第49章:人生最後のクラス会(13):結ばれなかった恋人候補(2)・・・深沢見知子ちゃん(その3)
「その変化・兆候」に気づいたのは・・・
ほかでもない、このぼく本人だった。
・・・いつも、どこか「まわりくどい」言い回し・ストーリー展開をしてしまい、
読者の皆様をジラすようで申し訳ないが・・・
「深沢みっちゃん」の、ぼくへの視線なり表情が変わり始めたことを、誰よりも敏感に察知し、
そして、いちはやく気づいたのは、どうもぼくが最初だったようだ。
☆ ☆ ☆
・・・ここでいったん、またしても話が「あさっての方向」へと飛ぶ(苦笑)。
しかしながら、
コレも、みっちゃんについて語る上では、どうしてもはずすことのできない要素・部品・パーツなのである。
ぼくが勉強がホトホト嫌になり、
英語と現代文以外では、常時成績が「赤点」で、大学進学どころか・・・進級もあやうい状態に陥って、
クラスメートはおろか、担任をはじめとした教師のほとんどから見捨てられ、見限られてしまったおりもおり、
ぼくが勉強以外に情熱をそそいでいたのが・・・
先輩方もよくご存じのように、
「小説」「漫画」「TVでの映画鑑賞」「レンタルビデオ鑑賞」・・・そして、これから触れる、
「TV東京などのボクシング放送」だった。
ぼくは、当時無敵の常勝無敗で、その強さをほしいままにしていた、
「鉄人マイク・タイソン」のとりこになっていた。
髪型も、タイソンのように刈り上げ、短髪にしていたから・・・
よく、「タイソン刈り」とか、
「タイク・マイソン」などと、男子生徒から、冗談まじりでからかわれていたものだ。
彼のボクシングは、すばらしくパワフルで・・・そして、あのジャック・デンプシー以上に「官能的」で、「破壊的」だった。
当時は、いまのような「YouTube」も「ケーブルテレビ」も「WOWWOWエキサイトマッチ」もなかったので、
書店で立ち読みする、あるいは購入していた、ボクシング雑誌が、大いなる心のなぐさめなり、貴重な「情報源」となっていた。
・・・そんな中、
失意と絶望のドン底にいたぼくを励まし、タイソンよりも心をエンカレッジしてくれたのが・・・
元世界ヘビー級チャンピオンの、
『ジョージ・フォアマン』だった。




