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ArcSynth《アークシンス》  作者: 防弾スリッパ
39/40

39.最も恐ろしいのは、壊れた人間性

 約束の時間にギルドの2階へ訪れる。

 

 そこには、見知らぬ人が大勢集まっていた。


 楽しそうに会話の輪へ入るカイト。

 それに付き添う千代丸と刹那。


 誰かと親しげに肩を組んで談笑する転売ヤーのおっさん。

 

 部屋の隅で誰かと密談をしているサカキバラさん。


 そして、

 部屋の中央、一番大きなテーブルに座す、

 真剣な表情で何かを話し合っている人達。

 

 その輪の中に、

 ——ハヤテの姿があった。


 足が、自然と彼の方へ向く。


 もう二度と彼に会うつもりは無かった。

 けど、彼には伝えなければならないことがある。 

 

 俺は大きく息を吸い込み、

 ハヤテ達のいるテーブルへ歩いていく。


 近付くにつれ、

 当時の記憶が頭をよぎった。


 6人が初めて顔を合わせた日を。

 最初はネズミやゴブリンに苦戦していたことを。

 シュン達と一緒に食卓を囲んでいた日々を。

 そして、あの日、

 彼がパーティを去っていく姿を。


 胸の奥が少しだけ重くなる。

 近付くほどに喉の奥が締まり、

 視界と思考が揺らいでいく。


 それでも足は止めなかった。


 テーブルの前まで来ると、

 ハヤテがようやく俺に気付く。


 「……アキラ…か?」


 その場にいた何人かがこちらを振り返る。


 ハヤテは少し驚いた後、

 警戒心を顕にし、

 不機嫌そうに眉をひそめた。


 「……何か用か…」


 俺が会いに来るなんて、

 思ってもいなかったのだろう。


 周囲がざわつく。

 

 「何々?? 噂のハヤテの元パーティメンバー?」

 「あ~! サカキバラの所に通ってる子か」

 「1人で砦に行ってるらしいぜ、なかなかやる奴なんじゃないか」

 「けど、見た感じひょろっちいぞ?」


 周囲の視線に晒され、

 今すぐにでも逃げ出したかったが、

 勇気を振り絞って口を開く。


 「えっと……少し、話がある」


 「……俺に?」


 「うん……」


 彼は、視線を手元に落とすと、

 少し悲しそうな表情で答える。

 

 「お前と話すことなんてない……もう俺に関わらないでくれ…」


 「ぇ……取りあえず…話だけでも!」


 すると彼は目を閉じながら

 少し声を張り上げる。

 

 「見て分からないのか!……今、この人達と大事な話をしているんだ……お前に構ってる暇なんて無い…」


 彼は、意地でも俺を遠ざけようとしていた。


 周りで見ていた1人がハヤテの肩に手を置く。

 

 「まぁ~いいじゃないか…せっかく会いに来てくれたんだ。それに、まだ夜も始まったばかりだ! 時間はいくらでもある、旧友と話す時間くらい作ってやるぜ?」


 「……同じパーティだっただけですよ、コイツとは別に仲良かったわけでもありません……」


 「えぇ? そうなの? でも肩を並べて戦った仲なんだ、少しくらい~……ねぇ?」


 「……」


 周りがハヤテに折れるよう促すが、

 彼は一向に俺と話したがらない。


 周囲の取り繕うような笑いも、

 次第に途切れていった。


 今さら引くに引けなくなった俺の口をついて出たのは、


 「…俺は……ハヤテのこと……恨んじゃいないよ」


 「は?……」


 ようやく彼がこちらを向いた。


 「…あの場でパーティを解散させたのは、今でも間違ってないと思う」


 彼は何も言わず、

 視線だけで何かを訴えているようだった。


 「……あのまま4人で一緒に居ても、上手くいかなかったと思うし…俺も同じ立場だったら、きっと同じ選択をしたかもしれない……1人で狩りに行くようになって、大変なことばかりだけど、自分の命は自分で守るのが当然だろ?……だから…パーティが解散になっても…俺はお前に怒ったりはしてない……」


 「……」

 

 彼は少し考え込んだ後、

 呆れたような声で言い返した。


 「……解散の件で俺が責任を感じてると思ってるんならそれは勘違いだ。話がそれだけなら帰ってくれないか…」


 言い返せなかった。

 言葉に詰まり、視線が泳ぐ。

 彼との和解は、失敗のようだ。


 しかし、

 その場にいた1人がポツリと呟く。


 「あれ? でもハヤテ。 元パーティメンバーの情報をサカキバラさんに調査してもらってなかった?」

 「あぁ! そうそう! 熱心に聞いてるところ、俺も見たぜ?」


 周囲がそれに同調し始めると、

 ハヤテが急いで止める。

 

 「それは今関係無いでしょ!」


 更にフォローをいれる人達。

 「いやさ? わかるよ? リーダーのプレッシャー。責任を感じるなって言われても無理だよな~」

 「そうそう! 俺だって抜けていった奴らのこと、元気にしてるか気になるしな」


 あれほど突き放していたのに、

 元メンバーの話になると、

 彼は露骨に動揺していた。


 気付けば、

 俺は口を開いていた。

 

 「……ハヤテが責任を感じる必要はないよ……これは、仕方ないことだったんだ……」


 そんなこと、言うつもりもなかった…

 しかし、彼に寄り添いたいと、

 自然と口から出た俺の言葉に、

 彼は思うところがあった。

 

 「……責任だ?……お前に何が分かる……パーティに引っ付いてきて、いつも後ろで傍観者面してたお前が…分かったようなこと言うな!」


 声を張り上げるハヤテ。

 

 「俺の所為なんだよ! レンが死んだのも、コウキが死んだのも…シュウヘイが死んだのも全部!!」


 「は?……シュウヘイが死んだ?…」


 聞き間違えだっただろうか。

 

 「…そうだよ……シュウヘイは死んだんだ……」


 「どうして……」 


 原因は、なんとなく想像ができた。


 「俺の責任だ……俺がパーティを抜けたから……」


 ハヤテだけの責任ではない。

 1人で生きていけない彼を

 それでも見捨てたのは俺も同じだった。


 「……いや、ハヤテの責任じゃないだろ……俺だって1人で狩りをしてたんだ。生き延びられなかったのは……アイツが力不足だったから……本人の責任だよ…」


 「そうじゃない……」


 「……え?」


 「アイツは……殺されたんだ……」

 

 「……はぁ?……どういうことだよ?」

 

 「……」


 返事はない。

 

 彼の態度は、

 「お前には関係ない」と、

 そう言っているように思えた。


 「それは、僕から説明するよ!」


 いつの間にか、

 人だかりの外側にサカキバラさんが立っていた。


 彼が口を開くと、

 周囲の空気が少しだけ張り詰めた。

 

 「悪いね、アキラくん君にも伝えるべきだったよ」


 「サカキバラさん……」


 「君とは別に、ハヤテくんからも頼まれていてね、シュウヘイくん達の情報を集めてたんだ……そしたら、シュウヘイくんが亡くなっていたことが分かってね……アキラくん、最近はハヤテ君達のことを聞いてこなくなったから、話すべきか迷っていてたんだ」


 「そう…だったんですね……それで、シュウヘイが殺されたって…どういうことですか?……」


 「それが今、ここで話し合われている命題。この街が抱えている一番厄介な問題に繋がるのさ」


 「問題?……」


 「この街にはね……平気で人を殺す不良集団が居るんだ……シュウヘイ君も奴らに殺された可能性が高い」


 「可能性ってことは……まだ事実か分からないってことですか?…」


 「まぁ、明確な証拠は無いんだけど、ここ最近の彼の状況と現場の目撃情報から推測するに、十中八九シュウヘイくんで間違いないだろうね」


 「……彼は、どうやって殺されたんですか?」


 「……本当に聞きたいかい?」


 「お願いします……」


 「わかった……その前に、彼が置かれていた状況から話すね。 シュウヘイくんは…君達と別れた後、パーティを組まずに1人で生きていく道を選んだ。 彼は、主にデイリークエストの報酬と採取したアイテムを売ることで生計を立てていたんだけど、この方法はあまり褒められた物じゃなくてね。 彼は、デイリークエストでは定番のリュメン草とカトラの実が取れる群生地を独占していたんだ。 デイリー分のアイテムを獲得するだけなら誰も文句は言わなかったんだけど、彼は長い時間そこに居座り続け、リポップしたアイテムを採取していた。 その結果、プレイヤー間では厄介者扱いをされ、度々他のプレイヤーとモメているところが目撃されたんだ。」


 意外だった。

 気弱な彼が、誰かとモメてもなお、

 その方法をやめなかったことに驚いた。

 

 「けど、彼には他に生きる手段が無くてね。 何度注意されても止める気配が無かった。 注意を受ける程度で済むなら良かったんだけど。 彼は……噂の不良グループに目を付けられてしまってね… 次の日から彼は、群生地ではなく街の片隅で見かけられることが多くなった… その大半が、不良達から殴る蹴るの暴行を受けていた現場だったんだ。」


 彼なら今も無事に生きている。

 なんとかやっていけてるさ。

 彼を見捨ててから、

 自分にそう言い聞かせていた。


 しかし、

 聞かされた真実は、それと真逆だった。

 

 「どうして彼は…逃げなかったんですか?…何日も暴行を受けるくらいなら、いっそ逃げてしまった方が……」


 「逃げられると思うかい? プレイヤー達の生活圏はこの街の中だけ……その場を逃げられたとしても、見つかるのは時間の問題さ。 歯向かった後の制裁を恐れたんだろうね」


 「そんな……でも、その話だと…不良に絡まれてからは採取に行けなかったんですよね?……つまり、彼の死因は…餓死……」


 するとハヤテが口を挟む。


 「いや…アイツらは、自分達がオモチャにしているプレイヤーを簡単には殺さない……餓死しない程度に食料を与え続け、生き長らえさせたんだろう」


 「えっ……じゃぁ…どうして……」


 サカキバラさんはゆっくりと目を伏せ、

 小さく息を吐いた。


 その横顔には、

 何度も同じ話を繰り返してきた人間だけが浮かべる、

 諦めにも似た苦さが滲んでいた。


 「彼らに理由なんて無いよ……あるとしたらそれは…シュウヘイくんに飽きてしまったんだと思う。……だから彼らは、最後にシュウヘイくんを橋の上まで連れ出し、飛び降りさせたんだ……」


 「……!?……それ…本当なんですか?……」


 「間違いないだろうね……彼が暴行され、橋の手すりに立たされていた所を誰もが目撃している……その後…自ら飛び降りたのか、誰かに背中を押されたのかは…わからなかったけどね……」

 

 「なんで……どうして……そんな目立つ所に居て……どうして誰も助けなかったんだ……」


 「……あの不良達に目を付けられるのが怖かったんだろうね……」


 「…そんなことで……」


 「人が少ない時間帯でもあったし、他にも理由は色々と推測できるけど、 たぶん原因は、直近で自警団のリーダーが殺されたからだろうね……」


 「……自警団?……なんですかそれ?」


 「あぁ……、君も街で見たことあるんじゃないかな? 左腕にベージュがかった白い布を付けている人達を」


 「そうですね…クランか何かの証だと思ってましたが…それにしても付けている人の数が多かったような……」


 「自警団はクランというよりかは、志を同じくするプレイヤーが自発的に助け合うための集まりなんだ。 街中でトラブルが起きたら、周りにいる腕章を付けた人同士で協力して問題を解決する。必ず多人数で対処することをルール付けていてね。 その甲斐あって、最近は目立ったトラブルは減ってきていたんだけど…」


 「なるほど……」


 「ただ、その自警団にも創立者が居てね、この活動は、彼を中心に広まっていったんだ。だけど…一週間ほど前……彼が不良グループとの口論の末に殺されていたことが分かったんだ……」


 「そんな……」


 「彼は……惨たらしい殺され方をしていたらしくてね……リバイブタイマーが表示されなくなってもなお、死体は残り続ける。 不良達はそれを利用して、東海岸の目立つ所に、彼と…彼の仲間の首を…晒し上げた……」

 

 ——〘リバイブタイマー〙——

 プレイヤーの死後、頭上に表示される

 蘇生までの猶予を表したカウントダウンのこと。

 

 ゲーム内での正式な呼び方は発見されておらず、

 共有会や攻略の中心メンバー達が呼びやすく

 するために付けた呼称である。


 「その所為だろうね……目撃した人間は、不良グループを酷く恐れるようになり、それが伝染して、自警団であっても不良グループには手が出せないでいるんだ……」


 ハヤテが再び苦しそうな表情で口を開く。


 「アイツらは……人を殺すことに、なんの躊躇も無い……」


 それに続くように他の言葉が重なる。

 「あぁ、人を痛めつけて楽しんでいるような連中さ」

 「アイツらにとって、これもゲーム感覚なんだろうな…」

 「未だにゲームの死が現実の死に繋がるとは信じちゃいねぇのさ」

 「まったく……あれが同じ日本で育った人間とは思えないぜ…」


 部屋に集まった誰もが、

 彼らの異常性を理解していた。


 サカキバラさんは腕を組んだまま、

 静かに視線を落とした。

 

 「痛覚機能があるこのゲームでは、被害者が現実さながらに痛みを感じ、悲鳴を上げ、命乞いをする……法も秩序も無いこの世界で…暴力によって相手を支配できるこの状況は…支配欲や加虐欲が刺激され、普段よりも凶暴性を増しているんだと思う。 デスゲームに巻き込まれ、極限状態にあるから…と、擁護出来なくもないけど、それでも…行動に移してしまう人は、元からその素質があったとしか思えないね……」


 強く握りしめられたハヤテの拳が、

 小刻みに震えていた。

 

 「アイツらは、ただ、人に暴力を振るう快楽に溺れてるんだ……」

 

 部屋中が重苦しい沈黙に包まれる。

 誰も軽口を叩こうとはしなかった。


 サカキバラは顔を上げて俺の方を見た。

 

 「すまないねアキラくん…今言ったようにこの街は、その不良達に脅かされていてね…もう注意喚起だけだと事態は収まらない、だからこうしてみんなで集まって具体的な解決策を話し合っているのさ」


 「そう…だったんですね……」



 周囲がざわめき出す。

 

 「対策って言ってもよ~ 実際、アイツらよりも人数揃えて武力で制圧するしかなくね?」

 「その後はどうするんだよ? 誰かが交代で奴らを見張るか?」

 「監獄機能みたいな物があるんじゃないか?」

 「ほんとか? でも、この街の衛兵は、プレイヤー同士の暴力沙汰には見向きもしないぞ?」

 「彼らを誘導して、衛兵の前でNPCに暴力を振るわせるとか?」

 「監獄機能があるか分からないのに、そのまま衛兵に斬り殺されたらどうするんだよ?」


 意見は次々と飛び交う。

 だが、

 どれも決定打にはならなかった。


 そんな中、

 ハヤテは何かを決意したかのような眼差しで、

 顔を上げる。

 

 「いや、 いっそ殺す方がいい……奴らを止めるにはそれしかない…」

 

 ハヤテの目は何かを決意したように見えた。

 

 「それは極端過ぎるよ?ハヤテ君」


 「でも、このまま被害者が増えるよりはマシですよ……この街のプレイヤーがアイツらに怯えながら過ごすくらいなら、俺達でやっちゃいましょう……」


 「それはダメだ!……分かっているのかい? そんなことをしたら…君も彼らと同じ、人殺しになるんだよ?」


 「分かってますよそんなこと!…」


 「分かってない!……君は……自分の手で人を斬るのかい? ゴブリンを斬るのとは、わけが違うんだよ?」

 

 「やれますよ!……この手で…シュウヘイや、死んでった人達の仇を取ります…」


 「仇討ちなんてしたって何も生まれないよ!」

 

 「そんな綺麗事を言ってる場合じゃないでしょ!……」


 「……」


 サカキバラさんは少し間を置いて、

 大きく息を吸った後、再び話し始めた。

 

 「……ハヤテくんは、日本の死刑制度を知っているかい?」


 「知ってますよ……そんなの当たり前です…」


 「……日本で許されている刑罰はね…絞首刑だけなんだ。 罪人の首に縄を掛け、壁を隔てた別室に並ばされた三人の刑務官が、合図と共にそれぞれのボタンを押す……刑務官は、特別な訓練や心構えを経てあの場に立っている。それに、刑務官の精神的負担を減らすための工夫が、いくつもされている…。 それでも……彼らの中には、罪の意識で心を病んでしまう人がいるんだ……」


 淡々と説明するサカキバラさんの声から、

 彼の真剣な思いが伝わってくる。


 「それに比べてこのゲームはどうだ、自分の手で刃物を持ち、殺意を向けてくる相手に向かってそれを突き立てる。…肉や骨を断つ感触が手に伝わり、手や頬は相手の返り血で染まる……悶え苦しむ彼らを…自らの手で絶命させるんだ…… そんなの…君の心が無事で済むはずがない……僕は、君にそうなってほしくないんだ……」


 「!?……」


 ハヤテは一瞬言葉に詰まった後、

 弱々しい声で続けた。


 「……でも…誰かがやらなくちゃ……この状況は何も改善されない……」


 悔しさを噛みしめる彼の顔を見て、

 俺の決心は揺らいだ。


 俺がこれから話そうとしていることは、

 火に油を注ぐだけかもしれない…

 そう思うと、

 喉の奥がまた締め付けられた。

 

 それでも、

 彼には知る権利がある。


 俺はゆっくりと口を開いた。

 

 「ハヤテ……俺が話したかったのは、このことに関係しているかもしれない……」


 「アキラくん、よすんだ! それは今の彼に聞かせるべきじゃない…」


 「でも……」


 「でもじゃないよ、」


 「……なんなんだよ……アキラ…何を言おうとしてたんだ」


 「……」


 「おい…なんとか言えよ…」


 サカキバラさんの言う通り、

 今のハヤテに聞かせれば、

 彼は迷わず不良達を殺しかねない。


 しかし、

 確認しておかなければならないこともあった。

 

 「サカキバラさん……その不良グループの見た目を教えてくれますか?」


 「えっと……そうだね……6人組の若い男達だった。」


 (やっぱり……)


 「大柄な男が1人と、高校生くらいの子が4人。そして、30代くらいの大人が1人…」


 (大人!?……)


 「僕ら同様、装備のレパートリーが少なくて、大半の人間が初期装備だから、外見での判断が難しいんだけど……中でも髪型が特徴的な人物が3人居てね。 高校生くらいの子の中に、ドレッドヘアーの子が1人、金髪なんだけど、いわゆるプリンと呼ばれている頭頂部だけ黒髪の子が1人、そして、唯一の大人が…ボサボサの茶髪で、長い前髪をセンターパートで分け、襟足がシャツに届くくらい長い男が1人…そいつが恐らく不良グループのリーダーだね」


 「サカキバラさん……そいつらは、俺が探そうとしていた人殺し連中とは、別のグループみたいです……」


 「それは、どういうことだい?…」


 「対処する必要があるグループは、もう1つあります」

 

 

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