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4、登場動物紹介

本編ネタバレを含みます。先に1〜3部分を読むことをオススメいたします。

【登場動物】


〇小宮


雄 シベリアンハスキー犬(毛色:ブラック&ホワイト) 身長150cm

警察庁第3ブロック警察機動隊第一隊隊長

小宮警部と呼ばれることが多い。


胸筋パッツンパッツンのマッチョボディは彼のこだわり。ワイシャツ・ネクタイ・サスペンダーがトレードマークであだ名はサスペンダー小宮。誕生日や昇進祝い等の度に上司や部下からもらうので、サスペンダーの数がどんどん増えていく。その日の気分で色や柄を選ぶ為、小宮の部下雄ヒトの敏明警部補はサスペンダーを見るだけで小宮の体調と機嫌が分かるらしい。


パーミャチのデッサンを見て以降、ワイシャツ下の体毛を今までより増やすようにして、代わりに筋肉の膨らみを少し抑えた姿で出勤したら、いつものサスペンダーを着けていたけど、すれ違い様に挨拶した上官から「しっかり鍛えて大したもんだ」と筋肉を褒められて衝撃を受けた。

要するに、これまでのボディラインは過度な化けによるもの(※我々の世界風に言うなら『仕事柄不要なのに、化粧や補正下着で派手に演出してる』に近い感じ)だと思われていたのだと気付く。ファッション業界ならクールと褒められるだろうが、硬派で古い体育会系上下社会の警察内では評判の良いものではなかったのだ。


《作者コメント》

前作『マッチョなハスキー警部と気まぐれポメラニアンは幼馴染』で、読んでくださった方々から「小宮さんに幸せになってほしい」とコメントを頂き、大変嬉しい一方「小宮の幸せとは?」と非常に悩みました。

お世話になっているなろうユーザー様から「小宮さんをお願いします」とお声がけ頂き「でも難しいんですよ……」と弱音を吐いた後に、今回の話が浮かびました。小宮さんを応援してくださる皆様がご納得いく結果ではないかもですが、私としては一番ベストな落ち着き方ではないかと思っています。

きっと後日、大輔一家に会う時、パーミャチを晴々とした表情で紹介するでしょう。



○パーミャチ


雄 シベリアンハスキー犬(毛色:シルバー&ホワイト) 身長151cm

デザイン事務所に勤めるデザイナー兼イラストレーター。


仕事ではデジタル作業がほとんどなので、気分転換の為に絵画教室でアナログなデッサン練習をしていた。

そこで小宮の姿を見て衝撃を受ける。彼は昔好きだったトルネードレッドのようなヒーロー人形を作りたいと思っていた。理想のボディデザインに出会い、小宮の筋肉・骨格の動きを観察したいと、こっそり絵に描くようになる。小宮が来る曜日は決まっていないようなので、パーミャチはノートパソコンを持参して、仕事しながら小宮が現れるのを待ち続けた。テレワークも勤務時間変更もOKな緩い職場で良かったとパーミャチは思った。やがてある程度ルーティンがあることを突き止め、それに合わせて教室に通い出した。おかげで会う確率が大幅に上がり、バレても構わない位の気持ちで小宮の近くに座り、デッサンを続けた。

小宮を魅力的に感じる心に、デザインとしてだけではなく雄としても、になるのは避けられなかった。また、これまでの交際経験から、何となく小宮も自分と同じ側だろうと察していた。


粘りに粘った結果、小宮の自宅へ行けるチャンスを手に入れた。フリーだと事前に聞いていたので、かなり本気で口説き落とすつもりで臨んだ。すると、リビングクッションにハスキーじゃない毛があったから、嫉妬が物凄いことになり、小宮への怒りも沸いた。でも頑張って、淡々と小宮の感情の整理をさせてから、一気に攻め込み成功を掴んだ。


《作者コメント》

小宮を幸せにする為に創られたキャラクター。

前作読んでくださった方から「パーミャチを応援したい」とコメントをもらえて、とても安心しました。

小宮から「雄ポメラニアンは異性愛者」と言質を取り、イケると確信しました。

パーミャチは執念深い一面があるので、小宮は彼に誤解されないように気を付けてほしいと思います。恐らく小宮は体型維持の仕方を変えた結果、前よりも更に雌雄共にモテるようになる為。



○大輔


雄 ポメラニアン犬(毛色:オレンジ) 身長100cm

既婚。南灯の野菜農場で、子育て&農業手伝い中。


小宮と同じ子ども園で育った幼馴染。地元のアパートでのんびりアルバイトしながら暮らしていた。アルバイト先の知り合いに誘われた飲み会で農大生の雌ポメラニアンに出会い意気投合。雌の方から「結婚するなら、家庭育児&実家の農業を手伝うのが条件だ」と言われ、(あまりよく考えずに)快諾。妻の出産予定日に合わせてアパートの荷物出しをして南灯に向かう予定だったが、引っ越しトラックが高速道路で事故に巻き込まれ(死傷者は出てない)、荷物が届かなくなったので、南灯入りを1日ずらした。そして西灯に立ち寄り、小宮に会いに行った。この辺の詳細は『マッチョなハスキー警部と気まぐれポメラニアンは幼馴染』をお読みください。


今回は毛1本しか登場してませんが、パーミャチ最大のライバルとして存在感を放っていた。

ハードな不定期勤務の小宮へ、事前連絡一切せずに平気で生鮮食品を送りつけることが出来る男。


《作者コメント》

「小宮と大輔が一緒になって幸せになる」という選択肢もあったかもしれませんが、大輔には妻子がいると考えると、私は採用出来ませんでした。作者の私情でつい既婚者に厳しくなってしまうのです。




【用語説明・解説等】

※子ども園については、『マッチョなハスキー警部と気まぐれポメラニアンは幼馴染』を参照してください。


〇子づくりについて


 複数の種が共存する社会では、子孫を残せる相手を見つけることも容易でなくなった。

 生殖可能そうな異性を見つけたら、子孫を残す為の行動をするのが一般的。行動とは、相手の同意を得ることである。得られなければ、絶対にそれ以上踏み込んではならない。犯罪になる。

 ちなみに、親元で育たない動物が半数以上を占めるので、子づくりを決めた後に、子ども課に問い合わせて近親交配にならないか(実は血縁者でないか)を確認するのも、ごく当たり前のことである。

 産まれた子どもは、結婚して一緒に育てても、どちらかが育てても良いし、子ども園で育ててもらうこと出来る。結婚と子づくりと育児が必ずしも一致しないのがこの世界の常識。

 パートナー=生殖という感覚が薄れているので、同性愛もフラットに存在するし、同種なら同性婚も可能。しかし異種婚は世界的にタブーとされている。でも、異種恋愛者が一定の割合で存在するという、学術的発表もされており、異種婚の規制緩和をする国も出てきているらしい。

 


○テキスト記憶

 この世界全体の平均寿命は20年とされている。よって、進む分野の専門知識を短期で効率的に得る為に、脳に記憶を植え付ける化け医療が存在する。これにより、引退する研究者のノウハウを完璧に他者へ引き継げるので、爆発的速度で研究開発が進めることが出来る。

 専門知識を脳に直接植え付ける際の特別が人工細胞が『記憶の種』『テキスト記憶』と呼ばれている。内容や量によって、脳への影響が変わるので、専門医による受診を経ないと植え付けは出来ない。

 取り扱い説明書を全ページ頭に覚えるようなものなので、実行出来るかは別の話。なので、実際に手を動かす練習や実践訓練は必要。

 例外として医療側の理由から、幼少期動物とヒトは記憶植え付けが出来ない。

お読みくださり、ありがとうございました。

小宮もパーミャチも大輔も、きっときっと幸せ!

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― 新着の感想 ―
[一言] 小宮警部、おめでとうございました。 よかった、よかった。
[良い点] 『きっと後日、大輔一家に会う時、パーミャチを晴々とした表情で紹介するでしょう』の1文によかったねえ……!と思いました。小宮さんの肉体美を理解してくれて、いい方向に歩んで行けて、まあなんてぴ…
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