部活動記録017〈BADENDルート〉
紅学祭の企画が決まり、早速作業に入っているハートドロップ。
だが、そこでまたまた事件が起こる……
「あのー、以来に来たんですが…」
「ようこそ。とりあえずここにかけてください」
この子は五月雨暦。コロンと同じクラスだとか。
「それで、依頼ってどんなことなの?」
初めは物静かな女の子だと思っていたのだが、この質問から、雰囲気が一気に変わった。
オーラとともに。
だが、あたかも気のせいと感じるほど喋りに変化が現れなかった。
「紅学祭に大切な人が来るので一緒に回りたいんですけどどんな感じで回ったらいいかなーって思っていて」
「その大切な人ってのはどんな関係なのかな?」
五月雨は困った様子になったが、「近所のお兄さんです」と素早い返答をした。
「なら簡単ではないですか!」
裏で作業をやってるはずの光が割り込んできて言った。
「中庭のグルメブースを通り、その後に体育館の演劇を見るだけで結構楽しいはずです。何も難しいことではありませんよ」
時よりこちらをチラチラ覗いてくるが、知らないことにする。
「でも、その人は大切な人なのでちょっと特別なことをしたいんですよ」
この発言に何か裏があるように感じた。
「うーん、、、私もそのような経験がありませんのでこれ以上はわからないですね。お役に立てず、すみません」
「いえ、今ので充分参考になりました。相談に乗ってもらいありがとうございました。」
そう言い、あっさり帰ってしまった。
「先輩。」
コロンがいつもより相当真剣な眼差しでこちらを見てきた。
「なんか嫌な予感がするんですよ。この紅学祭で、」
その時のコロンのオーラは五月雨のオーラとすごく似ていた。
「あぁ、きっと『ダスト』関係だろ。それは間違いないな。」
「・・・何か・・・・・・感じたの?」
袖を引っ張り、うつりが聞いてきた。
「感じた。でも何も無かった、それが現状だ。 この雰囲気を前にも感じたような気がしたが、全く思い出せない。
「五月雨って子、前に来たこと無かった?」
充により不可解な点がわかった。
「俺の暴走が起きた時、依頼人がいなかったか?」
「その子がまさか……」
全員が察した。
そして恐怖を感じた。
「五月雨さんだ。」
「その時ってどんなこと話した?」
肝心の依頼内容が誰一人として思えてなかった。
日誌にも、活動報告書もどこにも五月雨のことが書いていない。
そして、それはまた起こった。
目の前が白くなり、爆発するような感覚に襲われた。
起きた時には何故か自宅の、自室のベットの上だった。
♦️
急いで着替え、外に出る。
時刻は朝8時。学校に行く時間なのだが、生徒が全く現れない。それどころか人の気配すらあまり感じられなかった。
「なんか懐かしいな」
自分が歩いてきた人生の中で、もう、 一生涯経験しないだろうと思っていたのだ疎外感がまた起きた。
それはあの時と同じ、
そう考えてるうちに自然と足が動いていた。
その場所は、目の前で親が焼けながら自分を守ってくれていた、元々住んでいた家があった場所だ。
紅の乱舞。
そのとき、激しい吐き気と止まらない涙に逆らえず、その場で崩れ落ちた。
もう嫌だ。
また一人になるのは嫌だ。
そう思っている影の後ろに一人の男が立っていた。
そんなこと知らない影に1つの注射器を向けた。
そして影はこの街から姿を消した。




