#4-9.サンドイッチでドキドキ?
蒸気大活劇スチームキャメロット 4話のボツシーンです。
尺が長くなるのとテンポ悪くなるためカットしました。
ジンジャービアとか庶民のサンドイッチの具とかあれこれ調べたんだけどな…
「ハラが減ったな」
「どうぞ」
づぶやいたガラードの前にモリーがバスケットを開いて見せた。
中には瓶入りのジンジャービアとサンドイッチが入っていた。
「どうしたのこれ?」
「先ほど事情聴取されたついでに、食べ物を分けていただけないかとお願いしたところ、ランチを分けて頂きました」
しれっと嘘を言うモリー。
霊波通信で状況報告したついでに頼んでおいたものである。
ガラードがサバット使いの殺し屋と戦っている間に、フェイがこっそり蒸気自動車ボクサーの運転席に届けてくれたのだ。
「美人はトクだねぇ。オレなんざ犯人扱いだったのに」
ボヤいてジンジャービアを飲むガラード。
ジンジャービアとは、18世紀半ば頃からキャメロットで作られているノンアルコール飲料だ。
その名の通り、生姜、スパイス、酵母、砂糖を自然発酵させて醸造されたビールの一種である。
新大陸ではこれにヒントを得たジンジャーエールなるものが売られているという。
「このサンドイッチ。キュウリが入ってるぜ!」
続いてサンドイッチをパクついたガラードが驚きの声を上げた。
しまった、とモリーは思ったが顔には出さなかった。
このキャメロットでキュウリは温室でなければ栽培できない。それをサンドイッチの具にするのは貴族かよほどの金持ちだけだ。
ガラードに怪しまれないよう「警官からもらった」という嘘が仇になるとは。こうならないため、具はすりおろしたチーズかゆで玉子にするよう頼むべきだった。
「パーシーのヤツ、警官は安月給だなんて言っていたが高給取りじゃねぇか」
「私は警察官の階級はよく分からないのですが、きっと偉い方だったのでしょう」
苦しい言い訳をするモリー。
「警部とかかな? デカい事件らしいからな。へへっ、トクしたぜ」
しかしガラードは納得してサンドイッチをパクついている。
無表情も時には役に立つわね。ガラードさんが単純というのもあるでしょうけど。
安心してモリーもサンドイッチに口をつけた。
ちなみにジンジャービアは実在します。日本の梅酒みたいにかつては自宅で作っていたとか。
カナダドライのジンジャーエールは、このジンジャービアが元になっているという説もあったり。
この作品では旧大陸ではジンジャービアが大量生産され、新大陸ではジンジャーエールが広まっているという歴史になっております。
これぞスチームパンク。
あり得たかもしれない歴史です(^^ )




