さとり&こいしルートBADEND
陽「……………いや、大丈夫だろう………気配も何もしないのなら…………さとりのサードアイで読めないのならここにはいないってことなんだろうし」
サードアイは心を読む
どれだけ息を潜めていようとも絶対に考えていることは、思っていることは読み取ってしまう
それがないってことはいないということなんだろう
さとり「そう…………ですよね
この辺りにはいないんだったら……………大丈夫そうですね」
こいし「え、え?」
さとりは安心して緊張の糸を解き、こいしは何故か狼狽していた
なぜ狼狽するのかが分からない
………………何か気にかかる事があるのだろうか?
陽「こいし、一体どうしーーー」
だが俺がこいしを呼ぶその声は俺が唐突に体に感じた違和感にかき消された
光「ご、ご主人!!」
こいし「陽!?」
二人が焦っていた
そしてさとりは顔を青くして口元を抑えていた
何やらとんでもないものを見て声すら出ないほど驚いてしまったかのようだ
陽「お前らどうし…………がふっ………………?」
何か口から出てきた
そしてそれとともに胸の部分が痛みと熱を持ってくる
何かと思って吐き出したものを見ようとしたが…………それで下を見た瞬間違和感の正体が判明した
ライガ「なぁ……………お前案外鈍いんだなぁ?」
『こいつの腕が心臓に突き刺さっていた』
人を殺すことが容易にできるような野郎だ、こんなことも案外出来たんだということがよく分かった
もう俺は死ぬことは免れない、だが……………せめてこいつに深手を追わせることが出来れば……………
ライガ「無駄無駄、こっから逆転するなんて不可能だ」
光「こ、この………!」
あいつは俺より遥かに高身長、しかもそれなりに筋肉があるからどう考えても俺の体を盾にするには少し小さい
だが、少し小さいということは基本的な物理攻撃は全部俺で防げるってことだし、そうでなくても致命傷は確実に防げるだろうな
しかも後に俺は死ぬし……………あぁ我ながらこの盾の有能性を証明してしまってるな……………
ライガ「動くなよ?動いたらすぐにこの体を文字通りバラバラにするんだからな」
こいし「さ、さっきは勝ってたのに…………何で……………」
こいしがショックでブツブツ呟き始めてしまった
まぁ俺より年上って言っても精神年齢は人間の子供のそれに近いだろう
こんなショッキングなものは見たらこうなるのも頷けるのかもな
ライガ「にしても…………こう簡単に騙せるんなら本当に楽でいいんだがな
やっぱ本物はうまいこといかねぇってか」
…………?今こいつなんて言った?本物だと上手くいかない?何の話をしている……………まるで俺が偽物みたいな言い方……………
光「っ……………!」
ライガ「おいおい、お前の大事な主を撃つつもりか?トドメを刺したいってんなら別に構わねぇがよ
ほれ、撃ってみろよ」
だが俺の意識が薄くなりつつも光は必死に俺を助けようと弓を構える
だがやはりそれすらも煽りとして使うあたりこいつは相当なひねくれ屋なんだろう
ライガ「……………へ、やっぱりできねぇんじゃねぇか
まぁ別に撃とうが俺は別に構わないんだかな
さっさと帰りたいからさっさと終わらせてもらうわ」
そう言ってすぐさまやつは俺を貫いてる腕を振りかぶって横に振り抜く
そして俺の体はちかくのみんかにぶつかる
光「ご主人!」
さとり「陽さん!」
こいし「陽!!」
3人がほぼ同時に俺を呼ぶ声が聞こえた
俺はどこで選択を間違えた?あそこで油断したから?あいつの能力を見誤ったから?
けど今更そんなことを気にしたってしょうがない
胸に風穴があいて、大量に血を流している
そして体へのダメージも含めても…………どう考えても死ぬ
人間だから死ぬ…………せめて、せめて妖怪みたいな頑丈な体が欲しかったかな……………
そこで俺の意識は途切れた
BADEND




