女性用小説の種(詰め合わせ)
*****[こっくりさん戦争]
放課後の教室で帰宅部女子がこっくりさんで遊ぶだけの物語。
女子Aと女子B
双方共にこっくりさんを自分の思い通りに動かそうと謀る
女子C
こっくりさんを動かすまいとひたすら抑えつける
女子D
読取係のモブ。 唯一こっくりさんを信じている
占う内容
・クラスの人気者少年モテオ君が好きなのは誰だ?
・クラスで1番魅力的な女子は誰だ?
等々
少女A:別にモテオ君が好きな訳ではないけど……。
少女B:1番魅力的なのも美人なのも私だ!
少女C:この二人に力負けしてたまるかぁ!!
少女D:三人とも怖ーーーいっ!!!!
ぶっちゃけバトルコメディなので起承転結は全てこっくりバトル
熾烈なガチバトルだけに魔法・武術等何でもアリ
*****[ほぼ全員転生者な婚約破棄もの]
なろうの恋愛ジャンルは悪役令嬢花盛り。
みんなどんだけバカ男を懲らしめたいやら。
(夫や彼氏への不満をぶつけたい人用ジャンルだよね?)
ぶりっ子好きな男は女をアクセサリー扱いしている。
ロリコンは無知な子供なら騙しやすいから好きなだけ。
最初から騙す目的があるから騙されない大人の女が苦手な訳よね。
そうした野蛮な男やバカ男をメッタ打ちしたい。
恋してる間だけは男からチヤホヤしてもらえるけど腹ボテになったり歳くったりで飽きられた時にはポイ捨てされてしまうというのに……それなのに前もって自立できるようスキルアップするでもなく男に媚をうって都合の良い女を演じる。 それがぶりっ子。
東大に行くような女子がぶりっ子しながら「勉強教えて」なんて言うもんか。
職場のぶりっ子は仕事ができない新人が大半。
大概の女はぶりっ子演技の経験者だからどんな場合にぶりっ子演技をするのか解るわけ。
未熟さをごまかすべく愛想をふりまく女を可愛いと言うけどさ「ならアンタはぶりっ子みたいな言動をしたいの?」って男どもに言いたいよ。
無能をごまかすためにヘラヘラ笑う男になりたいか?
それとも人から怖がられたとしてもキリッとした頼れる男になりたい?
女だって『無能なぶりっ子』より『できる女』になりたい。
ハバアになるまでぶりっ子でいるのは御免被る。
そして男どもに媚を売る寄生虫から早く卒業したいのよ。
悪役令嬢の婚約破棄ものはぶりっ子ヒロインという過去の自分対悪役令嬢という現在の自分との対立構造なので過去の自分を容赦なく断罪したくなるんです。 そして『無能な女にしか可愛げを感じない』という精神性を持つダメンズをやっつけたいのですわ。
ただ、ねぇ。
男と女は染色体の違い、肉体の違い、本能の違い等々で別な生き物。
闘争本能が薄く肉欲も受動的な女性にとって下ネタは笑いのネタというよりただただ下品で不快な話題じゃん。 宝塚の麗人や中性的な男性アイドルが女性に人気なように漢らしい男が好きな女の方が少数派なのはある意味嘆かわしいよね。
だから夫や彼氏にごめんなさいの気持ちもあるんだよ。
全面受け入れできなくて……さ。
下ネタ嫌いで一緒に笑ってあげられなくてごめんね。
格闘技を野蛮だとしか思えなくてごめんね。
飽きられて棄てられたら次を探せば良いだけと割りきる代わりに自力で生きようとしてゴメンね。
ハニートラップに弱いバカ王子をボコボコにして発散するから。 夫にも彼氏にも直接ぶつけないから。
だから虚構のバカ王子キャラくらいザマアでボコボコにしても良いよね?
そんな悪役令嬢モチーフだけど攻略対象以外全員転生者というパターンがないよね。
ヒロイン=転生者(コアな乙女ゲーマー)
悪役令嬢=転生者(乙女ゲームプレーヤーの方がいいかも)
脇役たち=転生者(乙女ゲームを知らない)
モブ達は舞台となっているゲームを知らないけど全員日本人としての知識があるのでヒロインが不自然な行動をとるとドン引きするし乙女ゲーマーヒロインに口で負ける事もない。 というより数学などのテストでは攻略対象やヒロインが最低点。 おばちゃん転生者はレジ前で鍛えられた暗算能力があるしサラリーマンはクレーマー対策で鍛えられた社交能力があるしでぶっちゃけモブ達全員がかなりの能力者。 恋愛脳な攻略対象とヒロインなんぞは落ちこぼれもいいとこ。
ヒロインは希少な光属性持ちだとしても
攻略対象王子の魔力が膨大だとしても
赤ん坊の頃に覚醒し魔法を鍛えてきたモブ軍団には敵わない
悪役令嬢も勿論自分を鍛えている
身分だけは高くとも中世の封建脳で色狂いしている落ちこぼれ王子は非モテ
その落ちこぼれ連中を攻略するヒロインは廃品回収業者扱い
悪役令嬢他攻略対象の婚約者達は同情の的
さてこんな状態で断罪イベントまで本当に到達できるのか?
また魔王が出現したとして魔王は転生者なモブ軍団に勝てるのか?
*****[VRMMOもの]
仮想電脳世界でならなにも人間形態に拘る必要はない。
だけど猫好きが猫アバターになったとして歩いたり走ったりを自然に出来るかというと不安。
人間が四つ足で動く経験なんて物心がつく前のハイハイのみ。
右手と左足、左手と右足を連動させ交互に動かすシステムしか知らない。
馬の疾走シーンでのあの複雑な足の運び!
猫だってとことこ走りの時と全力疾走では足の運びがまるで違う。
百メートルを7秒で走る猫の動きを人間の運動神経で出来るのか?
それに防御特化の人間は防御の数値でクマムシに対抗できるのだろうか。
まあ現実世界のクマムシ自体は急速冷凍すれば簡単に死ぬ。
急速真空状態にされても簡単に死ぬ。
元々の寿命も長くない。
だけどクマムシ最強伝説は根強いと思うわけ。
ゲームの運営会社にとって本物のクマムシに準拠しなければならない法はないしゲーマーのイメージ世界ではクマムシとは最強でなければ認められないほど神格化された存在だけにユーザーの意向で最強にしなくちゃ納得させられない気がするんですよ。
そして哺乳類最強の猫もまたゲーマーには神格化された存在。
運営さんはクマムシと猫を贔屓せざるを得ないよね。
オマケに最強生物に扮した場合は装備に頼る必要すらないからプレイヤーキルを狙う連中にも旨味がないしかなり安全に遊べるでしょう。
自由を謳い文句に好き勝手出来るとあれば現実世界では満たされない犯罪への欲望をゲーム世界で発散させて心に平安を保つタイプの人間もいるだろうがそうしたタイプはロールプレイングゲームよりもシューティングゲームで発散すべき。
ちょい話が逸れたので戻します。
女性がVRMMOに何を求めるか?
大半の女性は人間アバターになっての育成かなぁ。
戦後の孤児とかを女手一つで育ててみる。
牧場で牛や馬を育ててみる。
現実世界ではちょっと責任を負いきれないから遊びで体験。
人間の女アバターにこだわらない人は最強の傍観者を目指してみる。
クマムシおばちゃんや猫アバター娘はというと……ひたすら歩く練習をしたり……。
地味だ。 コレって誰得?!?!
でもダンジョンにはヒカリゴケもあるし、森でも町にも苔はふんだんにあるから移動距離の問題さえ解決できたらクマムシおばちゃんって正真正銘の最強になれそう。
自分で戦うより観戦していたいじゃん。
*****[子猫専用ダンジョン]
よくある自宅ダンジョンもの
ただしソファーの隙間とか小物入れなどスゴく狭い入口なので親猫すら入り込めない。
人類が滅亡すれば人間に依存しすぎている犬も絶滅するが野性の残る猫は生き残るらしい。
そんな天性のサバイバーである子猫達の探索を支援する家族の物語。
目標=迷宮に落ちた子猫が帰宅の為に飛行魔法を覚えるか迷宮内で自活するまで見守る
支援内容=食料支援・水分支援・狩猟映像を使っての戦闘教育
子猫がレベルアップなどで飼い主家族との意思疎通ができる場合は飼い主が軍師として指示を送るのもあり。
スポーツ女子ならいざ知らず大半の女子には闘争本能がないからウケないだろな。
*****[米櫃vs主婦]
米櫃は棚とセットになっていたりする。
棚は電子レンジやら炊飯器やトースター、ミキサー、フードプロセッサーなんかが収められた電源タップ内蔵のもので大概のものは米を入れる口が狭く、そこそこ深い。
米櫃に虫がわくと米が臭くなる。
非衛生的にもなる。
虫にとって米櫃は「台所でもありベッドでもありトイレでもある」なのだ。
故に主婦は時々米櫃を掃除する。
腕が届かないほど深く
長いブラシは網に遮られ
米櫃の奥には遙かなる暗黒の深淵が口を開けている。
まあ文才があれば子供がトイレを我慢するのも、料理ができない親父が妻の為にお粥を作るのでも何でも小説になるんだよね。
米櫃の掃除とか車がパンクしてのタイヤ交換なんかも小説になりますって話。
文才があれば……ね。
(昔、風呂の排水口にたまたま大事なモノが吸い込まれてしまった男のお話を読んだ事があります。 たまたま)