永遠の彼女～彼女は人の意識を渡り歩く～

　病んだ心の人から体を借り、その代償として心を治療する精神生物の女性、名を美霊という。一緒に暮らす純樹は、彼女の正体を知って受け入れていた。
　ある日、彼女の同族の男が姿を現し、二人の間を裂こうとする。そんな時、美霊が事故に遭い、緊急避難的にその場にいた別の女性の中に入ってしまったが、当然ながらその女性に受け入れられず、美霊は消えそうになっていた。
　純樹は同族の男と協力して美霊と救おうと動き出す。しかし、ある組織に捕らえられてしまった。その組織の存在意義は、美霊の同族の管理であり、必要ならば美霊の同族を処刑もしてきていた。
　純樹たちは、美霊の同族たちの力を借りて、組織の監視下から脱出し、美霊が消える前に救うことができるのか。残された時間は少ない。