第二話 暴風の源
中心街にサイレンが響き渡る。
「暴風警報、暴風警報、直ちに屋内へ避難せよ。」
〜Lumisの研究室〜
「暴風警報…ここは内陸だから、強風はあっても暴風は滅多にないのに…」
Lumisが窓の外を覗く。
「これもエネルギーの暴走…?」
「絶対ではないけど、ほぼ確実にそう言えるだろう。でも仮にそうだとすれば、何がこの暴風を発生させているかが謎なんだ。」
「じゃあ、今から暴風の発生源に行けばいいんじゃないんですか?」
「そうだね。もしかしたら暴風の発生源にエネルギー不安定の謎があるかも……ってはぁ!?危険すぎるでしょ!?」
「でも今しかチャンスがないかもしれないし…」
「いやいや君Stoneでしょ!?風にめっぽう弱いよ!?風化しすぎて倒れるとかになったらこっちも困るよ!?」
「でも、僕は一刻も早く解決したいんです、そのためにチャンスを逃したくないんです。」
「っ……」
「だから僕を行かせてください。暴風の発生源に。」
「……じゃあ、私も着いていくよ。一応LightってGaleに強いしね。」
Lumisが機械を操作する。
「よし、距離が出たぞ。暴風の源は、250m先だ!」
〜外へ〜
外では風が吹き荒れる。
「…まぁ、暴風だからまともに歩けるわけないよね……」
「250m先がとてつもなく長く感じる……」
「私は大丈夫だけど、君は飛ばされそうじゃないのか……?」
「多分大丈夫…」
「これは厳しい道のりになるな…」
〜暴風の源〜
「やっと…着いたのか…」
「ようやく来れましたね…」
「ここが暴風の源……」
「…あれ?風がいつの間にか収まっている?」
「そういえば…丁度今収まったのか?それとも暴風の源は台風の目と同じような場所なのか?」
「それに、ここには何もない…?」
「いや、ここはエネルギーが非常に不安定だ。だからここに何かがあるのは確かなはず…」
「風は空気だから見えないとか?」
「そうなんだろうけど、見えないとなるとエネルギーから推測するしかなくなるな…」
Lumisがタブレットを操作する。
「ちょっと待った。」
「どうしたんですか?」
「この暴風なんだけど、私たちが近づくにつれて収まっている。つまり私たちが風のエネルギーを安定させているということなんだ。」
「え?でもなんでそんなことに…?」
「原因は………
君だ。」
「僕、が…!?」
「忘れた?君のエネルギーはものすごく安定しているって、初めて会ったとき言ったでしょ?」
「あ!そういえば…」
「つまり君は……暴走エネルギーを安定させる能力を持っている。」




