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第59話 ガス抜(ぬ)き

新年度になって、疲れたりしていませんか?

もうすぐゴールデンウイークですね。

何か計画はありますか?

でも、お金が…

ネズミ「やぁ、ウサギくん」


ウサギ「やぁ、ネズミくん。

 今日は風が強いね!」


ネズミ「そうね~

 年度が新しくなった頃って、毎年結構強い風が吹くんだよね」


ウサギ「そうなんだ~」


ネズミ「だからさ、せっかく咲き出した花がこの風で散ったりしちゃう、ってことも結構あってさ!」


ウサギ「もったいない話だね、っていうかお花が可哀そう」


ネズミ「そうなんだよね。

 でも自然がやることだから仕方ないって思うしかない」


ウサギ「僕は目が大きいから、風が強いと砂埃が目に入って大変なんだよ。

 毎年か~!

 それ、きついな~」


ネズミ「新年度ってさ、きついのは何もその風ばっかりじゃないんだよ」


ウサギ「どういうこと?」


ネズミ「ウサギくんはゴールデンウイークって知ってる?」


ウサギ「そりゃ知ってるよ」


ネズミ「おや! 知ってたかい」


ウサギ「・・・・(何もそこまで馬鹿にしなくてもいいじゃん)」


ネズミ「じゃあ何でこのゴールデンウイークがあるか、知ってる?」


ウサギ「???」


ネズミ「やっぱりそれは知らなかったんだ~」


ウサギ「そういう専門的なことはちょっとね」


ネズミ「これはそんなに専門的っていう話じゃないと思うけどね」


ウサギ「そうなの!?」


ネズミ「そうなんだけど、知りたい?」


ウサギ「うん」


ネズミ「しょうがないな~

 じゃあ教えてあげよう」


ウサギ「・・・(その物言いは・・・)」


ネズミ「ガス抜きなんだよ」


ウサギ「ガス抜き???」


ネズミ「そう、ガス抜き」


ウサギ「どういうこと?」


ネズミ「年度が新しくなるとさ、生活環境が全く変わっちゃう人も結構いるよね」


ウサギ「それで?」


ネズミ「これまで家族と一緒に暮らしていた人が初めて一人生活をするようになったり・・」


ウサギ「進学とか就職とか、転勤なんて人もいるみたいだね」


ネズミ「よく知ってるじゃん」


ウサギ「太郎くんのお友達のお父さんが単身赴任で遠いところに転勤したって話してたのを聞いたんだ」


ネズミ「へ~! そりゃ大変だ。

 それでさ、そういった新天地では人間関係が上手くいくとは限らないしね」


ウサギ「そうだよね」


ネズミ「いい人ばっかりじゃないからね」


ウサギ「もしそういう人がいたら辛いよね」


ネズミ「新しいところが合わなくて辞めたくなっちゃう人も結構いるんだってさ」


ウサギ「意地悪されることだってあるんだろうからね」


ネズミ「分かってるね~」


ウサギ「その程度のことは・・」


ネズミ「そんな時ちょっと長目のお休みがあれば、実家に戻ったりどこか遠くへ遊びに入ったり、リフレッシュできるからね。  

 その為にゴールデンウイークが設けられているんだよ」


ウサギ「なるほど~」


ネズミ「だけどさ、やっぱりゴールデンウイークを機会に会社を辞めたり学校に行かなくなったりって人もいるんだそうだよ」


ウサギ「お休みの間にゆっくり考えた結果、ってことなのかな?」


ネズミ「いいところに気が付くようになったね」


ウサギ「珍しく褒められちゃった!」


ネズミ「俺はいつもウサギくんのこと、褒めてるよ!」


ウサギ「あんまり聞いたことないけど・・」


ネズミ「それは置いといて、だからこの時期はそう言った強い風も吹くってことさ」


ウサギ「勉強になりました」


ネズミ「素直でよろしい。

 ウサギくんもゴールデンウイークをいろいろな意味で、せいぜい楽しみなさい。

 じゃあね、バイバイ!」


ウサギ「相変わらず先生ぶってる。

 でも確かに新年度になったばかりって、いいことばかりじゃないよね。

 この前新一年生に耳を掴まれたことがあったし・・・

 ガス抜きね~

 僕はネズミくんをいじって、ガス抜きしようかな~

 フッ フッ フッ!!」

今年も遠出はできません。

お家でノンビリにします。

これが一番です(負け惜しみです)。

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