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第十四章 赫き真実
名古屋の薄暗い喫茶店。
蓮、美咲、燈、ユウトの四人が向かい合って座っていた。
卓上に広げられたのは、柚衣が残した膨大な証拠の断片。
その中には、誰もが想像もしなかった真実が隠されていた。
「柚衣は……香澄の計画の一環だった」
美咲の言葉に、部屋の空気が凍りつく。
「まさか……そんなことが」
燈の声は震え、蓮の拳が強く握りしめられた。
柚衣は表向きは赫耀教団に反旗を翻す被害者でありながら、裏では香澄の意図通りに動いていた可能性が浮上した。
彼女の死は単なる犠牲ではなく、香澄の戦略の一手であり、名古屋の闇をさらに深めるための布石だった。
「俺たちはずっと騙されていたのか」
蓮の怒りは爆発寸前だった。
「この街を守るために、俺たちは何をしてきたんだ?」
だが、燈は冷静さを失わなかった。
「真実を知ることは苦しいけれど、それでも前に進まなきゃ。
柚衣のことも、私たちの未来のためにも」
彼らは互いに目を合わせ、再び結束を固める。
この赫き真実が、彼らにとっての新たな業火となることを知らずに――。




