転生
見知らぬ天井......ということは僕は助かったのか?
仁にまた借りができたな・・・。
おぎゃあああ、おぎゃあ!!
となりに赤ちゃんがいるのだろうか。
う、身体が動かない。
ナースコール、そうだナースコールはどこだろう。
手元にケーブルにつながったスイッチがあるはずだ。
「まぁ・・・!!姫様!おはようございます。とってもお元気そうでなによりです」
・・・何言っているのかさっぱりだ。
うわっ!
「良い子でちゅね。もうすぐミルクもってきてくれますから、よーしよしよし!」
・・・なんということだ。赤ちゃん化しているではないか。
ということは、瑞希(男・27歳)としての人生はもう.......。
おぎゃあああ・・・
「よーしよしよし、大丈夫でちゅよ!誰も取ったりしませんから」
「ミーティア様 フィリア御嬢様のミルクをもってきました」
「もってきてくれてありがとう。」
「ゆっくりごっくん、しましょうね~」
屈辱だ。
中身は27歳成人男性だというのに、抱きかかえられたあげく、哺乳瓶をくわえさせられるとは。
いやしかし、生まれ変わったということは、これはチャンスだ。
今度はうまくやる。
他責をしない。
他人の為に率先して行動していく。
あとは変なことを言わない。口は禍の元。
それはさておき、この不自由をなんとかせねばならん。
歩けるようにならないと。
とはいえ今の身体だと筋肉も足りないし、骨も軟弱だろう。
物理的に無理だ。
せめてハイハイができるようになれば。
あとは言葉も理解できるようにならないと。
前世ではどうやって言葉を覚えたんだったっけ。
変に前世の記憶がある分、
言葉を覚えるのに抵抗がある。
これも課題だ。
なんだか眠くなってきた。
この赤ちゃんの頭では考えること自体が高コストなのだろう。
「あらあら、おねんねしましょうね~」
とりあえず、「ミルク」「フィリア御嬢様」「ミーティア様」、固有名詞っぽいものを一つ一つ覚えていくことにしよう。焦る必要はまったくない。
時は流れ、2歳となった。
言葉はわかるようになったが文字は以前としてまだまだだ。
確か前世では少し早めの2歳から幼稚園へ通っていたはずだ。4歳か5歳の時点では英語の授業もあった。
つまり、プランとしてはこうだ。
・2~4歳:簡単な文字を覚えつつ、計算の練習
・5~6歳:外国語を覚える。
計算は得意だ。なんせ前世では大学院を修了したのだ。
ただ、この世界では魔法なるものが存在するようで、城の使用人たちが当たり前のように使っている。
属性は火・水・風・雷・土・闇・光の7つあるとのこと。
どうやらよくある異世界ファンタジーとは違って、属性の適正云々はないようだ。
ただし、魔法使用自体には適性があるらしい。つまり使えない人はまったく使えないということだ。
おっとそうだ。
私の自己紹介をしておこう。
名前:フィリア=ナイトライド
性別:女子
肩書:ナイトライド皇国第一皇女
父:クラインと、母:シリカの一人目の子供だ。
前世の記憶があり、男だった。
親友をかばって死んだ。
今生では頑張って幸せになります。




