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 浄化した森の中でお腹を鳴らしたヒーラギと、隣で真剣に何を作ろうか悩むブラン、ロンさんとスラは凄いお腹の音だと笑っている。


 ――大量の魔力を使う、浄化魔法を使用するとお腹がすく。


 作る料理が決まったのか。


「よし、決めた! いい牛肉があるから今から焼肉にしよう」


 と声をあげる。

 だけど、ヒーラギは焼肉という料理を知らなくて首を傾げる。

 

「焼肉?」


「おお、焼肉はいいね。僕とスラは野菜担当ね」

「ニュ、ニュー!」


「スラ、喜びすぎだよ」


 ロンさんに飛びつくスラと、ロンさん……あれ? 先程まで外見が幽霊の様だったのに、今はクッキリ見えている。


「ねぇ、ブラン……ロンさんの体がハッキリ見えるけど……」


「ん? ああ、ロン師匠は魔物と戦うときに、こっちへ来てくれたんだ」


「え、そうだったんだ」


「クク、師匠はヒーラギの浄化の力を側で、見たくなったのかもな。それと、さっきロン師匠とスラが倒した魔物はあとで回収して、明日、食べよう」


「えぇ、食べましょう」


「いいね、魔物の素材は僕が貰うね」

「ニュ!」


「わかった、魔物の素材はロン師匠とスラが持っていっていいよ。お肉はもらうけど」


 それでいいよ。と頷いたロンさんとスラは、仲良く肩を並べ、ブランのマジックカバンの中に手を突っ込み。キャベツ、キュウリ、トマト、自分達が食べる野菜を取り出して、ブランにカバンを返した。


 ブランは受け取ると、ハンバーグを作った時と同じくテーブル、まな板などの調理に必要な道具を出した。


 前と1つ違うのは大きなナイフと、ハンバーグを焼くときに使用したスキレットというフライパンではなく。今度は平べったくて、長方形な鉄板を取り出した。





 森の開けた場所で、ブランは焼き肉の準備をはじめた。ロンさんとスラは石を組み、カマドを作っている。


 みんなは働いているのに……ヒーラギは手持ち無沙汰てもちぶさただった。


「ブラン、私も何か手伝うことある?」


「ヒーラギは休み、俺の横で見ていて」


「そうだよ、森の浄化に魔力使ったんだから……料理は僕達に任せてゆっくり休むんだよ」


「ニュ」


「ありがとう、みんな」


 お言葉に甘えて、ヒーラギはブランの隣に座った。

 ロンさんとスラはブランの手伝いが終わると、仲良く野菜をむしりサラダを作り。ブランは大きめなナイフで牛肉を分厚く切っていた。


「お肉美味しそう」


「ああ、いい肉だからか肉を切るとき、俺の体温で脂が溶ける、今から食べる焼肉はハンバーグよりも美味いぞ!」


「美味しかったハンバーグよりも! いまから楽しみ」


「おーっと忘れる前に、水に浸した米を炊かないとな」


 ブランは焼肉を準備する前、コメを二合を研いで水に浸していた。ブランはロンさんとスラが作ったカマドの真ん中に、赤い石を置くと、魔法で火をつけコメの入った鍋をかけた。


「ブラン、真ん中に置いた赤い石は何?」

「赤い石? あぁこれのことか魔石だよ……見てみる?」


 ヒーラギが頷くと、ブランは袋から真っ赤な石を取り出して、見せてくれた。


 ブランの話では――この魔石という石は魔物を倒すと手に入るらしい。ほかにも水、雷、氷、土の魔石があり。その魔石に魔力を通すと自分が持っていない属性の、簡易魔法が使えると教えてくれた。


「じゃ、私でも魔石があれば火の魔法が使えるのね」


「そうだ。ヒーラギが火の魔法を使いたかったら、赤い魔石が必要になる」


「すごい、教えてくれてありがとう、ブラン」


 私は騎士が魔物を倒したあと、何か拾い集めているのは知っていた……それが何かを聞いても、彼らは教えてくれなかった。


 ――あれは魔石を拾っていたんだ。


「コメの下に入れた火の魔石は。コメが炊ける約三十分くらい燃え続けるよう、加工してあるから。火が消えて、十分蒸せばコメの炊き上がり」


「その手伝いなら、私にもできそう?」


「あぁできるな、コメはまだあるから明日の朝食のとき、一緒にコメを炊こう」


 ヒーラギは「やります!」とブランに頷いた。


 ロンさんとスラが作った、ちぎりサラダもできて、お肉も切り終わりで、コメは蒸らし中だ。


「ふうっ、腹減ったな……先に肉を焼こうか」

「うん、お肉を焼こう」


「焼くまえ焼き肉につける、タレと岩塩をださないとな」


 ブランはマジックバッグの中から、岩塩と茶色の液体が入った、密封瓶を取り出した。

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