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幸せになりたい不幸者  作者: 霧払えいり
不幸のはじまり
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3/4

転生

見知らぬ天井......ということは僕は助かったのか?

仁にまた借りができたな・・・。


おぎゃあああ、おぎゃあ!!


となりに赤ちゃんがいるのだろうか。

う、身体が動かない。


ナースコール、そうだナースコールはどこだろう。

手元にケーブルにつながったスイッチがあるはずだ。


「まぁ・・・!!姫様!おはようございます。とってもお元気そうでなによりです」


・・・何言っているのかさっぱりだ。

うわっ!


「良い子でちゅね。もうすぐミルクもってきてくれますから、よーしよしよし!」


・・・なんということだ。赤ちゃん化しているではないか。

ということは、瑞希(男・27歳)としての人生はもう.......。


おぎゃあああ・・・


「よーしよしよし、大丈夫でちゅよ!誰も取ったりしませんから」

「ミーティア様 フィリア御嬢様のミルクをもってきました」

「もってきてくれてありがとう。」

「ゆっくりごっくん、しましょうね~」


屈辱だ。

中身は27歳成人男性だというのに、抱きかかえられたあげく、哺乳瓶をくわえさせられるとは。

いやしかし、生まれ変わったということは、これはチャンスだ。


今度はうまくやる。

他責をしない。

他人の為に率先して行動していく。

あとは変なことを言わない。口は禍の元。


それはさておき、この不自由をなんとかせねばならん。

歩けるようにならないと。


とはいえ今の身体だと筋肉も足りないし、骨も軟弱だろう。

物理的に無理だ。

せめてハイハイができるようになれば。


あとは言葉も理解できるようにならないと。

前世ではどうやって言葉を覚えたんだったっけ。


変に前世の記憶がある分、

言葉を覚えるのに抵抗がある。

これも課題だ。


なんだか眠くなってきた。

この赤ちゃんの頭では考えること自体が高コストなのだろう。


「あらあら、おねんねしましょうね~」


とりあえず、「ミルク」「フィリア御嬢様」「ミーティア様」、固有名詞っぽいものを一つ一つ覚えていくことにしよう。焦る必要はまったくない。


時は流れ、2歳となった。

言葉はわかるようになったが文字は以前としてまだまだだ。

確か前世では少し早めの2歳から幼稚園へ通っていたはずだ。4歳か5歳の時点では英語の授業もあった。

つまり、プランとしてはこうだ。


・2~4歳:簡単な文字を覚えつつ、計算の練習

・5~6歳:外国語を覚える。


計算は得意だ。なんせ前世では大学院を修了したのだ。

ただ、この世界では魔法なるものが存在するようで、城の使用人たちが当たり前のように使っている。

属性は火・水・風・雷・土・闇・光の7つあるとのこと。

どうやらよくある異世界ファンタジーとは違って、属性の適正云々はないようだ。

ただし、魔法使用自体には適性があるらしい。つまり使えない人はまったく使えないということだ。


おっとそうだ。

私の自己紹介をしておこう。


名前:フィリア=ナイトライド 

性別:女子

肩書:ナイトライド皇国第一皇女


父:クラインと、母:シリカの一人目の子供だ。

前世の記憶があり、男だった。

親友をかばって死んだ。


今生では頑張って幸せになります。

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