第2話 女の国 後半⑥
その後、後処理に追われた。
崩壊した監獄から男が脱走した。女に襲いかかる男がいるため、その手伝いに使わされた。ジャンヌは真面目にするつもりがなかったため、目の前にいた男を捕まえることにした。ある程度捕まえたので、あとはアガタに押し付けようとしたが。
「待て」
ち、逃げられなかった。
結局、最後までやる羽目になってしまった。脱走した男たちは、8割は確保できたが、2割の男たちは、何も起こらないことを祈りたい。
クレアは、処女の喪失を隠すことにした。
この現状で真実を言い、辞退しても、さらに混乱を招くだけ。
真実を隠す代わりにこの国を変えるために身を注ぐ。投票を入れた国民のためにも。
クレアの決心が決まったようだ。
ロランはこの混乱に紛れて国の外に逃げた。
ロランはクレア女王を守るために国から離れる。女と男が共同に暮らせる国が変わったら、戻るそうだ。
これ以上アガタと一緒にいれば、面倒な仕事に回されるため、一目散に逃げた。
事件はとりあえず解決したけど、協力した魔女の正体が分からずじまいで終わってしまった。
ロランの話では、脱走させたのとサッフォーの前に送り出したのも、その魔女だった。風を操り、鈴を鳴らす魔女しか分からない。
結局、その魔女は、サッフォーと仲違いをしたのだろう。魔女の裏切りはよくある。
とりあえず、今は森の中でのんびり歩こうとした時だった。
「やっと追いついた」
アキセが目の前に現れたが、ジャンヌは無視していく。
「おいおい。無視するなって」
「あんたでしょ。魔女の目を狙ったスナイパーは」
ジャンヌは歩きながら言う。
「お見通しで」
「あんたくらいしか思いつかないわよ」
「あの時の魔女の顔はよかったなあ」
あの時ロランを助けたのも、サッフォーを嫌がらせるために利用したのか。
「そういえば指輪見つかったんでしょう」
「じゃないと、参戦できないだろう」
「あんたから指輪を盗んだ犯人も見たかった気がしたけど」
ジャンヌは冷たく言う。
「残念。俺が退治した」
「あっそ」
どうせウソだ。
アキセは思わずウソをついた。結局、犯人を見つけていない。それにジャンヌがこれをネタにしてからかれたくないからだ。
――結局誰か俺の指輪を盗んだろうか
その時鈴の音が鳴った。




