エピローグ
あの日からジャンヌはいろいろとあった。
ジャンヌとアガタは、駆け付けた聖女に聖女の地に連行された。
アタランテとスピカも無事だった。先に聖女の地に戻り、治療していた。アタランテとスピカには巻き込ませたということで処罰から逃れられた。
ヴァルキリーの死体は回収し、秘密裏に聖女の地の墓に葬った。
ヴァルキリーのおかげでナリカケを退治できたと主張し、死をもって償ったということで、裏切り者ということは消えないが、墓に葬ってくれた。
ヴァルキリーに恨み持つ聖女もいるから機密になった。
ジャンヌとアガタにも処罰を与えられた。アガタよりも重罪だった。
イヴの指示を無視したことよりも羽を奪ったことが重かった。追放してもおかしくないが、聖女が足りないのもあり、逆に追放した方が喜んでしまうことにイヴとマリアは分かっていたので、追放しなかった。
――追放した方が楽だったのに。
結局、監視をつきで仕事をさせること。仕事以外は一斉地上に行かないことだった。そして、キアラの面倒を見ること。
キアラを寂しくさせたことにも罪に入っていた。
だから修行にも付き合った。
キアラは少しずつ自信もつき、力も調整できるようになった。
それに仕事量も2倍に増やした。
アガタを除いての最強の聖女と同行でも仕事をすることにした。最強の聖女は、面倒くさい方が多いから、かなりストレスたまる。その分魔女に八つ当たりするだけ。
魔女に奪われた分の宝石心臓は、ヴァルキリーの宝石心臓とイヴの羽で同情したおかげで、聖女の力を取り戻せた。ヴァルキリーほどではないが、失った分の上乗せで2倍『光』をためることができた。
白女神から力を借りたから、宝石心臓は暴走せずに保てることができたとイヴは言っていた。
その影響なのか、髪がイヴと同じような金が抜けたような銀色の髪になった。長髪が嫌なので、短く切った。
力の調整するため、監視のため、さらに力をつけてきたからこと最強の聖女と行動することになった。
最強の聖女と同行しているせいか、以前からかってくる魔女とほとんど会うことがなかった。ウィムでさえ。
強くなって怖くなって会わなくなったという理由にしてほしい。まさか、最強の聖女と同行で近づけなかったというはやめてほしい。
同行している時も仲間にも顔出しすることもできた。
イルもユビワも他にも。さすがに驚かせてしまった。
みんな揃って、ストレスで抜けたのかと冗談半分で言ってきた。
アキセのストーカーされているのは分かっていたからそのセリフを言うのだろう。
とりあえず元気そうだったから何よりだった。
単独に行動を許せるまで、3年かかった。アガタよりも解放するまで時間かかった。
はあ。
それでも仕事を優先にするよう言われた。
ジャンヌはいつものように森の中で歩いていた。
「随分とイメチェンしたんじゃないのか」
振り返ればアキセ・リーガンがいた。
アキセと会うのは、あの日以来だった。
「なんだよ。金が抜けきってないような色だな」
「あんたもね」
アキセも変わっていた。
アキセは片目が赤く、少し髪が伸び、後ろに縛っている。腕は人の腕だった。確かあの時は、両腕が露出した筋肉に鋭い爪だった。術とかで隠したのだろう。
それにあの時、ヴァルキリーから宝石心臓を魔力で取り出した。キアラの時もそのことで魔力を失った。だから片腕には魔力の力は失っているはず。
腰に剣をつけていた。
「その剣って・・・」
アレイスターが持っていた剣だった。
「あ~これ。せっかくだから、もらった」
「奪ったんじゃないの」
「そういえば、忘れてないだろうな」
軽く話をそらされた。
「何よ」
「俺とセックスするっていう約束」
アキセと取引するためにセックスすることにも条件に入っていた。
「まさか。3年間も待っていたわけ・・・」
「だって二人だけになるチャンスがなかったんだからよ。俺がしつこいのは知っているだろ」
「ちょっと待って。今までの行動も見ていたんじゃあ・・・」
「把握はしておかないと」
「その労力を別に使いなさいよ」
もう呆れてしまう。
「それよりもさ。どこでやる。静かな場所でやる。町の高級ホテルでやる。それとも青かん!」
ジャンヌがアキセの胸蔵を掴み、引っ張る。口に近づくが、手前で止める。
「終わった後とは言ったけど、いつするかは言っていない」
アキセがきょとんとした。
ジャンヌは胸倉から手を離す。
「おま!それはずるぞ!」
「あんたのやり方をまねただ」
「だったら、絶対に奪ってやる!」
「やれるものならやってみろ。倍にして返すから」
どんなになってもこの関係はいやでも続くってこと。
完
サイドストーリーは続きま~す




