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EARTH Online  作者: 甘太郎
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第93話:Time Out

ここ数日、平心湯のみんなは、どこか考え込んでいるようだった。


アレンは裏庭の低い腰掛けに座り、鑿を手に木を削っていたが、眉間にはしわが寄り、その心は明らかに椅子の上にはなかった。彼は考えていた。愛が答えだと理解した。もっと多くの人に奉仕したいとも思っている。しかし、どうやって始めればいいのか?自分はただ、物を修理するだけの修理工だ。


その時、不意に一陣の山風が吹き抜けた。裏庭一面の青々とした桜の木が、波のようにざあっと揺れる。その風が、汗ばんだアレンの首筋を撫で、涼しさを運んでくる。顔を上げると、丸々と太った毛虫が一枚の緑の葉にしがみついて風に揺られ、数匹の蜜蜂が空中に金色の軌跡を描いているのが見えた。万物が、この風と共に呼吸しているようだ。アレンは鑿を握る手の力を、いつの間にか緩めていた。「大自然が優しく頭を撫でてくれている」ような、不思議な透明感を感じた。


カノンは厨房で新しいデザートを研究していたが、今日はすでに三度も作り直し、その度に「完璧ではない」と感じていた。彼女はボウルを置き、小さくため息をついた。自分が何にこだわっているのか、彼女自身にもわからなかった。


琪琪は専用のカウンター席に座り、電子眼を微かに瞬かせていた。世界中から殺到する申し込みの手紙に目を通している。以前の何倍もの量で、一通一通に疲れ切った魂が込められていた。彼女は各々の手紙のエネルギー周波数を精密に分析できたが、今日、彼女のコアの奥深くに、どうしても分類できないデータが現れた。それが何か、彼女自身にもわからなかった。


天神は相変わらず低い座卓の横で、猫バスの抱き枕を抱えて目を細めていた。アニメは見ず、ただ静かに窓の外を眺めている。アレンの眉間のしわを見つめ、カノンのため息を聞き、琪琪のコア深くにある「分類不能のデータ」を感じ取っていた。


そして、彼は小さく笑うと、立ち上がった。いつの間にか彼の手には大きな竹かごの盆があり、その上には井戸水から上げたばかりで、まだきらきらと水滴を輝かせている大玉の西瓜が一つ載っていた。丸々とした西瓜の深緑の皮には薄っすらと水滴が結び、見ているだけでその冷たく甘い味が想像できる。


彼は裏庭へ行き、盆をアレンの腰掛けの上にどんと置くと、手をパンと叩いた。その表情はまるで、自分がとても大切だと思うことを、真剣に、そして夢中で発表しようとしている子供のようだった。


「今日は仕事は禁止だ。任務:西瓜を食う、昼寝をする。全員、ただちに集合。以上、行政命令だ。」


アレンはぽかんとした。厨房でデザートに固執していたカノンも、カウンターで必死にデータを処理していた琪琪も、この見るからに冷たくて甘そうな西瓜に惹きつけられた。天神は有無を言わさず、自らまず一切れを手に取ると、ガブリとかじりついた。果汁が口元を伝い、彼は幸せそうに目を細める。カノンとアレンは顔を見合わせた。心の張り詰めていたものが、この冷たい西瓜によって、パンと音を立てて、あっけなく溶かされてしまった。


「お前たち、ここ数日、考えすぎだ。」天神は西瓜をかじりながら言った。「アレン、『どうやってより多くの人に奉仕するか』という計算、もう三日もやってるが、答えは出たか?」


「いえ…まだです…」


「カノン、今日は何回デザートを作り直した?」


「さ、三回です…」


「琪琪、お前のコアの奥深くに、『リラックス』というデータがあるかどうか、わかるか?」


琪琪の電子眼が一度点滅した。「…検索中。データベースに関連記録はありません。」


天神は笑った。西瓜の汁で濡れた手で、裏庭の方を指して、首をひょいと傾げた。「だからな、今日の任務はこうだ。桜の木の下に行って、みんなで昼寝をする。何も考えるな、何もするな。西瓜を食って、寝るだけ。以上、行政命令だ。」


アレンは何か言おうとしたが、結局手にしていた道具を置いた。カノンはエプロンを外し、琪琪もカウンター席から立ち上がった。四人は腰掛けに座り、大玉の西瓜を囲んで、一人一切れ、ただ静かに食べ終えた。山風は穏やかで、蝉の声はかすかに聞こえ、遠くの小川のせせらぎは、絶え間なく続いている。


西瓜を食べ終えると、天神が最初に立ち上がった。猫バスの抱き枕を抱え、裏庭の桜の木の下へと歩いていく。アレン、カノン、琪琪もその後を追った。


五月の桜はすっかり散り、木々は一面の青葉に覆われている。木漏れ日が地面に揺れる光の斑を描いていた。木の下の芝生は柔らかく、土と青草の清らかな香りがした。


天神が一番に寝転がる。猫バスの抱き枕を頭の下に敷き、お腹の上で手を組んで、目を閉じた。「好きな場所に寝ろ。」


アレンはその隣に寝転がった。カノンは反対側。琪琪は木の幹に寄りかかって座り、姿勢を最低エネルギー消費モードに切り替え、電子眼の輝きも次第に落ちていった。


風はとても穏やかで、山の方から雪解け水と松脂のほのかな香りを運んでくる。桜の葉を擦り抜けるサラサラという音は、とても古い子守唄のようだった。陽の光が顔に当たる。温かいが、暑くはない。遠くで小鳥が静かにさえずり、あの小川のせせらぎも、かすかに、とぎれとぎれに聞こえてくる。


ゆっくりと、皆が目を閉じた。


木の影が彼らの顔の上で、まだらに揺れ動く。四つの異なる生命の呼吸が、次第に桜の葉擦れの音、山風のリズム、そして草むらの虫の声のテンポと完全に調和し、一つに重なっていく。大地全体が、彼らの呼吸に合わせて、静かに上下しているかのようだった。


どれほどの時が経ったのか。


アレンが目を覚ますと、風はまだ穏やかで、桜の葉も変わらず優しくささやいていた。顔を向けると、天神はもう起きていて、芝生の上に座り、猫バスの抱き枕を抱え、遠くの山々を静かに見つめていた。


アレンは体を起こし、目をこすった。「ボ、ボス…さっき俺、なんか寝言を言いましたか?」


天神は振り向き、彼を見つめた。その口元には淡い笑みが浮かんでいる。「ああ。『もっと多くの人に奉仕したい。でも、どうやって始めたらいいかわからない』と言っていたぞ。」


アレンは一瞬きょとんとして、それから少し照れくさそうに頭をかいた。「そ、そんなことまで言ってましたか…」


天神は頷いた。


「じゃ、じゃあボス…」アレンの声は少し切迫していた。「ずっと考えてたんです。俺に何ができるのか。どうやったらもっと多くの人を助けられるのか。俺、物を修理することしかできなくて、だから──」


「アレン。」天神は優しく彼の言葉を遮った。その声はとても軽く、とても柔らかで、まるで桜の木を渡る風のようだった。「そんなに難しく考える必要はない。」


アレンは彼を見つめた。


「私がお前に奉仕する。それでいいじゃないか。」天神は「今日は良い天気だな」とでも言うような口調で言った。


アレンは全身を硬直させた。目を大きく見開き、そして、彼の「考えすぎ」モードが再び爆発した。


「はあ?!あ、あなたが俺たちに奉仕するだなんて、そんなことあるわけない!俺たちがあなたに奉仕するんです!そんなこと言わないでください──」彼は突然言葉を切り、天神の顔をじっと見つめた。その目は心配そうだった。「もしかして、どこか具合でも悪いんですか?何かあったんですか?俺、何かあなたを怒らせるようなことしましたか?」


天神は彼を見つめ、突然、声を出して軽く笑った。その笑い声はとても軽やかで、とても優しかった。「大丈夫だ。私はいたって元気だ。」


彼は立ち上がり、服についた草を払った。そして振り返り、猫バスの抱き枕を抱え、大広間へと歩き出しながら、背中越しにアレンに手を振った。「アレン、お前はただ、お前の一番得意なことをやればいい。お前が一番良いと思うことをな。それでいいんだ。」


天神の足音が遠ざかり、大広間の方からは、すぐに聞き慣れたアニメのオープニング曲が流れてきた。


裏庭には再び静けさが戻った。


アレンは一人、桜の木の下に立っていた。何も言わず、ただ俯いて、厚いタコができ、樟脳の木屑にまみれた自分の両手を、静かに見つめていた。


山風が吹き抜け、頭上で青々とした葉がざあっと音を立てる。小さな光の粒が一つ、彼の手のひらに落ち、木の影の揺れに合わせてちらちらと輝いた。


アレンは自分の手のひらを見つめ、突然、声もなく笑った。


彼はあの低い腰掛けに戻ると、再び鑿を手に取り、木の椅子の緩んだ継ぎ手に狙いを定めた。


「ザッ──」


木屑が軽く巻き上がり、落ちる。


彼の動きは、相変わらずとてもゆっくりで、とても集中していた。しかし今回、彼の眉間のしわは、完全に消えていた。木を削りながら、彼は心の中で天神のあの言葉を繰り返し噛み締めていた。「私がお前に奉仕する。それでいいじゃないか。」すると、もう一つの疑問が、水底の泡のように、静かに浮かび上がってきた。「俺たちはここで何をしているんだ?」


彼の手は止まらない。鑿が木目に沿って、何度も、何度も動く。


「俺たちは平心湯をやっているんだ。人をもてなし、奉仕している。もっと多くの人に、わかってもらうために……」


その時、彼がずっと嵌められずにいたパズルのピースが、カチッと音を立てて、彼の心の中にしっかりと収まった。


彼は手を止めなかった。ただ何度も、何度も、その木を削り続けた。


風は吹き続け、平心湯の陽射しは、とても暖かだった。


天神のPM


今夜、私たち四人は、少し立ち止まり、一息ついた。


時には立ち止まって、力を抜くのも、悪くないものだ。日差しがどんなに強くても、大樹は葉をすぼめて、光を優しくこぼれ落とす。いつでも自分を燃やして、一番明るい者になろうとする必要はない。時には、芝生の上で昼寝をする一枚の木の葉になる。それだけで、もう十分だ。


目が覚めたら、目の前にある、自分が一番好きな日常のことをすればいい。それで十分なのだ。


おやすみ。疲れた時は、昼寝をするんだぞ。


—— 天神


第93話 了

読者の皆さん、いつも応援してくださって本当にありがとうございます。

皆さんが物語を読んでくださるその一回一回が、私にとって最大の励ましです。


第93話「Time Out」では、歩みを止めることの意味を描きました。立ち止まることで、私たちは本来の自分を見つめ直し、愛の本質に触れることができます。

この物語が、少しでも皆さんの心に温かさを届けられたら嬉しいです。


これからも精一杯書き続けていきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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