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 焼肉を食べ終えた、みんなとヒーラギの体はキラキラと光り輝いた。これはおそらく、ブランの手製ご飯を食べたからだと思って。だって、昼食に食べたハンバーグとハンバーガーのときも、食べたあと力がみなぎった。


 それをヒーラギが、みんなに話すとロンさんは笑った。


「違うよ、この食材はヒーラギが10年間もの間、祈りを捧げた土地で作られた食物。その食材を食べて力がみなぎったんだ。僕もブラン、スラもステータスかなりアップしてる……まあ、ブランの愛情がこもった料理だからかもしれないけどね」


「俺もヒーラギのお陰で、魔力がかなり戻ったよ、まだ魔力5分目だけど……だから、ヒーラギのマジックバッグ作りはもう少し待って欲しい」


「大丈夫です。ブラン、無理しないでください。私はどこにも行くところがなくて、これから一緒にいるのだし、いつでもいいわ」


「ヒーラギと一緒⁉︎ そうだな、これから一緒だな」


 2人の会話を聞いて、ほんわかしていたロンさんが驚く。


「あのさ、ブランの魔力5分目は僕と対等くらいだって、散々教えたんだけど……忘れたのかなブラン君?」


「え? わ、忘れてた」


 ロンさんに「忘れないように」と詰め寄られ、ブランが焦っていた。明日の早朝。ブランの両親に会った後で、マジックバッグを作ると約束してくれた。


 あと片付け役のスラは酔い潰れ、ドロドロに溶けたままで役にたたない。仕方がないとブランはこのまま寝る支度を始めた。火の見張りはスラを酔っ払いにした、ロンさんとブランの2時間交替。


「さて、寝るか」


 ブランは狼に戻るといい。

 ヒーラギの前で、ブレスレットを触って着ていた服を消した。


「きゃっ! ちょっとブラン!」

「嫁の前で、大胆だなブラン」


「ヒーラギは何度も見たから、見慣れているから平気」


「ちょっと待ってってくだない、まだ平気じゃないわ。それに……私は何度もブランの裸は見てない!」


「見た!」

「見ていません!」


 裸を見た、見ていないと言い合うヒーラギ達の、その横を。


「ニュー」


 と、酔っ払いのスラは「おやすみ」とでも言ったのか。住処のマジックバッグにヌルヌル入っていった。


「ハハッ、ゆっくり休めよ」

「スラ、おやすみ」


「おやすみなさい」


 ユルユルな、酔っ払いスラに力が抜けた。





 +




 ヒーラギはモフモフ狼のブランに寄りかかり、ウトウトしていた。ブランも交替まで眠るのかと思ったのだけど、ロンさんと何かしゃべっていた。


「明日、ヒーラギを王城に連れて行こうとは思ってるけど……俺が家族から嫌われているとわかると、ヒーラギはどう思うかな?」


「多少なりに嫁は驚いて、心を痛めるもな……」


「心を痛めるか……でもロン師匠、はみ出しものの俺は何をしても一族に入れてもらえない……彼らと、血は繋がってるのに……」


 ブランの悲しい声をまどろみの中で聞いていた。心の中で、ブランははみ出しものなんかじゃない。ヒーラギはブランが必要だし側にいて欲しい。


「……大丈夫、ブランは私が守るからね」

「ヒーラギ?」


 ブランはヒーラギを見たが、彼女はぐっすり眠っている。


「フフ、寝言だね? ほんと、ブランはいい嫁を貰った」

 

「まだ、だよ。でもさ、ヒーラギは俺の嫁になってくれるかな?」


「僕はなってくれると思うよ」

「……そうだといいな、こんな嘘つきな俺でも」


 ブランのモフモフに包まれて、この日見た夢は。

 魔物からブランを守り、活躍するヒーラギだった。

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