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詩のしおり  作者: 赤井獺京


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10/15

『飛ばされた手紙』

手紙が風に飛ばされた


彼に書いたラブレター

4度は書き直したラブレター


風に乗って飛ばされた


ポストにいれようとしたときに

切手がないことに気がついて

急いで手を引っ込めて


風に乗って飛ばされた


切手のないラブレター

これでよかった そうも思える


伝えたい気持ちと 伝えてはいけない気持ち

彼にこれを送れば 彼の奥さんが見るかもしれない


そうしたかった


私を見てほしかった 私の奥さんになるはずだった


彼女が選んだ普通の日常


私の選んだ私の普通


交わってはいけない 一時の過ち


彼女はそう言った 

私はそう思わなかった


風に飛ばされたラブレター どうか彼の家まで

飛ばされますように


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