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10【どんでん返し】大好きなあの子
僕には大好きな子がいる。
梨花ちゃん。
キミを思うと何でも頑張れる。
キミと離れるといつもつまらない。
僕はキミに服を買ってあげたよね。
靴も買ってあげたし、ピンクのオープンカーも買ってあげた。
僕はキミにたくさん貢いだ。
キミに貢げば貢ぐほど僕も楽しく感じるんだ。
キミはいつも1人ぼっちだったから、賑やかになるように友達もたくさん紹介してあげた。
キミ達が一緒にいると僕もより一層楽しくなる。
でも、とうとうこの時が来てしまった。
お別れの時が。
一生一緒にいようって約束したけど、守れなくてごめん。
優しく扱ってあげれなくてごめん。
キミはこんなにもボロボロになってしまった。
自慢の髪の毛は抜け落ちてボサボサで、手足は立たせるのでやっと。
だからごめんね。
僕は、手に持っていた『リカちゃん人形』を、そっとゴミ袋に入れた。
そして、テーブルの上に置かれた『新品の箱』をカッターで開ける。
「よし、これからもたくさん遊ぼうね」
僕は笑顔で、箱から新しいリカちゃんを取り出した。




