第七章 純資産1億円の絶対覇者!就活狂乱の同級生と資本の多角化・超富裕層への飛翔編
就活ナビ解禁でサーバーダウン!手取り20万の椅子取りゲームと純資産1億円の優雅な昼休み
三月二日、月曜日。
三晃紙器工業の敷地内には、冬の終わりの張り詰めた空気を和らげるような、微かな春の陽射しが降り注いでいた。
だが、正午のサイレンが鳴り響いた第一工場・社員食堂の空気は、春の暖かさとは真逆の、地獄の業火に焼かれる亡者たちの絶叫に包まれていた。
「……ぎゃあぁぁぁっ! 鯖落ち! アクセス集中でサーバーが完全に落ちてるぅぅぅっ!!」
パイプ椅子から転げ落ち、スマートフォンの画面を血走った目で見つめながら、髪を狂ったように掻きむしって絶叫していたのは同期の山岸だった。
作業着の胸元をはだけさせ、床に正座してスマホを激しく連打している。
「おい山岸。床を叩くな、埃が舞って味噌汁に入るだろ。今度は何のサーバーが落ちたんだ」
俺――倉科湊が、保温ランチジャーから熱々の豚汁と、母が持たせてくれた鰆の西京焼きと菜の花のお浸し弁当を取り出しながら声をかけると、山岸は涙と鼻水を撒き散らしながら俺のテーブルへすがりついてきた。
「大手就活ナビサイトだよ倉科ぁぁぁっ!
昨日……三月一日午前零時! 二〇二七年卒の大学三年生の【新卒就活ナビ(リクナビ・マイナビ)プレエントリー一斉解禁】だったんだぞ!?
高校の同級生たちの裏アカウントを見ろよ!
『深夜零時ジャストにアクセスしたのにサーバーダウンでログインすらできない』『人気メガバンクと大手商社の説明会予約枠が開始三分で満席になって詰んだ』『一晩でプレエントリー百社ポチったけど志望動機が全部白紙で発狂しそう』って、地獄絵図の阿鼻叫喚だぜ!
高校を卒業した時は『高卒で田舎の工場勤務とか人生詰みw一生段ボール折ってろw』って俺たちを見下して大笑いしてた連中が、いざ社会の品評会に放り出された瞬間、何十万人ものエリートたちとサーバーの接続速度で椅子取りゲームさせられて、ただの量産型ゴミクズとして回線落ちしてんだよ! ざまぁみろだろぉぉぉっ!!」
他人の転落を肴にして下品に歓声を上げる山岸。
だが、その歪んだ笑顔の裏には、自分自身の未来に対する底知れない劣等感と恐怖がべったりと張り付いていた。
「……でもよ、笑ってる俺だって同じ地獄だよ倉科……っ!
今週はホワイトデーのお返し集金で班長から五千円毟り取られ、来月には軽自動車の車検と自動車税の請求書が届くんだぞ……!
手取り十四万の安月給で、物価高と社会保険料で首が締まって……あいつらが社畜の入り口で怯えてる横で、俺はすでに手取り十四万の回し車で一生タダ働きさせられてんだよぉぉぉっ!!」
テーブルに頭を打ちつけ、嗚咽を漏らす山岸。
周囲のベテラン工員たちも、手元の給与明細を見つめながら「うちの息子も昨日から就活サイトに張り付いてノイローゼ気味だよ」「大手に入れるのなんて一握りだし、入ったら入ったで残業地獄だしな」と、死んだ魚の目で安売りのカップうどんをすすっている。
俺は小さく息を吐き出し、温かいほうじ茶を一口喉へと流し込んだ。
「山岸。中学生でもわかる、新卒就職活動(労働市場)とプラットフォームビジネスの算数をしよう」
「算数なんか聞きたくねえ! みんな必死に生きてんだよ!」
「必死の方向性が間違っているから、プラットフォーム企業に命の時間を搾取されるんだ。
日本の大卒就活生は毎年約四十五万人。
三月一日に解禁される新卒ナビサイトの本質は、学生のためではなく【大手広告代理店や就活メガポータルが、何十万人もの学生を『アクセス数(PV)』という名の家畜に変えて企業へ売り捌く巨大なトラフィックビジネス】だ」
俺はテーブルの上の紙ナプキンにペンを走らせた。
「人気企業の採用枠など、せいぜい上位【5%〜10%】。
三流私立大でサークルで酒を飲み、何のスキルも実績も積んでこなかった人間が、東大・京大・早慶のエリートと同じサーバーで椅子を取り合って勝てる確率など数学的にゼロに近い。
百社エントリーして、百通のお祈りメールを受け取り、自尊心をズタズタに引き裂かれて、最後に手にするのが『手取り二十万円の使い捨ての社畜の切符』だ。
他人に給料を決めてもらう奴隷市場に群がり、他人のプラットフォームのサーバー負荷に一喜一憂する……。
最初から、ゲームのルールが支配者側に都合よく作られているんだよ」
「ぎゃあぁぁぁっ! 身も蓋もない現実を突きつけるなよぉぉぉっ!!」
耳を塞いで食堂の隅へと転がり込んでいく山岸。
山岸は震える指でスマホを開き、自暴自棄に画面をスクロールした。
「……あ、そういや倉科! タコ部屋に叩き込まれた金子拓海だけどさ……!
昨日、現場のプレハブ小屋でボロボロのスマホ開いて『就活サイトにログインして大手企業に逆転内定してやる!』って息巻いてたらしいぜ!
だけど大学中退で除籍されてるから、登録フォームの『大学在籍・卒業見込み』の欄で弾かれてエラー画面が出て、頭抱えて泣き叫んで親方にヘルメットで殴られたってよ!
佐伯凛も、同級生たちの『プレエントリー完了!就活頑張るぞ!』のSNS投稿を見てヒステリー起こして、実家の部屋のWi-Fiルーターのコードをハサミで切断して父親に張り倒されたらしいしよ……!
あいつら……東京でエリート気取ってた連中が、就活解禁の日に揃って完全終了したのを見るのだけが……俺の唯一の心の栄養なんだよぉぉぉっ!!」
他人の破滅を唯一の娯楽にして、自分の極貧をごまかそうとする山岸。
だが、その山岸自身も、数千円の集金に怯えて手元の生活費をすり減らしているのだ。
(山岸、お前には見えていないんだよ。
東京の大学生たちが三月一日の就活解禁でサーバーダウンに怯え、お前が数千円の出費に泣いている横で……
目の前にいる高卒ライン工が、すでに【純資産1億円(富裕層)】の頂きに君臨し、完全FIREを達成したという現実がな)
前話(第65話)で、事業売却エグジットと新生活商戦の爆発により、確定総純資産は【102,400,000円(1億240万円)】に到達。
日本の全世帯上位2%に君臨する本物の富裕層。
四%ルールにより、一秒も働かなくても年間四百万円以上の不労所得が口座に湧き出続ける絶対的自由を手に入れた。
だが、俺の心拍計は驚くほど穏やかだった。
(一億円は、資本家としての『成人式』に過ぎない。
ここから、第7章の目標――【純資産5億円(超富裕層)】、そして来春のあいつらとの『運命の卒業式・最終回答』へ向けて、さらなる資本の絶対要塞を築き上げる)
午後十七時零二分、定時退社。
タイムカードをパチンと切った俺は、春の夕暮れの風を切り裂き、地方都市の駅前に構えた合同会社ミナト・キャピタルのオフィスへと自転車を疾走させた。
◇ ◇ ◇
午後十七時三十分、合同会社ミナト・キャピタルのオフィス。
ダイキンの最新エアコンが静かに二十四度の温風を送り出し、ディフューザーからはペパーミントとベルガモット、そしてほんのり甘い桜のアロマがふわりと漂っていた。
「湊くん……! お帰りなさい!」
扉を開けると、そこには白石詩織が待っていた。
淡いスプリングミントの上質なカシミヤ混ニットに、春風に揺れる清楚な純白のシフォンティアードスカート。
ショコラブラックの豊かな髪を首元ですっきりとハーフアップにまとめ、黒縁メガネを外した大きな茶褐色の瞳が、夕陽を浴びてキラキラと輝いている。
第20話で垢抜けて以来、彼女が放つ大人の気品と透明感は日ごとに洗練され、部屋に入った瞬間にふわりと広がる甘い石鹸とバニラの香りに、俺の心拍計がピクリと跳ね上がる。
デスクの上には、最新のM4搭載iPad Proと、湯気を立てる特製の耐熱グラスが用意されていた。
「白石、待たせたな」
「ううん、全然待ってないよ! 湊くん、工場のライン作業お疲れ様……!
これ、外はまだ少し風が冷たかったでしょ? 買収したハーブ園の無農薬アップルミントと、摘みたての桜の花びらを浮かべた『特製ホットハニーブロッサムティー』だよ! 温かいうちに飲んでね!」
「サンキュー、白石。生き返るよ」
グラスを受け取り、一口喉へと流し込む。
桜の上品な香りとミントの清清しさ、そして蜂蜜の濃厚な甘みが、冷えた身体の芯までじんわりと温めていく。
めちゃくちゃうまい。
だが、俺は彼女の華奢な指先に、新プロジェクト用UIデザインの集中制作による微かな強張りがあるのを見逃さなかった。
(……いかんな。また俺の経営者センサーが過敏に作動している)
俺はデスクの引き出しから、あらかじめ用意しておいた重厚な桐箱をスッと取り出し、詩織の前に差し出した。
銀座の老舗名門サロンが春限定で完全予約生産した『最高級・完熟紅ほっぺ苺と特選宇治抹茶の極上スプリングミルフィーユパフェテリーヌ』と、遠赤外線グラフェン温熱で手首から指先までを常に三十九度に保つ最新型コードレスメディカルハンドエステ機だ。
「ほら、白石。これを受け取れ」
「えっ……!? これ、すごく大きな苺とお抹茶のパイが層になってるミルフィーユ……! それに、最新のエステ機……!?
湊くん、私がお茶を出しただけなのに、どうしていつもこんなに高価なものをくれるの……?」
「勘違いするなよ」
俺は腕を組み、冷徹な仮面を必死に張り直して早口でまくしたてた。
「中学生でもわかる組織財務と初春人的資本BCP防衛の講義だ。
純資産一億円(富裕層)を突破した我が法人の最高アートディレクター(お前)が、季節の変わり目の気温変化によって浅指屈筋および手根管周辺の柔軟性を低下させ、これから開始される超富裕層向け新プラットフォーム用UIデザインの色彩調整を〇・四秒遅延させた場合、新年度の事業スケール計画に伴う機会損失は【試算で最低でも月額一千八百万円】に跳ね上がる!
紅ほっぺ苺の高濃度ビタミンCと宇治抹茶のカテキンによる活性酸素の急速除去、ならびにグラフェン温熱による指先の微細神経機能維持は、組織の基幹クリエイターの【中長期的アジリティを担保するための戦略的初春BCP防衛および役員福利厚生投資経費】だ!
お前への甘やかしなどではない!
今後生み出される何億円もの富裕層純利益から逆算すれば、このミルフィーユ代などROI(投資対効果)は【実に二億%】を超える!
極めて合理的でドライな財務上の防衛支出だから、一ミリも遠慮せず胃袋に収めて手を突っ込め」
息をつかずに言い切った俺の、世界一長くて過保護な言い訳。
詩織は桐箱を胸にぎゅっと抱きしめ、目をパチクリさせて聞いていたが――やがて、その桃色の唇をふにゃりと綻ばせ、クスクスと愛おしそうに笑った。
「ふふっ……あはは! アジリティ……? ROIがにおくパーセント……?
湊くんの言い訳、本当に世界一長くて……世界一甘くて幸せだよ!」
「な、何がおかしい。純粋な企業防衛だぞ」
「うん、そうだね! じゃあ私、湊くんの『防衛経費』で美味しく手をポカポカにして、二億パーセントのお返しができる世界一可愛いデザインを描き続けるね!
……あ、湊くん! ミルフィーユ、パイがサクサクで苺がキラキラだよ! はい、あーん!」
フォークにサクサクのパイ生地と濃厚な抹茶クリーム、そして大粒の真っ赤な苺をたっぷり乗せ、夕陽に照らされた満面の笑顔で差し出してくる詩織。
至近距離から漂う甘酸っぱい果実の香りと芳醇な抹茶のアロマ、彼女自身の透き通るような白い肌、潤んだ茶褐色の瞳。
「お、おい……自分で食える……」
「ダメー! 第7章開幕の景気づけなんだから! ほら、あーん!」
観念して口を開けると、サクッとした極上のパイの食感とともに、濃厚な抹茶のコクと甘酸っぱい苺の果汁が口いっぱいに弾け飛んだ。
めちゃくちゃうまい。
そして――心拍数が異常なスピードで跳ね上がり、俺の脳内プロセッサが完全に一時停止しかける。
(……ダメだ。この女の『あーん』の破壊力は、一億円の資産をもってしても一瞬で溶かされてしまう……)
「ふふっ、美味しい? 湊社長!」
「……ああ、最高だ。……よし白石、本題に入るぞ」
◇ ◇ ◇
「白石、今から中学生でもわかる、純資産一億円(富裕層)に到達した者だけの新ステージ――【プライベートカンパニーの多角化と超富裕層(5億円)へのロードマップ】の算数をしよう」
俺はノートPCを開き、ホワイトボードの前に立った。
「前話(第65話)で、俺たちはついに【純資産1億円(富裕層)】を突破し、完全FIREを達成した。
世間の同級生たちが昨日、三月一日に解禁された就活ナビサイトでサーバーダウンに怯え、手取り二十万円の社畜の内定を巡って血眼になっている横で、
俺たちは一秒も働かなくても年間四百万円以上の不労所得が手に入る『絶対的自由』を手に入れた。
……だが白石、ここで立ち止まる気はあるか?」
「ううん! 一ミリもないよ、湊くん!」
詩織は力強く首を横に振り、茶褐色の瞳を輝かせた。
「私、湊くんと一緒に、もっともっとたくさんの人を助けて、世界で一番ワクワクする景色を見たいもん!」
「その通りだ、白石。
一億円は単なる『ゲームのクリア』に過ぎない。
ここから俺たちが目指すのは、日本の全世帯上位〇・一%の絶対領域――
――【純資産5億円(超富裕層:ウルトラ・ハイネットワース)】の完全制覇だ!」
俺はホワイトボードに、第7章の巨大な事業多角化の設計図を書き殴った。
【第7章:超富裕層(5億円)へ向けた4大戦略エンジン】
①【プライベートカンパニーのホールディングス化(資産管理会社の完全防壁)】
・合同会社ミナト・キャピタルを持株会社へ改編。
・メディア事業、D2C事業、M&A事業をそれぞれ子会社化し、リスクを完全遮断。
・役員社宅、出張日当、共済に続き、富裕層専用の『海外法人税務スキーム』と『プライベートバンク口座』の開設に着手!
②【就活解禁バブルの逆張りマネタイズ(商流の最上流化)】
・四十五万人の就活生が悩む『Webテスト・SPI攻略』『AIによるES添削・ガクチカ生成ツール』の自社SaaSサービスを開発・即時ローンチ!
・他人が就活の椅子取りゲームに群がっている横で、その『就活生そのものに武器を売るゴールドラッシュのスコップ売り(胴元)』として月数百万円のキャッシュを刈り取る!
③【リアル店舗・地域ビジネスのスモールM&Aと再生】
・WebメディアとD2Cで培った集客力・SOP・デザイン力を、後継者不足に悩む地方のリアル優良企業(老舗カフェ・宿泊施設・伝統工房)へ注入し、実業のロールアップを加速!
④【コア資産の複利爆撃(年利5%で年間500万円の自動再投資)】
・一億円の資産が生み出す年利五百万円の配当と、事業が生み出す月千五百万円のキャッシュフローを全額再投資に回し、資産の雪だるまを光速で巨大化させる!
「すごい……! 就活で困ってる学生さんたちを助けながら、自分たちの武器を売るんだね……!」
「そうだ。
金子拓海や佐伯凛のように、就活ナビの画面の前で立ち往生している連中を横目に、
俺たちは『就活市場そのものを支配する胴元』として君臨する。
そして――何より重要なのは、来年の春……あいつらが大学を卒業して手取り二十万円の社畜として社会に出てくるまでの【残り六百八十日】だ」
俺は拳を強く握りしめた。
「あいつらが満員電車に揺られ、上司に怒鳴られ、初任給の天引きに泣くあの日……。
俺たちは手取り十四万の食品工場の作業着を脱ぎ捨て、
純資産数億円を動かす本物の怪物として、完全なる『資本主義の最終回答(答え合わせ)』を突きつけてやるんだ!」
「うんっ! 湊くん、私、どこまでもついていくね……っ!!」
詩織は満面の笑みを咲かせ、俺の手を両手でぎゅっと握りしめた。
一億円の頂の上に立ち、次なる五億円の峰を見据える若き二人の覇者。
新たな伝説の幕が、今まさに切って落とされたのだ。
◇ ◇ ◇
午後二十一時、地方都市の小高い丘の上に建つ、九条源蔵の屋敷。
広大なリビングで、俺が提示した第7章の事業計画書と『102,400,000円』の確定資産シートを見つめていた源蔵が、ふっと老眼鏡を外した。
そして――。
「……カッカッカッ!! ワッハッハッハッ!!」
屋敷の梁を揺るがすほどの、豪快な大爆笑が轟いた。
源蔵はバシバシと欅の一枚板テーブルを叩き、テーブルを揺らした。
「就活ナビ解禁でサーバーダウンに泣く阿呆どもを横目に、就活生向けのツールを売る『スコップ売り(胴元)』に化けるか!
ワッハッハッハッ! 上等だ湊!
一億円でFIREしてぬるま湯に浸かるどころか、すぐに次の獲物を仕留めにかかるその貪欲さ……
ケッ、完全に本物の『金融の捕食者』になりやがったな!」
「ええ。完全FIREを達成したからこそ、生活費のための労働から完全に解放され、純度百パーセントの事業投資に全集中できます。
我が法人の月間純キャッシュフローは、ついに【月1,500万円ペース】を完全に維持しています」
「月利一千五百万円か!」
源蔵のぎょろりとした鋭い眼光が、獲物を仕留める直前の猛獣のようにギラリと光った。
「いいか湊。日本の全世帯五千四百万世帯のうち、純資産五億円以上の層は【超富裕層(上位0・1%)】だ。
千人のうち、たった一人しか辿り着けねえ人類の頂点だ!
タコ部屋でヘルメットで殴られている金子拓海や、Wi-Fiのコードを切断して発狂している佐伯凛どもが、何百回生まれ変わっても拝めねえ【五億円の神の領域】へ向けて、
てめえはこの第7章で、圧倒的な資本の暴力を叩きつけてみせろ!」
「はい、じいさん!」
俺の力強い咆哮が、静かなリビングに響き渡った。
窓の外を見上げると、初春の夜空に輝く満月が、俺たちの登るべき次なる頂を静かに照らし出していた。
同級生たちが大学を卒業し、社会に出て自らの市場価値の低さに絶望するまでの、残り六百八十日。
手取り十四万の食品工場ライン工社長と、覚醒した天才美少女絵師。
純資産一億円(富裕層)を完全突破し、完全FIREを達成した二人の成り上がりストーリーは、ここから【純資産5億円(超富裕層)】、そして来春の『運命の卒業式・最終決戦』へ向けて、さらなる伝説の領域へと突き進んでいく!
【現在の倉科湊ステータス】
・年齢/肩書:19歳/食品工場ライン工・合同会社ミナト・キャピタル 代表社員(第7章開幕・純資産1億円富裕層&完全FIRE達成)
・総資産残高:102,400,000円(前話比:±0円 ※純資産1億円突破維持)
・月間不労/事業キャッシュフロー:+15,200,000円(メディア連合+D2C定期+MRR+コア配当)
・【今日の源蔵のマネー格言】:「就活ナビのサーバー落ちに泣き喚く奴は他人の敷いたレールに群がる家畜、就活生に武器を売るプラットフォームを作る奴が市場の支配者だ。1億円のFIREを達成した奴から、5億円の超富裕層へのワープ航路が開くんだよ!」
読んでいただきありがとうございます。
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