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ダスト  作者: るりはる
16/24

部活動記録016〈前進、そして見えない魔の手〉

あれから二週間が経ち、紅学祭も近づき学校中が活気溢れている中、ある部活は企画に苦悩していた・・・

 「影、あと一週間だよ?まだ何やるか決まってないし」

 「だから、今年は何にもやらなくておおじゃないか?」

 その言葉にほかの部員が全員反応した。

 「「「「ダメ(です)!!」」」」

 「そんなに言わなくてもよ・・・」

 「とにかく今年もぜっっったいになんかやりますからね!」

 そう言うとどこからか大きな模造紙を出してきた。

 「今年の出店内容を校内マップとともにまとめてみました!これを参考に考えましょう!」

 その言葉を合図に様々な意見が飛び交った。

 「僕は去年の『最高相談室』は良かったからもう一回やってほしいな~」

 「今年はお前もやるんだぞ?」

 充は全く聞いてないようだった。

 そんなの様子を光が見て、部室の外に連れていかれてしまった。

 ・・・・外から悲痛な叫びか聞こえてくる 

 嗚呼、今日も空は青いな・・・

流れを戻そうとコロンが、

「じゃあ私は今までの依頼をランキング形式で発表しませんか?」

中々のいい意見に部室が静かになった。

充はボコボコだが、

「・・・・・私も賛成」

「確かにいい意見ね。私はインタビュー形式での『校ブラ!あなたのお悩み聞き出します』っていう企画をやりたいです」

「光らしくないな。」

「今年ははっちゃけたいの!」

「じゃあ多数決をとりましょう!」

「勝手に決めるなよ」

コロンが不思議そうに聞いてきた。

「先輩は何がやりたいんですか?」

「・・・ない」

諦めた表情で「やっぱり」と言わんばかりに負のオーラを放っている。

「なんでそんなに本気なんだ?」

また静けさが走った。

「この部活はもともと私と影君の二人だけだった。けど、成り行きで入った青柳さんと生徒会の意向で鹿島さんと瀬川さんも入って正式に『部』として認められて、初めての紅学祭。来年は三年生で、こんなイベント出来ないじゃないですか。だから本気でやりたいんですよ。」

いつもに増して本気のようだが、オーラには何かたくらみがあるらしい。

「わかった。じゃあすべてやろう!」

「え?どういうことですか、先輩?」

「校ブラもやって、ランキング発表は掲示して、人数制限はあるけど最高相談室もやって、紅学祭史上最高のことをやろう!」

「影が言うならやるしかないね。」

充に続き満場一致で決定した。

その報告を生徒会に行ったところ、腹を抱えて笑われたことは内緒にしておこう。

===================

ピリリリリ、ピリリリリ、、、ピ

「はい、青柳です。」

「青柳君、僕だけどさ。ちゃんと情報収集出来てるかな!?」

「はい、もう少しで計画実行できると思われます。」

「良かった。彼にはここにいてもらってはいけないからね。ね、【憤怒】」


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