我 結末を知る
ついに告白してしまった。一瞬の静寂がこの場を支配して重苦しい。
彼女に我の想いを伝える。それをすることで起きる色々なことを想像をした。
茜が我と同じ想いだったらどんなに嬉しいか、そうじゃなかった時の苦しみ。
でも、これでもし振られることになったとしても後悔はなかった。
もちろんそれは凄く悲しいことだし、しばらく立ち直ることができないだろう。
それでも言わずにはいられなかった。もう自分の感情を後回しにはしたくなかった。
綺麗な気持ちではないのかもしれない。彼女を誰にも渡したくないなんて。でも、その想いが勇気になって我に力を与えてくれた。
「本気ですか先輩? ライクではラブの方で私のことが好きって」
「うん。茜のことを愛してる」
「本当に本当なんですね先輩? 私は一度受け取ったらクーリングオフできないですからね」
「クーリングオフなんて絶対にしないよ」
「私も好きです。愛します、先輩」
「うそ…ホントに…?」
「本当です。本当はじっくり攻略しようと思ってたんですが」
「え?」
「じっくりと時間をかけて私なしではいられない体にしてあげようと思っていたんですけど」
「え、それは怖すぎない…?」
「フフッ、残念ながら今さら怖がったところで、もう返品はできないですからね」
「返品なんてしないよ」
「でも気をつけてくださいね先輩」
「いや、何に?」
「私は先輩が想像している以上に先輩のことが好きですから」
「それなら我だって茜が想像している以上に好きだから」
「じゃあ私たちは両思いですね先輩」
両思い。なんて素敵な響きの言葉なんだろうか。
「うん。よかった」
本当によかった。茜が我と同じ気持ちでいてくれて。それだけで我は幸せすぎてどうにかなってしまいそうだ。
「じゃあ、改めてまして先輩。末永くよろしくお願いしますね」
彼女はひどく嬉しそうにそう言った。我はその笑顔があまりにも綺麗でつい見惚れてしまった。
「こちらこそよろしくお願いします」
ああ、本当に。
なんて幸せなのだろうか。
我はきっと今日という日を忘れることはないだろう。
そしてこれからも茜と2人でかけがえなのない日々を送るのだ。
こんな結末が待っているのなら、我は女の子になってよかった。
だって、かけがえのない居場所を手に入れることが出来たのだから。




