五千。大津城を舞台に、武士の矜持を賭けた大戦の火蓋が切って落とされた――!!
<第14回ポプラ社小説新人賞 落選作品 ※『蛍の一分』より改題>
一:その男、『蛍』と蔑まれ
2025/02/01 07:00
二 : 自らの意志 - (1)内府か、治部か
2025/02/01 19:00
二 : 自らの意志 - (2)伏見・徳川屋敷
2025/02/02 07:00
二 : 自らの意志 - (3)出来た弟
2025/02/02 19:00
二 : 自らの意志 - (4)分別者への陥穽
2025/02/03 07:00
(改)
二 : 自らの意志 - (5)嵐の前の静けさ
2025/02/03 19:00
二 : 自らの意志 - (6)戦雲来る
2025/02/04 07:00
三 : 取るに足らない小者の戦い方 - (1) 助言と勧め
2025/02/04 19:00
三 : 取るに足らない小者の戦い方 - (2) 狼煙、上がる
2025/02/05 07:00
三 : 取るに足らない小者の戦い方 - (3) 話しておかなければならない相手
2025/02/05 19:00
三 : 取るに足らない小者の戦い方 - (4) 曖昧模糊はお手の物
2025/02/06 07:00
三 : 取るに足らない小者の戦い方 - (5) 瑣末な武家の悲しき性
2025/02/06 19:00
三 : 取るに足らない小者の戦い方 - (6) 波及する戦火
2025/02/07 07:00
(改)
三 : 取るに足らない小者の戦い方 - (7) 邪とは無縁な男
2025/02/07 19:00
三 : 取るに足らない小者の戦い方 - (8) 近付く決戦の時
2025/02/08 07:00
三 : 取るに足らない小者の戦い方 - (9) 一世一代の大芝居
2025/02/08 19:00
三 : 取るに足らない小者の戦い方 - (10) 想定外な誤算
2025/02/09 07:00
(改)
四 : 大津城攻防戦 - (1) 混沌と化す地方の戦
2025/02/09 19:00
(改)
四 : 大津城攻防戦 - (2) 戦端開かれる
2025/02/10 07:00
四 : 大津城攻防戦 - (3) 精一杯の抗い
2025/02/10 19:00
四 : 大津城攻防戦 - (4) 心を折りにくる敵の奥の手
2025/02/11 07:00
四 : 大津城攻防戦 - (5) 降伏か、玉砕か
2025/02/11 19:00
(改)
四 : 大津城攻防戦 - (6) 本戦・地方の顛末
2025/02/12 07:00
(改)
四 : 大津城攻防戦 - (7) 下された沙汰
2025/02/12 19:00
五 : 小さくとも立派な輝き
2025/02/12 19:30