【シナリオ:文字の無い図書館】2
【選択肢A】「誰かいるんですか?」と声をかけながら、声のする奥の書架へ向かう。
「誰かいるんですか……?」
拓真は薄暗い書架の間に声を投げかけました。しかし、返ってくるのは自分の声の頼りない残響だけ。足元から忍び寄る冷気に身震いしながら、声がした「歴史・民俗学」のコーナーへとゆっくり歩を進めます。
本棚に並ぶ背表紙は、やはりすべて文字の消えた不気味な「白」一色。その異様な光景に心臓の鼓動が跳ね上がります。
影が濃くなる書架の最奥。そこに、背中を丸めて地面にしゃがみ込んでいる**「人影」**が見えました。
古びたトレンチコートを着た小柄な人物。必死に床を這うようにして、白紙の本を何冊もひっくり返しています。
「みつからない……あの『記述』がなければ、私は、私は消えてしまう……」
ブツブツと呟く声は酷くかすれており、どこか人間離れした、乾いた紙が擦れ合うような奇妙な響きを含んでいます。
かずまがさらに一歩近づくと、その人物はピクリと動きを止め、こちらへ**「首だけ」をあり得ない角度でギチギチと真後ろに回してきました。**
その顔を見て、拓真は息を呑みます。
そこには目も、鼻も、口もありませんでした。ただの**「真っ白な紙」のようなのっぺらぼうの顔。そこへ、まるでインクが滲み出るように、黒い文字で「みつからない」**という感情の無い文字列が浮かび上がっては消えていきます。
人間離れした怪異を間近で目撃してしまったかずまは、激しい精神的衝撃を受けます。
【SANチェック】
ダイス結果:成功
拓真の強靭な精神(あるいはゲームで培った『こういうイベントか』という適応力)により、恐怖を最小限に抑えました。
SAN値減少:-1 (ほんの少し、世界の現実感が薄れた気がします)
「……お前、文字を……持っているな……?」
顔に浮かんだインクの文字がそう告げた瞬間、その怪異は、紙のようにペラペラとした奇妙な動きで、物凄い速度でかずまに向かって掴みかかってきました!
あなたの行動を選択してください
【選択肢A】 ゲームのコマンドさながら、咄嗟に近くの重そうな白紙の「大辞典」を掴み、怪異の顔面に叩きつける!(戦闘・物理対処)
【選択肢B】 さすがに正気ではない! 踵を返して、全速力で図書館の入り口へと逃げ出す!(回避・逃走)
【選択肢C】 文学部の直感を信じ、相手の言葉(「文字を持っている」)に対して、「スマホの画面」を突きつけて引き剥がそうとする!(機転・アイテム使用)
さあ、拓真はどうしますか?




