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幸せになりたい不幸者  作者: 霧払えいり
不幸のはじまり
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4/4

教養

この世界では、前世と同様、複数の国がある。

ナイトライド皇国は島国で、隣国とは海で隔たれていて、船や飛空艇を使って交易している。

その為、皇国の歴史上、外国との戦争は3回のみでいずれも侵略に対する防衛戦であった。

長年戦をしておらず平和かと思いきや、

山や森林が多く、そこには魔物と呼ばれる生物が数多く生息しており、

日々その被害対応に苦心している。


魔物は前世のゲームででてきたものばかりで、

陸上にはスライム、オーク、ギガースなど様々生息している。

ちなみにドラゴンも存在する。


首都近郊にはあまり強いものはいない。

一説によると、人が多く、長い年月を経て討伐または移動したとされている。


次に社会システムだが、

皇帝が意向を表明し、議会で協議されて決定する。

議会の決定に、皇帝は拒否することができる。


議会を通さず直接決定することも可能だが、他国との紛争がここ約100年近くなく、議会の決定に委ねてきた。

議会は庶民議員のみで構成される平院と、貴族のみの貴族院の二つがある。

平員で決定しても貴族院を通過しなければ、平員に戻される。

貴族院を通過したものは平員へは戻らない。

皇帝の意向はすべて貴族院で決議される。


貴族には上から順に公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵となっている。

これは前世でもヨーロッパで見られた形だ。

もちろん、言うまでもなく貴族は皇族よりも下だ。


貴族の収入は、国からの交付金が主である。

事業を所有している場合はその利益から所得税を引いた残りもそれに加わる。


平民、貴族とわず収入には課税される。

交付金は収入には含まれない。

冒険者やギルド、企業、個人事業主等から広く徴税している。

累進課税制度があり、所得税は所得に応じて決まる。


ちなみに年金制度はない。

そのため、皆老後資金を必死に貯めている。


魔物討伐や採取はクエストという形で議会直下の役所が発行し、

ギルドやギルド所属の冒険者、ソロの冒険者たちが対応している。

クエストの対価は基本的に依頼主が支払う。

魔物討伐は高額になりやすく、個人からの依頼は滅多にない。自治体や皇国、企業がほとんど。


魔物の素材は買取屋があり、そこへ運び込むことになっている。

買取屋は商社に卸し、問屋へ売却する。

問屋は商店や製造工場に卸す。

ちなみに工場と言っても、前世の日本みたいになんでも機械化しているわけではなく、全て手作業で行われている。魔法も使う場面があるとのこと。

冒険者も立派なサプライチェーンの一部というわけだ。


ギルドは最低10人から組織することが可能で、皇国にはその数300を超える。

ギルドには1~10のランクがあり、最初は1からスタートする。

納税額、所属人数、経営の安定性、達成依頼のランクや達成数など、複数の要素を加味してランクがあがっていく。


ギルドランク10以上のギルドは、株式を上場させることも可能で、市場には150のギルドの株式が売買されている。


通過の単位はナイトであり、どこの国の通貨も、国名にちなんだ名称を単位にする。

その価値はリンゴ1個で300ナイトである。

メタい話をすると、2026年9月時点での日本円とあまり変わらないものと思ってもらって構わない。


魔法について。

魔法使用については適性があり、魔法が使える人は全属性使用可能。

アニメなどによくある詠唱は不要で、イメージの鮮明度、解像度に強く依存する。

魔法一つ一つに固有名詞などは存在しないが、利便性のため、命名する人はいるらしい。

ただイメージするだけでは魔法は発動しない。感覚の修行も必要だ。

稀に、6歳くらいで火を出せてしまい、それが家具に引火し、家が燃えるなんていう事例があるらしいが、各年代に0.001%いるかどうからしい。100万人の子供に1人というわけだ。


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